生真面目なる娘「……また相部屋希望かぁ…」
新しく入社してきた職員の希望欄には大きくそう書かれていた。相部屋であることに対して反対するわけではないが、どうしても部屋の大きさに対して入る人数じゃないことが多い。一部屋には精々入って二人なのに何故四人なのか。二人ずつで分けてほしいと切実に思ってしまう。
「壁壊せばいいんじゃない?」
同僚のブラウンが横から語りかけてくる。自分達が暮らしている部屋も壁を壊して複数人で入れるようにはなったけれど、いくつも壁を壊してしまっては寮の強度が不安になってくる…。
頭を抱えていると、ふと黄金狂が目に留まる。今までウチと共に戦ってくれた戦友が、ここぞとばかりに使ってくれと主張をしてくる。なんだこのE.G.O.、正気か?
管理人に相談したら、強度はなんとかなるという信頼できないGOサインが出た。もう知らん。責任は全部管理人に背負わせると決意して、文字通り壁としっかり向き合う。そして握りしめた拳で一発、施設を揺らすような攻撃をまた壁に与えた。
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管理人「っていうお話とかどうかな?」
マリツァ「いいわけないだろ消せ!」