とりインフルでだいピンチ!?1
ユミはアドベンチャー・ベイの田舎で、夫のアルと二人で農場を営んでいる。
朝起きて主人からおはようのキスを貰い、自分の朝食の後で、家畜にも餌を与えて回るのが日々のルーティンであった。牛のベティーナと挨拶を交わし、豚のエマとコーニーに餌となる穀物の粒をあげる。遠くの方では、夫の操縦するモギモギロボが怒涛の勢いでトウモロコシを収穫しているのが見える。
農場はいたっていつも通りの朝だった。ユミが鶏小屋にエサを運びに行くまでは。
「ニワトリさんたち〜、朝ゴハンの時間……
ギャッ!」
ユミは重力のことを一瞬にして忘れた。
餌の袋を抱えていた両手を離し、地面に叩き付けられた大量の穀物の粒が地滑りのように広がる。
妻の悲鳴を聞きつけてアルがすぐにやってくる。が、アルもまた鶏小屋の惨状を目の当たりにして、固まってしまった。
「おいまさか…」「死んでるわ…」
昨日の夕方まで忙しなく動いていた鶏たちは一変、一匹残らず地に伏している。命がひしめく鶏小屋は一夜にして、モノが並ぶただの倉庫に変わっていた。
2
「チカレッタ上手やな〜!」
「こんなシュート、僕がゴールキーパーでも絶対にとれないであります!」
グッドウェイ市長が多忙ということで、チカレッタは今日一日をパウステーションで過ごすことになっていた。
まだ、チカレッタを迎え入れてから三十分も経たないが、パウ・パトロールのメンバーたちはあの手この手でチカレッタと一緒に遊ぼうとしている。
「ピンポン玉の次は、このロープで縄跳びしてみようよ!」
「じゃあ、あたし反対側やるわね!」
当のチカレッタ自身はあまり盛り上がっている素振りもなく、ただ淡々とやれと言われるからやってる、という風な面持ちで次々に技を披露する。
ピピピピピ。そんな子犬たちの様子を遠巻きに眺めていたケントのパウパッドが鳴り響く。僕たちの平和な時間はいつだって誰かの緊急事態。そういうことなのだろうと、ケントは画面をスライドして応答する。深刻な表情のユミとアルが写った。
「ケント!大変なの!」
「うちの農場のニワトリが今朝見たら、全員死んじまってるみたいなんだ!」
「それは大変ですね」とケントは表情を一切変えず、「どんなトラブルもパウ・パトロールならパウフェクト!」とお決まりの流れを作った。
「パウ・パトロール、全員集合!」
「「オッケーパウパウ!」」
外で遊んでいた全員が、パウステーションの入口目掛けて一直線に走っていく。
「待ってよー!」一人遅れを取っていたマーシャルが落ちていたピンポン玉に足を滑らせると、そのまま玉乗りの様な状態になり、仲間の待つエレベーターに勢いよく突っ込んだ。
「これが本当のピンポンダッシュ…なんてね!」
エレベーターが和やかな笑いに包まれる中、チカレッタがこっそりマーシャルの隣に乗って、自動扉が閉められた。
3
「パウパトロール、全員集合したぜ!」
「みんな集まってくれてありがとう。今朝、ユミとアルのニワトリたちが全員息を引き取ったみたいなんだ」
ケントはサラッと話すが、子犬たちには十分すぎる衝撃で、全員が驚きで声も出ない、というような素振りを見せる。そんな周囲の状況にも構わずチカレッタは、偶然床に落ちていたトウモロコシに似た何かを、黙々と突く。
「恐らく鳥インフルの可能性が高い、チェイスとロッキーは農場でウイルスの調査をして欲しい」
「その任務お任せだぜ✩」
「了解でアーリマス!」
ケントの言葉を聞いた瞬間、チカレッタは黙々と突くのをやめた。そして口をぽっかり開けたまま、まるで“全てを知ってしまった鶏“の如く壮大な音楽と宇宙の果てに脳内を支配されて、ケントの方を見つめたままフリーズしてしまった。
鳥インフルは毒性が強い為、人間への感染防止に群れごと殺処分の対象になることがある。農場に何度も行ったことのあるチカレッタにとってそれは他人事ではない。トウモロコシなんかよりも重大な、自分の生死に関わる緊急事態である。
彼女の本能がそれを理解した。
「他のみんなは引き続きここでチカレッタの面倒を見ていて欲しい。パウ・パトロール出動!」
そう言ってケントとチェイスとロッキーは、スタイリッシュに出動していった。
「じゃあボクたちは引き続きチカレッタ当番だね」
マーシャルが隣にいたチカレッタの方を振り返ると、既にチカレッタはいなくなっていた。
「あれ?チカレッタどこ」
「本当だ、さっきまでいたよね」
「もしかしたら隠れんぼでも始めたんちゃう?」
4
バギーのエンジンと2台のビークルがけたたましいサイレンを奏でながら、のどかな田舎道を飛ばすこと数分。農場に到着した。
まずは依頼主のユミとアルから鶏の様子について訊く。
「昨日の夕方に小屋の鍵をかけたのが最後だっけど…」ユミはそこで一度話を区切り、記憶を呼び出す仕草をしてから言った。「特に変な様子はなかったわ」
「オレは昨日の夜中珍しく目が覚めちまってな、その時にニワトリ小屋の方から鳴き声がしてたから少なくとも夜中までは生きていたはずだぞ。」
「普段からニワトリたちは夜も鳴くんですか?」
「ああ夜中から鳴いてるよ。ただ、いつもより騒がしかったし、今思えばあれがあの子達の断末魔だったのかもな…」
ケントはその言葉に妙な違和感を持ちながらも、メモをとった。
話を聞き終えたケントは顔を覆い隠すマスクと分厚い防護服に身を包み、感染症から身を守る白い巨人になった。チェイスとロッキーも用意されていた犬用の防護服に着替え、歩きづらそうにしながらもトラブルの舞台である鶏小屋に向かう。
小屋の扉を慎重に開いて中に入ると、鶏がいるとは思えない静謐さにその状況を把握する。
至る所で鶏がピクリともせず、折り重なるようにして寝ている。地面に盛大にこぼれている餌も、この状況を目の当たりにしたユミがショックのあまり落としたものだろうと想像がついた。
ケントはその大量の餌を手袋越しにどかしてみる。するとそこには裁縫に使う針と細い毛糸が隠れていた。
「ウイルス分析装置、セット」
ロッキーは過去に、仲間が風邪を引いたときに作っていたメカをパウバックから呼び出し、小屋中をペタペタと歩き回っている。
「うーん、おかしいでありますね。ウイルスが全然検出されないであります」
ロッキーは違和感を覚えた。小屋の鶏が全滅するという異常事態にも関わらず、どこを測っても異常は無い。死骸を直接測っても正常、それどころか清潔なレベルの数値ばかりが表示された。
「クンクン、何か変だぜ」
チェイスもまた違和感に気付いた。死骸から死臭を感じない。それどころか生きている動物の匂い自体しなかった。
マスクを付けてはいるが、チェイスの鼻は嘘をついていない。
ケントも地面に落ちているものを見つめながら、この小屋に入る前からの違和感を更に強めていた。
アルの話では夜中に鳴き声がしていたと言うが、インフルで苦しんでいる時にそんな元気な鳴き声が聞こえるのはおかしい。
それに餌の下にあった謎の裁縫道具の痕跡。もしユミに裁縫の趣味があったとしても、ここに針と糸だけが落ちているのは明らかに場違いだ。
まるでこの事件にはユミの落とした餌みたいに幾つもの点と、それらを結ぶ針や毛糸のような線があるのだと、こちらに訴えかけているかのようだ。
「もしかして、鳥インフルじゃないのかも…」
ケントが混乱しだしたその時、「ハクチョン」とシリアスな雰囲気を打ち消すような可愛らしいくしゃみが出た。
「大丈夫でありますか?チェイス」
「ああ。これだけムズムズするってことは猫アレルギーかも…」
「「あっ!」」
その時、ここにいる全員の頭に髭ヅラの犯人像が一斉に浮かんだ。
3人は急いで防護服を脱ぎ、ケントを先頭にまた同じ田舎道を今度は逆方向に飛ばした。
5
「おーいチカレッター、でてきてー」
その頃、待機組は姿を消したチカレッタの捜索をしていた。
パウ・ステーションはズーマが探しているがまだ見つからず、いつの間にか捜索範囲は街の中にまで広がっていた。
「隠れんぼもこれだけ探して見つからないと、困っちゃうわね」
「トウモロコシも持ってきたのに…。市長が戻る前になんとか見つけないと」
マーシャルはトウモロコシを口に咥えながら器用に喋る。
「そういえばケントの言ってた鳥インフルってなんなのかな?」
「ウイルスって言ってたから病気?もしかしたらチカレッタはそれを聞いて逃げ出しちゃったのかしら…?」
スカイがさりげなく事の真相を口にしたところで、ビーチの方からラブルの声が飛んできた。
「おった!チカレッタ見つけたで!」
二人がすぐに駆けつけると、そこには砂の中に上半身を突っ込んだ上下逆さまのチカレッタがいた。
明らかに様子がおかしい。
「そっとワイのショベルで掘り起こしたるわ」
そう言ってラブルはおしりを突き出したチカレッタに近づき、パワーショベルで丁寧にすくい上げる。持ち上げられたチカレッタは泡を吹いており、洗濯機の上に置かれた人形みたいに、カタカタと小刻みに震えていた。
「だ、大丈夫かチカレッタ!?」
ラブルが声を掛けると意識が戻ったのか震えが止まった。暫くお互いの目を見つめ合う時間が続き、恋が始まるのか、はたまたどちらかが吹き出すのが先か…といったところで突然。チカレッタが羽をバタつかせて海の方へと飛び出してしまった。
「そっち行ったらアカンでチカレッタ!」
「泳げないのに…まずいわよ!」
「もしかして、これが鳥インフルってこと?!」
沖の方へと不器用に羽ばたいていくチカレッタを見つめることしかできず、誰もが諦めかけていたその時。
「ボクに任せて!」
ウィンドサーフィンに乗ったズーマが砂浜を飛び出し、体を捻りながら華麗に海の上に着水を決めた。
「ええぞズーマ!」「いけいけズーマ!」
仲間からの熱い声援と風を味方に、チカレッタにどんどん近づいていく。
ズーマは飛んでいるチカレッタの真下の影に入り込んだ。チカレッタが疲れて飛べなくなった所を狙って、サーフィンの帆を止まり木代わりに着地させる作戦だ。
実際チカレッタは既にバテ気味で、だんだん高度が下がっている。
「よし、あと少し…」
チカレッタの足先が帆に触れようかというその時だった。まるで狙っていたかのようなタイミングで海面からクジラが顔を出し、ズーマは押し流されてしまった。しかも、あろうことかチカレッタはそのクジラの上に乗ってしまった。
クジラはチカレッタを乗せたまま、アドベンチャー・ベイとは真逆の方へどんどん引き離して進んでいく。
チカレッタはクジラの上で、ウイルスに汚染された故郷を振り返ろうとはしなかった。それどころか、まだ見ぬ陸地を求め甲板に立つ航海士に似た眼差しを、チカレッタは浮かべていた。
6
「ライバール市長!あなたが犯人ですね!」
もはや隠れ家と呼べない、いつもの海辺の洞窟の前にライバールはいた。きょとん、とした顔でこちらを見やる。
「何を言っているんじゃ?ワシはただ、砂浜でのんびりしてるだけじゃが?」
霧の町みたいな娯楽の少ない土地に長く住むと人は、日中にただ砂浜を歩き回るなんて虚しいことをするようになるのか。
丁度、隠れ家の扉が開いてニャンパトロールがライバールを手招きした。
「お前ら今はダメだ!さっさと引っ込んどれ」
ライバールは一瞬表情を変えニャンパトに向って引っ込めのジェスチャーをする。
「クンクン、何だかいい匂いがするぞ。クンクン、洞窟の中からだ」
チェイスの言葉を聞いたケントは、隙をついて隠れ家に突入する。後を追うライバールが必死で慌てる声がするので、隠れ家の何かを隠そうとしているのは間違い無かった。
洞窟を進み光が薄れていくのと対照に、チェイスの言っていたいい匂いがケントの鼻にも感じるようになってきた。匂いの正体は突き当りのモニター部屋で判明した。
テーブルを囲むニャンパトロール。その中央で蒸気を燻らす黄色い枕のような、何やら美味しそうな物体が大皿に載せられていた。
「これは……オムレツ?」
ロッキーが黄色い物体の近くでよく見てから言った。どうやらニャンパトロールたちが巨大なオムレツを作っていたようだ。
「このオムレツはユミの農場から盗んだ卵で作った。ですよねライバール市長」
ケントは確信に変わった自分の推理をライバールにぶつける。
「何のことだ?ちょっと大きなオムレツを作ったぐらいで犯人呼ばわりとは、いくらなんでも酷いんじゃないかね?」
「いや、正確には卵を盗んだんじゃない。ニワトリを盗んだんです」
ライバールは少し動揺を見せるが、依然シラを切り続ける。「言ってる意味が分からん」
「ライバール市長、ユミの農場にこれがたくさんあったぜ」
「ぎくっ!」
チェイスが差し出したモノを見たとき、ライバールはあからさまな声を上げた。それはユミの農場に倒れていた鶏だった。
「これは一見ニワトリの死骸に見えるけど、実際は羽を縫い付けたただのレプリカ。盗んでいなくなったニワトリの代わりにこれを置いたんだよね」
「あーー!!!」
「しかも、現場には猫の毛も落ちていたであります。猫の毛といえばそう!ライバール市長!!あなたの犯行を確実に示す決定的証拠であります!!!」
「ぎゃあああああああ!!!やめてぇーーーー!!!!」
いい歳したおじさんの絶叫が幾重にも反響し、洞窟は世界一汚いオペラとも呼びたくなるカオスなこだまに包まれた。
一方テーブルのニャンパトロールたちは、子犬に追い詰められる憐れなおっさんの姿には微塵の興味もない様子で、勝手にオムレツを食べだしている。
「もう言い訳はできんな…。そうじゃ、ワシがやった」
叫び疲れて堪忍したのか、ようやく罪を認めたライバール。そして、開き直るかのように頼んでもない事の発端について語り出す。
「こいつらが昨日、どうしてもオムレツパーティーをしたいと言い出してな。確か卵はたくさん買ってあったはずじゃから、明日やろうと約束したんじゃ。でも、冷蔵庫の中を見てハッとした。全部の卵の消費期限が切れていたんじゃ!」
「それなら普通に買えば良いじゃないですか」
ケントの冷静なツッコミに一瞬歯を食いしばるライバールだが、食いしばった口のまま続ける。
「ワシも一回はそう考えたさ。じゃがこいつらはもっと新鮮な卵をご所望だったのでな、そこで深夜に農場に忍び込んで、産みたての卵を盗む作戦を思いついたんじゃ」
「でも作戦は失敗した。ですよね」
ケントがあたかも結末を知っているかのような口振りだったので、ライバールは「なんで分かったんじゃ」と率直に訊く。
「ニワトリは毎日陽の光が差し込む朝にしか卵を産まないんです。だから夜に行っても意味ないんですよ」
「そうなのか?だからワシが見たときに卵が一つもなかったんじゃな。……とにかく、ワシも手ぶらのままでは帰れなかった。じゃから作戦を変えた。ニワトリの方を持ち帰って自分の町で卵を産むのを待つことにしたんじゃ」
「アルが夜中に聞いたのは連れ去られるニワトリの悲鳴だったんだね」
チェイスが点と点を結びつける。
「そして代わりのレプリカをネコたちに作らせて倒しておけば、あそこの農夫はニワトリが死んだと勘違いして、卵のことなどどうでも良くなくなると思ったんじゃ」
「あまりにも浅はかであります」
ロッキーは目を伏せ、溜息混じりに言った。でも、実際にユミたちは鶏が死んだと勘違いしたのだから、ライバールの作戦も半分は成功していたのだろう。
一通り話し終えた雰囲気のライバールは黙り込んだ。ニャンパトロールたちがオムレツをカトラリーで切り分ける音だけが、小気味よく淡々と鳴り続ける。ライバールがまた口を開いたのは、オムレツがほぼ食べ尽くされた頃だった。
「でもそうか。太陽の光がないと卵を産まないんじゃな。どおりで陽の差さない霧の町ではずっと卵が出てこない訳じゃ」
「え?待って。その卵で作ったんじゃないとしたら、あのオムレツは何の卵を使ったであります?」
「あー、それは消費期限切れの…ゲホッゲホッ」
ライバール市長が発言を撤回するかのようにわざとらしい咳をすると、後ろからそんなの聞いてなかったぞと言わんばかりに猫たちの目が、光る。そして、怒りに変わった。
チェイスキャットの毛糸玉ランチャーを皮切りに、それぞれの装備でライバールへの一斉攻撃が始まった。
「おい!お前らやめろ!あれは嘘じゃ!なんだ?そんなに新鮮なのが良かったのかー!!」
猫たちの攻撃で外の砂浜まで追い詰められたライバールはいよいよ行き場を無くし、咄嗟に海に飛び込んで逃げ切りを図ろうとする。しかし、その先からライバールの行く手を阻むかのように、ニワトリを乗せたクジラが正面から勢いよく迫ってきた。
「たーすーけーてぇぇー!!!」
クジラがすんでのとそろで急旋回をし衝突は免れた。その反動でチカレッタはクジラから振り落とされてしまったが、ライバールの帽子の上に乗り換える形で事なきを得た。
遅れて奥から、ウインドサーフィンでチカレッタを追っていたズーマがやってきた。
「チカレッタ!それにズーマ!こんな所でなにしてるの?」
「エヘヘ。それがちょっと、いろいろあってね…」
ズーマは苦笑いで答えた。
7
ライバールによって攫われた鶏は無事、ユミとアルの元へ返された。レプリカ工作の為に羽を刈り取られていたのも何羽かいたが、全員変わらず卵を生み続けているみたいだ。
鳥インフルは無かったということが分かると、チカレッタは落ち着きを取り戻し、またいつものようにトウモロコシを黙々と突くようになった。
ライバールはいい歳して海に飛び込んだツケが回り、自分がインフルエンザになったかのような体調不良に見舞われた。
遠い海に夕日が飲み込まれる頃、多忙の一日を終えたグッドウェイ市長がチカレッタを迎えにやってきた。
チカレッタは一目散にグッドウェイ市長の赤いカバンに飛び込み、市長は半日ぶりの再開に目を潤わせた。
「ありがと〜うケント。チカレッタのこと面倒見てくれて本当に助かったわ〜」
「こちらこそ!どんなお願いもパウっと引き受けますよ。またいつでも頼んでください」
カバンの中のチカレッタは疲れ切っていたのか、すぐに大きないびきを立ててコクリと眠ってしまった。
こうしてアドベンチャー・ベイのトラブルな一日は、パウ・パトロールの活躍の内に終わった。
「どんなトラブルもパウっと解決!」その言葉に偽りはない。
おしまい