お誕生日 誕生日おめでとうございます。
日付が変わった瞬間、誰よりも早く誕生日を祝いたくて、小さく呟きながら師匠にメッセージを打つ。
すぐ既読になったのを見て、ふふっと微笑んでいると携帯が震えた。師匠からの着信だ。
「あ、師匠。誕生日おめでとうございます!」
『お前何回言うつもりだ』
「今日は何度でも言いますよ!」
そう伝えれば、はぁっとため息の後、少しの間を置いて素直にありがとうと返された。てっきりはぐらかされるとばかり思っていたので少し驚く。
『な、なんだよ』
「いえ、師匠は今日も可愛いなぁって思いまして」
小さい声でうるせぇと返され照れてるな、と思わず笑顔になる。ほんとに可愛い人だ。
面と向かって言えないのは寂しいけれど、師匠は俺よりもネオシャドルーの皆を大事にしているからしょうがない。俺は二の次でいい。と自分に言い聞かす。
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