「人を模倣した存在ねぇ……」
ルミは顎に手を当てながら先ほど聞いたMeme_@の情報について考え込んでいた。
「どうしたの?ルミ、さっきのこと聞いてなにか考え事?」
そこにきょとんとショウがルミの様子を覗かせる。
「えぇ、そうね。中には攻撃的なMeme_@もいるみたいで先輩たちも手を焼いてる見たい。」
「それは大変だ。でもこの上ない美人のルミが二人も増えてしまうなんてこんな素敵なことはないはず!」
「それが厄介だっていってるの!このバカ!!」
ルミの先ほど顎に当てていた手は今では額を当てている。そもそもそんなことが許容なんてされてしまえば我が家のダーリン、ショウも、また偽物の私のために大暴れするだろう、そう考えながらため息をついていた。そしてため息頭を上げると横目に身に覚えのある姿があった。
888