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    zofuku3

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    zofuku3

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    真島クゥんから言って始まることないだろうなと思いつつ。

    文字書かない人が書いた文字。
    喧嘩したあと誘う真島クゥんのできてない西真です。
    生温かい目で見てください_(┐「ε:)_

    「あーーーー!!最ッ高や、真島クゥん!!」

    ボロアパート前の狭小な空き地。
    地面に大の字になって西谷誉は恍惚の表情を浮かべていた。

    「ハァ…ハァ…あんた、ほんま、しつこいで…」

    こんなやり取りは慣れたもので、ぶちのめされても嬉しそうに横たわる西谷に、真島はついに手を差し出すようになっていた。
    その手をちらと見ながら、緩慢な動作で西谷は自身の手を伸ばす。

    「ほんま興奮する…わしびんびんやで、真島くん」

    分かりやすく窮屈そうなスラックスに自らの視線を落とす。

    いらんこと言わんでええねん

    そう至極呆れた声で返ってくる。
    いつもなら。
    しかし今日は。

    「…ほんなら、ヤってみるか」

    ん?
    いま、なんて?

    貸された真島の手にぐっと力が入った。
    平素と変わらぬ真島の表情を、まぬけのそれで見つめる。
    まさか、そんな。言葉が出ない。
    真島はなかなか立ち上がらない自分を訝しんでいるようだった。

    ぱちぱちと大きく瞬きをすると、真島の顔色がはっきりと変わるのが分かった。色の悪い肌がさらに青くなり。

    「本気なわけないやろ
    …なにあほみたいな顔してんねん
    あーあーーあんたいつもあほみたいな顔やったな!早よ立てや、俺も暇やないんやで」

    早口でまくしたてられながら顔色が赤へと変わっていくのを眺める。ぶわっと音が聞こえるようだった。

    驚きに萎んだ股間に再度血が溜まっていく。先ほどよりも窮屈で痛いくらいだ。このような状態では説得力は無いが、正直、本当に、その気はなかった。

    否、言われたあの瞬間はなかったが、その気はずっとあった。しかし、この西谷誉をもってしても彼はその。ストイック、淡白、自制的、禁欲的…、慎重にならざるを得なかった。
    その彼が、いま、なんと言ったのか。

    無理やりぐいと強く引っ張りあげられて立ち上がる。握った手は乱暴に振り解かれて、見つめていた右目は隠され左目がこちらを向いた。

    「もう行くわ、ほな」

    真島の背中が見えて、パチンと弾かれたように西谷の体は動きだした。なにをのんびり眺めているのか。
    逃げる腕に手を伸ばし、くんと引っ張ると振り向く懐へ入り込んだ。

    「は…ッ?!」

    こんまま帰したら絶対にあかん…!!

    その一心で真島のこけた頬を掴んで勝手に口を付ける。薄く開いた唇をちろと舐めれば、かわいらしく戦慄いた。ことの他うぶな反応に気をよくして無遠慮に舌先を突っ込んだ。血が沸騰していく。心が躍った。

    「まっ…は…」

    何か言いたげな真島を無視して、逃げる舌を追いかける。

    己の興奮しきった鼻息がうるさい。

    「ちょお…!」

    真島の手が頬へと伸びてきて、西谷がするそれと同じ強さで彼はぎりりと口付けをやめさせた。不満を隠さぬ顔で真島を見たが、すぐに彼が自らの唇をなぞる指先に釘付けになった。

    「…あんた、そないな気ぃあらへんのやろ
    あんたは喧嘩で興奮するただの変態なだけや」

    息も絶え絶え蒸気した顔はそのままに、視線を逸らしながら真島はそう言った。
    随分なことを言ってくれるが間違いでもない。

    「?…ほんで?」

    「は…?」

    だからどうしたと全身で語ると、さきほどサラリと誘ってきた男とは思えない狼狽えようで真島が口を開く。

    「せやから、無理に」

    「あほ言いなやぁ
    こない豪勢な据え膳食わなしゃあないやん」

    「据え膳て…」

    伸びてきた真島の髭をざりざりと親指で撫でる。伏せた右目はこちらを向かない。膝を曲げて覗き込む様に無理やり視線を合わせてにぃと笑うと、真島は諦めたように顔を上げ見つめることを許した。

    「まさか真島くんに先越されるとは思ってへんかったけども。真島くんに誘ってもろて、断る理由なんかわしにあるわけないやろぉ?
    あーーーーもうほんまビンビンのギンギンや!真島くんかて窮屈でしゃあないはずやで。もうええ?もっかいちゅーさせてや」

    先程まで回らなかった口がよく回るようになった。我ながら調子が出てきたと西谷は独りごちる。不思議とはじめからこうして無理矢理言いくるめてさっさと手を出せばよかったとは思わなかった。

    「ただの変態やないとこ、見たってや」

    もう一度顔を寄せながら股間を押し付けると、先ほどの言葉に嘘のないことが伝わったのか真島はぎゅうと目を閉じ身体をこわばらせる。

    「ヒヒ…真島くんかわええ」

    照れ隠しの拳が飛んできたが、それには殴られてやることにして。

    「楽しませてや」

    彼の喉が鳴るのが見えた。
    しっかり目を合わせてゆっくりと口付ける。
    ああ、ゴムはいくつ持っていただろうか。





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