ある夏の思い出これは忘れることが出来ない恋の話
夏の間の恋物語だ。
フリーナという少女に出会ったのは、私がまだ小学生の頃だった。
家族で毎年別荘に行くのだが、その別荘の近くに湖がある。
小さな湖で水遊びには最適な場所。
そこは私の密かなお気に入りの場所であり別荘に行けばそこで遊んでいた。
そんなある日、私は美しい少女に出会った。
白い髪に華奢な体を持つ少女。歳は十四歳程であり幼かった私にとっては大人だった。
綺麗な姿に見惚れていると彼女が私に気づいた。
「キミは、この辺りの子?」
私が頷くと少女は水に体をつけて微笑む。
「少し後ろを向いてくれないかな?服を着るから」
「す、すまない!」
慌てて後ろを向くと彼女は陸に上がったらしく、その後白のワンピースを着た姿で私の前に立つ。
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