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    sakuhibi13

    @sakuhibi13

    ほぼ落書き用です。気が向いたら清書してpixivに出すかもしれない。

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    sakuhibi13

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    ものぐさ審神者とちょもの日常落書き

    「小鳥、その服は……?」

     山鳥毛は審神者の姿を見て、目を丸くする。
     無理もない。審神者は寝間着のまま執務室に来たのだ。

    「今日は一時間ほど簡単な事務作業をして終わりなので、別にいいかなって。これが終わったらまたゆっくり寝ようと思うので、着替えるの面倒じゃないですか」

    「ふむ……」

     山鳥毛は少し考える素振りを見せると、「少し待っていて欲しい」と残し部屋を出る。
     待って数分、彼の手には審神者が普段着ている巫女服があった。

    「……何で持ってきたんですか」

    「小鳥は着替えるのが面倒なのだろう? ならば、小鳥は何もしなくていい。私が着せよう。その後、仕事が終わればまた元に着替えさせる。これなら問題ないだろう」

     わざとなのか、本気なのか、山鳥毛は邪気のない顔でにっこりと笑む。

    「ひぇ……」

    「最初は少し手間取るかもしれないが、その内、私も覚えるだろう。さ、小鳥着替えようか」

    「ぎゃっ、ストップストップストップですーーー! 自分で着替えますから! 腰紐を解かないでー!」

     審神者はバタバタと部屋の隅に逃げ、ぐっと唇を引き結ぶ。その顔は分かりやすいほど真っ赤になっていた。

    「残念だ。小鳥はいつも着替えることを面倒に感じているようだったから、私が覚えれば役に立つと思ったのだが……」

    「い、いいです。これからはちゃんと着替えます! 部屋ですぐに着替えてきますね!」

    「そうか。では、待っていよう」

     山鳥毛が持ってきた巫女服を奪い、審神者は部屋へと駆けていく。

     審神者はあの刀の前でぐーたらした格好をしてはいけないと反省したのだった。
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