静かな夜更けにRandomPlayと看板を掲げた店の前で立ち止まる。
二階辺りに目を移し窓の位置を確認する。
「ふむ…、あれならば…いけるか」
次に隣の外階段が付いた建物を見ればそこから容易に窓へ近付けそうだと判断すれば早速行動に移す。
計画通り窓には簡単に辿り着いた。少しだけブラインドが開いた隙間を覗けば部屋の主は眠っているのだろう、部屋の明かりは消えている。
あまり中の様子は分からないが、その部屋の中には入った事がある為に構造は分かる。
確かこの窓はベッドの頭上に位置している為に、相手がよほど深く眠っていない限りは物音でも立てれば窓に気付くはずだ。
コンコン、窓を軽く叩いてみる。
流石にこの程度では気付かれないだろうともう少し強めに多く叩いてみる。
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