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    tamahibari369

    @tamahibari369

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    tamahibari369

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    番外編12に乗っていた完結篇
    解釈の齟齬があったため支部の方は削除しました。
    10月10日に改めて新作という形で投稿します。

    忍の血風録 削除した完結編3、完結篇 ラストのシーン(攘夷忍目線)



    攘夷軍基地に、マダオが現れた。
    みんなを酔い潰し、白夜叉ぎんときの服をパクって、一人戦場に向かってった。
    残念でした。僕酒の管理は手馴れてるから。酔いつぶれなんてしません。てか未成年(推定17歳)に酒飲ますな。
    まぁマダオの作戦を邪魔したくなかったから、寝たフリしてたんだけどね。


    マダオが出てったのを確認して、追うようにそっと基地を出ると。
    いました。
    10年後の馬鹿どもが。
    てか戦場の中でめちゃくちゃ目立ってる。え、10年後ってあんな色鮮やかなん?それとも今が全体的にくすんでるってこと?
    アニメの配色は過去との区別をするための演出だと思ってたけど、あれ演出じゃないわ。歌舞伎町鮮やかすぎるし攘夷戦争地味な色しかないわ。さっちゃんあれ本当に地毛??


    やってきた歌舞伎町メンツをよく見てみると、少し違和感を感じる。
    真選組の中に、伊東鴨太郎がいる。
    そして、辰馬と陸奥がいる。
    あれ?なんで原作でいない奴らがいるんだ?
    ……もしかして、未来の“僕”が何かやったのか?

    じゃあ、その“僕”はどこにいるんだ?
    目を凝らして、探していると。


    「……本当、馬鹿だよな、お前は。
    いや……“僕”か」

    聞き馴染みのありすぎる声が後ろから聞こえ、ハッとする。
    ……そこには、映画泥棒のあのカメラを被った男がいた。

    「……え。
    もしかして僕、たまの役割奪っちゃった感じ?」
    「いや、これはただのカモフラージュさ。
    お前に、今の僕を知られるワケにはいかないから」

    ……まぁ、みんなを呼び集めるお手伝いはさせてもらったけどね。

    そう言う男の口調や声は、腹が立つほど自分のもので。
    これが、未来の僕か。
    ……てかさ。

    「……お前、その格好してみたかっただけだろ」
    「あ、バレた?
    実は憧れてたんだよね、実写版ヅラが映画泥棒の真似してるの」
    「言わなくても分かるわ、僕もやりたいもん」
    「やってるし」
    「やってるね」

    ……なんだこのノリ。
    未知の感覚に内心戸惑う。
    人生4回目でも、さすがに自分と会話するなんて経験ありませんから。そりゃ戸惑いますって。

    けれど、登場時の気配のなさといい、異様な貫禄といい、コスプレしている上でも“成長した僕”というのが嫌でも分かった。

    「で、なんでみんなに混ざんないの?
    高と仲違いはまだ分かるけど、銀もヅラもいるし。辰馬もわざわざ連れてきたみたいなのに」

    聞くと、カメラ姿の“僕”はふと、顔を逸らす。

    「……色々あってさ」
    「……誤魔化したい気持ちも隠したい気持ちも分からなくないけど、誤魔化されんのは気持ちよくないな」
    「……そうだよな。
    まぁ……“変えた”部分だけは話しとくか」

    呟いて、“僕”は顔をこちらに向け直し、言う。

    「僕、本来なら白詛で死んでんだ」
    「……え」
    「銀を救おうとしたのに、結局何もできず無様に死んでった。
    今の僕は、銀が10年前殺された世界線から来た。
    結局、僕は何も変えられず、おめおめ彼らに救われただけなんだ」
    「……ちょっと待てよ?
    その前に、銀を白詛に感染させまいと動かなかったのか?“僕”は」

    全てを知ってるなら、そもそもこの時代――攘夷時代の僕は、銀時を一人で厭魅の所に行かせないはずだ。
    少なくとも、僕がついて行くはずだ。
    それなのに、それを見逃し、銀時を白詛に感染させ、広まってしまったというのか。
    僕の質問に、“僕”は答える。

    「……実は、僕がこの戦場に来たのは、数日前」
    「……!?」
    「さすがにお前でも気づかなかったのか。
    ……まぁ、気づかれないように動いてたんだけどね。
    本来僕は、厭魅戦の直前に大怪我を負って寝込んでいる。
    僕は昨日、その戦いに少し関与し、お前の怪我を防いだ」
    「……!」

    全く気づかなかった。
    僕が庇われていたことに。
    “僕”のことだから、直接僕の前に現れず、仲間の誰かを利用したり少し動きをずらしたりして、僕への攻撃を無かったことにしてくれたんだろう。
    ……てか、“僕”ガチなんもしてないじゃん。完結篇見事に全く関われてないじゃん。
    唯一関われるのがここからみたいなので、思いっきりカッコつけて「フッ」ってやってやろう。((


    ふと、“僕”が僕の背後に視線を向ける。

    「……時間切れだ。アイツらが来る」

    そう言われて初めて、後ろの基地がざわめいているのに気づいた。
    酔いつぶれていた奴らが起きたんだ。
    そして“僕”は、すぐに来るであろう白夜叉ぎんとき達と会いたくないんだろう。

    「尾岸 忍」

    ふと、“僕”に名を呼ばれる。
    そして“僕”は、カメラを外した。
    そこには、少しおっさんに近づいた“僕”の顔があった。
    ……微笑んだその表情は、不覚にも、どこか先生を思い出させた。

    「強くなれ。
    アイツらを“救う”ために。
    もう二度と、後悔しないように」

    ……この“僕”は、何を見てきたんだろう。
    少なくとも、今の僕よりは確実に強くなっている。雰囲気だけでも、それが分かった。
    ……それでも、救えないものが、あったのだろうか。

    僕が頷いたのを見て、“僕”は去っていった。



    そして僕は、銀時・ヅラ・辰馬・高杉と共に、未来の彼らの助太刀に向かった。



    ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈



    10年前の銀時達と共に、歌舞伎町の面々の助太刀に行く“僕”の後ろ姿を見送る。


    10年前の“僕”は、あまりにも純粋だった。
    確かに根本は“僕”だった。
    けれど、アイツはまだ信じてる。
    先生を救えることを。
    自分が、将来も、堂々と彼らの横に立てることを。

    ……先生を救えず、アイツらに顔を出せず、名前も姿も変えて生きている宮沢賢剣のことを、アイツはまだしらない。


    強くなれ、なんて。
    言ったところで、どうにもならないけれど。
    せめて、少しでもマシな未来を。


    そう願ってしまうのは。
    自分を初めて他人として見て、ソイツをも救いたいと思ってしまったからかもしれない。











    「よぉう金時!お前、自分殺しにきたんがか?
    相変わらずバカなこと考えよって!!」
    「辰馬!?なんでここに!?」
    「ガハハ!なんか呼ばれたきにのう!」
    「誰に!?」
    「分からん!」
    「……???」

    (未来の辰馬と陸奥は、攘夷時代に来た時に突如参戦。
    呼びに来た映画泥棒が忍だとは気づいてなかった)
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