サンプルのサンプル十代の顔がゆっくり近づいて 唇が合わさる 暑い肌に反して 思ったよりひんやりしていた 心臓は爆発しそうなくらい拍動しているのに 頭だけがやけにクリアだ なのに、一度求め始めたら止まらなくて 何度も唇を合わせる 角度を変えて、偶に舌で唇をなぞってみたり そんな啄むようなキス を繰り返す 不意に十代が舌を出して 自身のものと絡まり合う 十代が受け入れてくれたような気になって 貪欲に舌を追いかける もっと深く、もっと、十代がほしい
どん、と胸を叩かれて 我に返る ぷは、と音を立てて唇が離れる はあ、はあと肩で息をする十代に 呼吸を忘れて口づけに夢中になっていたことを知る
「わ、わるい、大丈夫か?」
「長すぎ…しぬかと思った… 」
402