釘刺し後の裏話秘め事の裏話 (ポキ主)
『言葉に少しの威圧を込めるなんて、相変わらずだねぇキミは』
「ポキール」
果樹園のいつもの木の根でまったりとしていると聞こえてくる楽しげな声にとじていた瞼を開く。
見慣れたその姿に手を伸ばせ当たり前のように指を絡めて受け入れて貰える。
『でも釘を刺されてもすぐに復活できる。うんうん、女性陣の創造力は本当にすごいねぇ……。』
「創造力は無限大っていうしね」
絡めている手を持ち替えてそのままポキールの腕の中に体を滑り込ませる。
「ポキール」
『なんだいルチル?』
抱き込まれる様に身を寄せその普段は帽子の影に隠された叡智の詰まった瞳を見上げる。
「これはだれの望みだと思う?」
一瞬、目を見開きこちらをみるも困った子だと目を細めてしっかり抱き寄せてくれる。
俺らに言葉はいらない。
――――コレが答えだから――――