EHT [[rb:以前 > ・・]]の私は、寝る事こそ好きでも起きるのは[[rb:厭 > きら]]いだった。
夜型なせいもあっただろうけど、根本的な理由としては至極単純に[[rb:眠る事が苦手 > ・・・・・・]]なせい。
私は昔から眠気を堪えたがる妙な癖がある。
特にこれといった深い[[rb:理由 > ワケ]]もなく、ただの悪癖に過ぎない──でもある頃から意味が乗っていた。
『今この瞬間にも生じる感情を途切れさせたくない。ずっと感じさせて欲しい、幸せでいたい』
それはスコープと出会い共に過ごしていく内に芽生えたもの。傍から見れば重々しいどころではない。
とはいえ、私は人間である以上眠らぬ訳にもいかない。だから結局ギリギリまで起きているだけの範疇で済んでいた。
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