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    水底の人のらくがきちょうのコピペだよ。
    絵のリハビリ中。文字は小説になり切れてない。
    サイト:http://midnightaqua.web.fc2.com/
    支部:https://www.pixiv.net/users/729554
    べったー(字):https://privatter.net/u/mid_aq
    うぇぶぼ:https://wavebox.me/wave/e6n8vy8jr5pu6kii/
    卑猥な絵文字は苦手。

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    🦋でポチポチ垂れ流している寝言(書きかけを移植)。タイトルはただ単に言葉の羅列を並べたもの。
    私が書く妻という生き物は、大抵夫が好き過ぎて相手が抱えている者ごと愛している心地がする。

    ##文字
    ##腐向け
    ##MA_ゲ謎

    【ゲ謎/父水】愛と地獄と夢ともしかしたら最初で最後の恋について2025/04/11 10:23〜



     父水脳でたまに思うこと。
     記憶無し水の人、映画後だときたろさんには困惑→家族愛への移動で目玉(ゲ)へは同情+憧憬→愛へ移動するんだけど、ゲ(目玉)は警戒+興味→気付かない恋(願望)が既に村段階で発生してるのでビビる。多分恋は妻に指摘されて初めて自覚してると思う。え、わし妻帯者。そんな事もあるわよ。えぇ…?(困惑
     ちなみにうちの父は本当に一から愛を妻に教えられたタイプ。野良狼を腕っぷしと愛で従えた奥さん。保護者と伴侶両方の属性を持ってたのでこの人を託すのは彼しかいない…ってなってた。夫大好きあねさん妻。あと、身に沁みて彼が夫を己の命と引き換えにするほど程に大事に思ってたの知ってる気がする。

     もしかしてだがあの種族意識に反応して成長するタイプだったりしかねないなとか思っている。親が居る(被保護者)の場合、成長がゆっくりというよりは成長する必要がないのである程度で止まる。育ちたい(大人になりたいあるいはならなければ生きていけない)という意識が芽生えたら大きくなるみたいな。恋人が出来たりその姿では不都合が多過ぎたりとか。きたさんは仲間が多くて子供のままでもある程度生きて行けるし『少年』として認識されているし子供相手も多かったしそのほうがうまく立ち回れるし甘えもあるしでまだ成長しないを無意識に選択していたみたいな。父は奥さんに出会って育ってもいいかとその時選択してもいい。大人でも良いが。

     長い間出会ったりまた逸れたりを繰り返して最後に会った時にはもうわりと遊んでた父でもいいな。少なくても江戸時代末期あたりでもう青年姿であってほしい。その頃にはもう奥さんが気になってたら良いのだけどどうにも子供時代が抜けず遠回りしてたらガチ喧嘩に発展してとうとう根負けというかお手上げになれば良い。わしの為に怒ってくれる、が決め手だと尚の事良い。=つまりそういうのがタイプ。本来父のほうが強いけどこの時妻のほうが強い、に父の認識は固定される。まわりも。父ガチギレしてないので何かにつけ無意識セーブが多い。父は、大切な少しのもののために力を発揮するタイプだと良い。ので普段は穏やか大人しい(面倒くさがり)。

     気になる→ぶん殴られて愛されようやく愛されて愛する、を自分のものにして。そこでようやく情緒が成長してる所がある(ので奥さんと居る時妻を尊重はしたけどその他への気があまり回らなかった故わりと家の中にいたと思われる)から、それを失ってもう死んだんじゃないかまで言われてそうだけど探して、でも信じ切れてないかもしれなくて。これは執着や諦めなのかもと思っていたりしたかもしれなくて。それでも肯定してくれた人間に再び妻への愛を信じて良いと教えられた気がしたのかなとかはちょっと、思う。大切なものを教えてくれた、人間。ちょっとお人好しで素直じゃなくて、でもとても強くて、その強さは抱えた傷が原因で、でもその中に。

     真剣な想いとそれとは裏腹な命を刈り取ることを躊躇しない少女を眺め、約束をした手前物事を荒立てるのを好まぬ父はそれらを向けられた男を静かに眺めていた気がする。でも一皮捲ってみたら皮肉を言ってもお人好しだし何処か幼げだし行動力が有り余って危なっかしいし口は上手いしでも素直で口籠るし怖がりだしとおもちゃ箱をひっくり返したみたいに出て来る素顔に目を離せなくなってる気がする。その素直な表情を見たくて酒を携え墓場で話したのかもしれない。
     あの時。ホントは人間に対して愛を語り愛を教えたのではなく、愛を語る事で愛に縋ってた状態だったのかなとたまに思う。確かに居る。生きている。生きていて欲しい。……でも。

     目の前の人間に与えられた情報に、それが難しいのではないかと怯えている。愛している。愛していたい。これからも。でもその未来を信じていいのかもう分からない。己は狩られる種族であり相手は狩る種族だ。人間に与えていない情報を辿ればここには強い恨みを持つ何かが居て、壮絶な行為が繰り返されていて、その中心に、妻がいる。己も危険だと分かっている。その中心に向かって、この人間は歩いている。この、傷つき震えながらそれを表に出さず生きている人間。地獄を見て踏みつけられ、それでも生きなければならなかった己と同じような。
     だから愛を語った。お前も愛を知ってほしい。……生きることに疲れ果ててもまだ、愛を信じたいから。

     だから、たった一言。己への警戒をとき全て受け入れた瞳で言われた一言に、人外は未来を見る事が出来たのだと思う。
     奥さん、見つかるといいな。
     生きていると。生きているからこそ見つかると、信じてくれた。何の裏も無く、人でも無い自分を、妻を、心配してくれた。自分の力を求めず、己の立場を象徴とするものを手渡してくれた。共有してくれた。…あぁ、未来はあると、信じてくれたのだ。
     だから十年彷徨う間に夢想していた事を零したんだろうなと思う。妻に会いたいと思うだけじゃなく、妻とまた会えたら家族をもとうと思ったのはここで初めてなのかもしれない。妻の愛を他に広げても許せると。…其処にこの人間が居てくれたら、……と。

     ここでようやく、人外は妻の愛を独占したがる夫から家族を守る父という立場に切り替わる気がする。失った愛に縋るように探し歩いた十年という数百年に勝る孤独とたった数日のそれこそ運命の出会いを経て、彼はようやく誰かを護る者となる。そして其処には、愛を再び信じて良いのだと教えてくれた人間が居るのだ。だからこそ、この人間を、生きて返さねばならぬのだ。
     …故に己が捕まった時、彼は人間の事は一切口に出さない。己が目的なのだ、協力の約束も、薬の原材料の事を言えば伝わるだろう。ここで、この人間と手を切れる。……巻き込まずに済む。己が出来るのは、此処まで。願わくば此処を出た彼がいつか愛と出会えますように。
     …でも。

     この地獄からもし抜け出せるなら、彼に語った未来を見たかった。もう叶わぬだろうそれを、ほんの少しだけ願った。彼はちゃんと彼女をトンネルの向こうへ連れ出しただろうか。あの狂骨の依代は、それを選べただろうか。頼むからその人間を殺してくれるなよと願うことすらもうできぬ状況だが…せめて妻にもう一度会いたいと、願ってもかまわぬのだろうか。そして夢を見ても良いのなら、妻に、わしの友だと。……そう告げる未来が、見たかった。
     だからこそ響いた銃声に目を見張った。己の四肢を絶つ為振り下ろされる筈の冷たい金属は弾かれ、果たして其処には願ったその姿があった。――あってはならぬ姿が、そこに在ったのだ。

     人外も人間も、地獄を見た時があった。故郷も身内も焼かれ、自らも血に塗れねば生きて行けぬ時代があった。世を憎み、人を憎み、いっそ殺せと叫び…それでも生きてきた。
     死にたいかと言われれば死にたくはないと答えるだろう。けれど確かに、死んで逃れてしまえば楽だっただろうと思う時はあった。それでも生きているのは、其れが復讐に他ならないからだ。己を殺そうとした者、自分の為に使おうとした者。それらに生きることで抗って、此処まで歩いて来たのだ。
     此処で使い潰された筈の命を、たった一発の銃弾で救おうとした者が居た。喉の奥に押し殺した願いを、ちっぽけな人間が手を差し伸べ掴んだのだ。
     それが、今此処に居る意味だった。

     憐れんだのはどちらだろう。救ったのはどちらだっただろう。声にもならない願いと悲鳴は、どちらに縋るものだったのだろう。
     誰も信じられなかった人でも人でなくても良い二人はあの夜、お互い優しい未来を夢見た。……それしか今、彼らには残っていなかったのだ。
     すまん、遅くなった。
     待っておったよ。
     それだけで済むだけのものしか、もう手の中にない。少女を救えなかった後悔も、相手のこれからの事も、駆ける二人を引き留めることは出来ない。
     ちっぽけな夢だ。
     自分が居て、相手が居て、家族があって、そこで皆で笑っているだけの。
     たったそれだけの、ちっぽけで何よりもあたたかい、ささやかでかけがえのない、……夢。

     夢でしかない事は、己が一番知っておるというのに!!!
     駆ける背を、追いかけている。早く逃げろと言うのは簡単だ。何なら気を失わせ村の外に運び出してしまえばいい。そこから戻ったとて何の問題も無い。
     ただ、嬉しかったのだ。己を思う誰かの手を取らず、己に伸ばしてくれた事が。あの夢を見て良いのだと、思わせてくれた事が。
     ……彼も、この先に地獄が待っていると知っているのにその選択をしてくれた事が。
     共に在ってくれるのだと、全てを捨てて選択してくれた事が、これ程の喜びと悲しみを共に感じる事だなんて、長く長く生きてきたのに、知らなかったのだ。
     それを、恋というのだと。
     愛だけを知る人ではない者は知らなかった。

     人間は、あの地で生きたいと願うことも許されず、誇りの為死ぬ事すら出来ず生き長らえて。でも夢見た祖国に戻れば全て全て何もなく消え失せていた。ただ泣いて迎えてくれた痩せ細った母を抱き締め、ここから、何もない所から生きて行かねばならなかったのだ。己を使い捨てた権力者達を見返してやる、それだけを願って。全て蹴落としてその地位に上り詰めてやると誓って、その通りに生きた。
     けれど、知ってしまった。その全てが悍しいあの戦地の構図そのままだったのだと。足掻いて到達したかったその場所の磨かれた靴底を支える足場は、自分と同じ様に使い捨てられた者達が高く積み上げられている場所なのだと。
     人間は知ってしまったのだ。

     だから、人間には理由が無くなってしまった。働く理由も、それどころか生きる理由も殆ど無くなってしまった。少女の手を取り、望まれるままあの街へ帰る事も出来ただろう。…けれど、それを選択する事は出来なかった。叶えたいものと約束があったので。
     この村の秘密を暴いてやると、約束した。その為に人ではない相手の妻を共に探すと、軽い気持ちで手を組んだ。
     人間には何も無い。叶えたい願いも、生きる理由も、全て剥げ落ちてしまった。けれど手の中に一つ、やりたい事があった。斜に構えて意地が悪くて随分と強いが、警戒を解けばまず話をする優しく穏やかな愛に溢れた男。あいつが奥さんに会えたらいいなと思った。
     それだけが 全て。












     以下、寝言を書いた時に増える。
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