ゲーム開発の為に押収した記憶『お、オウマくんの脚本の中の最強探偵って、さ、最期はどうなっちゃうの⋯?ぜ、全員殺しておしおきうけちゃう⋯⋯とか?』
「えー?それだとただのバッドエンドじゃーん。」
『アッ⋯⋯た、たしかに⋯⋯最強探偵におしおきするのは逆にツマラナイかも⋯。』
「だよねー。⋯4章の学級裁判を終えた最強探偵はコロシアイ環境を分析した結果、もうこれ以上筋書き通りの完全犯罪を行うのは不可能だと言う事に気付いて絶望し、5章の被害者になるのさ。」
『アッ⋯つ、つまり⋯⋯自殺枠なんだね⋯⋯?』
「それは違うね。⋯厳密に言えば、彼は己の死を殺人のトリックに使うんだ。希望を持った生き残りを巻き込んだ絶望的事件。絶望の中で見つけた最期の希望⋯それが殺人を生き甲斐とした彼にとっての[最高のエピローグ]だったのさ。」
『ど、どどどんなトリックなの!?』
「ダンガンロンパの新要素[ウソダマ]を使って相手を言葉巧みに操り、引き金をひかせてターンエンド。精神的に追い詰めた結果殺された〜とかじゃなく、自由行動のパンツ集めで希望の欠片MAXになった瞬間に殺人事件が起きたりなんてしたら今までにない不意打ち展開で絶望的だよねー。」
『アッ、アイランドモードでコロシアイが起きるみたいな感じだよね!?そ、そそそそんなのプレイヤーもトラウマ植え付けられちゃうよ!!』
「自分を殺した事実と形に残った証拠だけでアドリブさせるんだ。死神に騙された被害者の絶望的に下手くそな嘘で学級裁判は2転3転して崩壊し、事件の真実までは暴かれないまま完全犯罪成立。他人の嘘で真実を隠すという、黒幕どころか江ノ島さえも脅かす様な史上最悪なクロだよね。」
『す、すごい⋯!最後の獲物は親愛度MAXの相手だなんて、とってもとってもとっっても絶望的だ⋯!お、オウマくんって本当お話作るの上手だよね⋯!』
「ま、全部フィクションだからねー。にしし⋯」
『キャラデザもだけど⋯⋯⋯し、シナリオの方も是非採用されて欲しいなぁ⋯⋯こ、公式ストーリーとしてお話が読みたいよ⋯⋯。』