人型アハキィ♀ 生理の日のいちゃいちゃアハウは意外とスキンシップが多めだ。
愛情表現が豊かなのはいいことだが、キィニチが想像もしなかったことを簡単にやってのけるから毎回ドキドキが止まらない。
いまだってこうしてキィニチを足の間に座らせて背後から抱き締めてぬくもりをくれる。
キィニチの首筋に顔を埋めるアハウの息遣いが直に伝わってきてすこしくすぐったい。
身体の殆どが燃素で構成されているアハウは体温も高く、お腹に回された手から暖かさがじんわり伝わって心地よい。
背中にアハウの体温を感じてキィニチがぽやんとしていると、いままで大人しかったアハウの手が肌を撫で上げながら移動して身体のやわい部分に触れられる。
気づけば片手で太ももの内側を撫でられ、もう片手で下乳をむにゅんと揉まれる。
『んっ...こら...』
キィニチがいたずらな手を叱るようにぺち、とたたいてみるがアハウからの反応はない。
返事もしないままキィニチの身体をやわやわと揉み首筋の匂いを嗅ぐように近くで呼吸をされて、キィニチは徐々に恥ずかしさが募っていくばかりだ。
それだけじゃ飽き足らずついにアハウはキィニチの白い首筋を舐め、ぢゅぅ♡と強めに吸い付き痕をつけた。
キィニチとそういうことがしたい時のアハウからの合図だ。
『ぃ...っ♡...バカ、今日はだめ...!』
身体をまさぐり始めた手をキィニチが剥がそうとすると、逆にアハウに手首ごと掴まれて簡単に動きを止められてしまう。
そしてそのままアハウはキィニチの耳元で低く甘い声で囁く。
『...抱きてぇ...ダメか?』
心臓まで響きそうな色気のある声に頬が熱くなり、背中に感じる体温から離れるのが名残惜しくなっていく。
甘い空気に流されてしまいそうになるが、今日ばかりはその期待に応えられないとキィニチはなんとか伝えなければならない。
『その....女の子の日、だから...』
『ん...わかった...』
そう言っていつもならあっさり引き下がるはずのアハウは、いまだに首元に顔を埋めたままでキィニチから離れる様子はない。
それどころか、掴んでいたキィニチの手首の内側を指で、つつ...となぞり始めた。
『ひぅ...っ!』
薄手のグローブを着用しているせいでくすぐったさに近い感覚になるのがまたもどかしい。
その感覚を逃そうと、時折手がぴくんと反応するがアハウの大きな手に包まれてうまく動かせない。
掌の中心へ直線を描くようにすりすりと指が往復しだし、耳をかぷりと喰まれて思わず声がでてしまった。
『ぁ...っ♡』
その触れ方はまるでキィニチの蜜壺を愛撫するかのような動きだ。
耳を舌で犯され響く水音が合わさって、本当に下を濡らしてしまっているかのような錯覚に陥る。
アハウが息継ぎをするたびに熱い吐息を耳にかけられて身体が熱を帯びていく。
『や、あはう...んっ...♡』
夜を思い出しかけて少しだけ下腹部がきゅん...♡と反応して、ナカから血液がくぷ♡と溢れた。
体内から熱が逃げ愛液とは違うドロっとした感触に不快感を覚え身を震わせるが、アハウの体温がそれをすぐに心地の良いものへと上書きしてしまう。
変なことを身体に覚えさせられる前に止めなくてはと、アハウの方を見上げキィニチは口を開く。
『それ、だめ...っ♡あはうぅ...♡』
『ん?なにがだめなんだ?』
すこし手の動きを止めて話を聞いてくれたと思ったら、アハウはキィニチの手を口元まで持っていき軽く手の甲にキスをし止める理由を問う。
とても優しい声色をしているが、これは理由を言うまでは止めてくれないやつだとキィニチはわかっていた。
『...そんな触り方、する、な...っ♡』
『...触れ方が気に食わないのか?なら、これならいいか?』
今までキィニチのグローブの上から触れていた指が突然内側に入り込んでくる。
血管が透けている皮膚の薄い部分から、掌の付け根部分をアハウのすらりとした指先でやさしく撫でられ、ぞくりとした感覚がうまれる。
『ひゃ♡あ!んっ♡やらぁ...っ♡』
掌の中心まで指が到達し、直接触れられるとイケナイ事をしてる気分になる。
焦ってすこし睨みつければ、アハウは普段はしないようなしょんぼりとした顔を見せる。
体格がデカイから拗ねた大型犬みたいでかわいいのがズルい。
『なぁ、今日は触れるのもダメなのか?』
そんなしゅんとした顔で言えば許されると思っているのだろうか。
キィニチがすこしだけ絆されそうになったのは秘密だ。
『ぅ....そ、そうじゃなくて...その.....』
『うん?』
キィニチがアハウのその顔に弱くて強気に出れないのを見た瞬間、先程までのしゅんとした表情はどこへやら期待に満ちた表情になる。
この聖龍はわかってて言わせようとしてるのだ。
言わないとやめないのもわかってるので、仕方なく、頬を染めながら上目遣いでアハウの策略に乗ってやることにした。
『....アハウが...えっちな...触り方するから...』
『うん』
『...したくなっちゃうだろ...』
すこしだけ頬を膨らませながら仕方なくそこまで言ってやればアハウはぱっと顔を明るくして、満足そうにキィニチを抱きしめた。
こういうイチャイチャできる時間も嫌いではないから、ご機嫌のアハウを見たらすこしくらいはいいかと思ってしまうキィニチなのであった。
『はぁ〜...お前すっげぇ可愛い...』
『うるさい...ドスケベ聖龍...』
この後、調子に乗って『生理が辛いなら吾輩が止めてやろうか?』といいキィニチにぶっ飛ばされ気を失うことをアハウはまだ知らない。