📿彼は、私の顔を見て笑った。
なにを口にしたのか私には到底、分からない、
いつもの、いつも通りの言葉を放った。
隣のクラスの人間が、話しかけてきた。
また、また3日目まで繰り返す。
それが言う言葉は、彼の置かれている状況を示唆するには、充分だった。
彼には、届きそうで届かない、ずっとそうだ。今もきっとそれは変わらない。
ひどく白い世界が、私の視界に顔を覗かせた。
甘ったるくて、可愛い子ぶっててどうしようもないくらい哀れなあなたが大好きで、愛してる。
『好きだよ。』
その言葉は注を舞って、彼に届くことはなかった。
乾いた笑いだけが、耳に届いた。
「頭、あんまりよく無いんだよね。」
脳の収縮は戻らない。でも、約束してくれたよね.
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