ふと目が覚めて、重い瞼を持ち上げる。
カーテンの隙間からはまだ朝日が差し込む様子はない。
まだ起きる時間じゃないな、と掛け布団を引き上げたところで、いつもの感触と違っていることに気づいた。
眠気が纏わりつく頭でぼんやりと考え、数秒かけて、昨日は庶民の舞踏会のあと、エドモンドの部屋に泊まったことを思い出した。
そして次に、隣で眠っていたはずのベッドの主がいないことに気づく。目を擦りながら起き上がると、部屋の隅で卓上の小さな明かりを頼りに身支度をしているエドモンドがこちらに気がついた。
「すまない、起こしてしまったか？」
いつもの騎士の服装に身を包み、髪を括っていたエドモンドがベッドに近づいてくる。
「いや。……まだずいぶん早いけど、もう出るのか？」

《第一年的第一夜》艾德蒙特認識伊得後的第一個跨年夜，本來只打算在家休息，準備迎接接下來連續好幾天的勤務。

手機裡來來回回的訊息，即使在社交方面不是很上心的艾德蒙特也能察覺到ーー伊得在對他當天的計畫旁敲側擊。

手指反覆地在螢幕上滑動、按壓。

他和伊得畢竟是因為一場「意外」而認識的，基於職責而建立的關係。
雖然跟那個人在一起的時候，那種自己加諸身上的一切武裝都會被卸下的奇異舒適感令人上癮，但是……如果最後還是不能跨過那條隱形界線的話，也許趁這個機會，把話說清楚，對彼此都好。

艾德蒙特終於在熄掉臥室燈之前，按下了發送訊息鍵。



亮藍色的轎車載兩人來到城市近郊的山腰。這一帶的山頭用途定位偏向觀光休憩，艾德蒙特並不常來。

停車的位置除了邊邊角一盞微弱的路燈，只有一片黑暗。說好的夜景呢？慣性提高神經的警戒等級，艾德蒙特依然好奇地跟著伊得下車。