タイトル考えるの苦手。未定嫌々付き合わされた仕事がようやく一区切りを迎え2日ぶりにアパートに帰ることができた。
ポストから何通かの手紙を出して部屋へと向かう。がらんとした空間にあるのは必要最低限のものだけ。ギシギシと煩い椅子に腰掛けて郵便物をチェックする。
よくあるような郵便物の中にやたらと目立つ封筒を見て自然とため息がでた。どこで知ってくるんだが、気持ち悪いと悪態をつきながら破り捨てる。でも久々に見たなと少し安堵した自分がいた。
ベット下のケースからどこにでもありそうなナイフを取り出した。最高の状態で使えるように手入れは怠らない。それでもあの衣装を着てナイフを握ることはなかった。
飽きてしまったと言えば違うのだろうけど、ルーティン化された世界で何度も殺めたのを思い出すだろうからか。それとも奴がいないからだろうか。脳裏にちらつく笑顔につい舌打ちをする。
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