学生時代に何回か身内劇(5〜15分の宴会芸みたいなやつね)の台本書かせてもらったんですが、そこそこ重要かつ切実な台詞のつもりでごく自然に書いたら、全然伝わらなくて新鮮だったことをときどき思い出します。
(「『まるごと』ってなに!??!?」って同時に4人くらいにツッコまれた)
自分がしっくりくる日本語をそのまま喋ると基本的に相手には2%しか伝わらない、くらいの心持ちでいったほうが自分は向いてるんだな〜〜というのは本当にありがたい気付きというか…そう……友人たち……すき………
「たしかにこの台詞はすごく君らしいと思うし、説明されれば言いたいことはわかるし『アア〜〜〜〜………たしかに!?!?』ってなるんだが、この1点に感情を集約させるのはあまりにも危険だ、観ている相手にはその一瞬では伝わらないし、感情を躓かせる、今ここで俺たちが目指すのはコントでありエンターテイメントだ、芸術じゃない」(意訳)とその場で言ってくれる友人たちを私は愛しています。
グダグダ身内劇の台本書くの、私はすごく新鮮で勉強になったんですよね、自分が書いたものを他のひとが台詞として喋って動いてくれるのを見て、基本の基本みたいなことをたくさん教えてもらったなと思っています。
台詞上は成立してても全然動きがなければ劇としてはめちゃめちゃつまらないんだな、とか
(漫画だと無理矢理カメラ回したりもできちゃうけど、動かせるならそもそものキャラを動かした方が面白いんだな、とか)
ゴシックホラー寄りの現代劇に憧れて書いた時は、
直後飲みながら40人観たうちの20人くらいに「なんかすごいけどわからん」「宴会芸でサブカルやるな」って言われたけど、
1人だけに「めちゃめちゃ良かったです…………すごい…………すごい好きです………いいですよね……設定とかも最高で……あの………良かったです…………」って言ってもらえたのが私はすごく嬉しかったし、
「そうだな…コント観にきてるひとにはエンターテイメントを見せるべきだったな…」と反省しつつも、
やりたいことぜんぶやらせてもらって、それで偶然1人に好きって言ってもらえたらめちゃめちゃ幸せだしそれで十分なんだな……と思うなどしました。
漫画かくのとはまた違って、生きた人間がそれぞれに考えて演じるのって面白いなぁ、と思います。
(以上、グダグダ宴会芸身内劇にまつわる随想でした、おわります)
(ミュ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ジカルは生きてる間に1回くらいやりたいですね!!!!!!後ろで踊りたい)