次回をお楽しみに。「その、一般論として聞きたいんだが」
「うん?」
「どうしたの、カガリさん」
カガリ・ユラ・アスハには同年代の友人というものが少なかった。幼少の頃は特にそうだ。大人ばかりの環境の中で育ったのでどうしても疎い部分というものがある。それをフォローしてくれていた3人組の娘達は彼女にとって本当に貴重で大切な友人だった。人選は間違っていない筈だ、性に疎い彼女の現在の相談相手はマリュー・ラミアスとムウ・ラ・フラガである。
「…性交渉無しで付き合うとかは、変なんだろうか」
「お嬢ちゃん。そんなことができる男はこの世に存在しない。そしてそういうのを隠すのが男のマナーだ」
カガリは食い気味にきっぱりはっきり迷いなく断言された。代表呼びがお嬢ちゃんになるくらいには世間知らずだなあ、そこらへん、みたいな雰囲気を感じた。男のマナーをバラすくらいには相談に答えられてはいるのだろうが。
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