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    tales_pde

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    tales_pde

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    なりダンX軸、双子が歴史を改変する前。
    死んだクラースさんの所に順に来る皆さんの会話文。シリアスと見せかけたギャグ

    会話文、捏造だらけ。


    「一体……一体何をやってるんだお前さんたちは!!!!」
    「……うぅ、返す言葉もないです」
    「……本当に…」
    「クレス!!お前さんがあんな雑魚共にやられるとは何事だ!!統率の取れた魔族や騎士でもなかったろう!!」
    「い、いや厳密に言うと組織のボスがエルフで」
    「だまらっしゃい!!」
    「ひぇっご、ごめんなさい」
    「く、クラースさん、あまりクレスさんを責めないで下さい。村や周りの自治の仕事でクレスさんはとてもお疲れの中の戦闘だったんです…」
    「他人事のように言うがきみもきみだぞミント!!あろうことか自死を選ぶとは!!」
    「ええ!?そうなのかいミント!?」
    「えっと……その………はぃ、すみません……」
    「確かに何できみまでここにいるのかとは思っていたけど!!…一体どうして、」
    「…それをお前さんが聞くのは野暮すぎるだろう、クレス」
    「…………あぁ、」
    「……違うんです、ごめんなさいクレスさん、私、わたし」
    「……あーもう、二人とも泣くんじゃない。私が虐めたみたいじゃないか」
    「……っ、…って、そうだクラースさん!確かあなたこそロクな死に方してませんでしたよね!?」
    「 う っ 」
    「…確かアーチェさんが、学会の皆さんと仲違いして、お酒の飲みすぎで身体を壊してそのまま…と言っていたような………」
    「わっ、私は良いんだ!!…その、自業自得と言っても良い末路だった自覚はある、…二十歳にもなれずに命を絶たれたお前さんたちとは、あまりに重みが違う…!!」
    「………」
    「………」
    「……本当に、どうしてこんなに早くこんな所に来てしまったんだ。ばかだなぁお前さんたちは、仮にも、世界を救った英雄なんだぞ?」
    「…そんなこと言ったらクラースさんだって。ミッドガルズやアルヴァニスタの王様たちを頼れば、学会の人たちを認めさせることなんて簡単に出来たのに」
    「…戦果を得られたのは、あの時戦役に参じたみんなの力だ。私個人の力じゃないのに、そんな恥知らずな真似が出来るか」
    「……ふふ、誇り高いところ、変わっておられないですね」
    「…死して尚、な。…ほんと、笑えないよ」
    「……でも、こんなこと言ったら怒るかもしれませんけど……またすぐ会えて嬉しいです」
    「…すぐって、お前さんなぁ。私はこれでももう百年待ってたんだぞ。…ああ勘違いするなよ、自然の摂理だ、そこに文句があるわけじゃない。ただお前たちがここに来るまであと七十年は固いと信じていたのに、まさかその一年後に来るとは……あの旅の直後に死んだようなものじゃないか」
    「…ものすごくブーメランですクラースさん」
    「言うな、私が一番よく分かってる」
    「……私、クレスさんが死んでしまったのが本当に信じられなくて、辛くて……追い掛けてしまいました。残されるチェスターさんやアーチェさんのこと、…何も考えてあげられなくて…」
    「……ミント…ごめんよ。本当にごめん。…君には幸せになって欲しかったのに、…本当に。…ごめんね、僕が…弱かったばっかりに」
    「…それにしてもクレス、本当にどうしたんだ。あのダオスとやり合ったお前さんだぞ?…いくら疲労があったとは言え、たかが武装集団如きに…」
    「……その、…戦闘の最中に、……あなたの名前を出されたもので」
    「は」
    「…ブレイナーは、あなたを共同研究者だと言っていました。実際魔族を喚び出す魔法陣は召喚術のそれと似ているように思えて…その、油断、しました…」
    「………は──〜〜〜あ〜〜〜〜」
    「ジタバタしてる」
    「ジタバタしてますね」
    「ジタバタもするわ、お前たちが死んだ遠因が私だなんて本当もう無理」
    「そ、そう言うわけじゃないんですよ!ちょっとびっくりしちゃっただけで!」
    「そうですよ!元気を出してください、クラースさん!」
    「…死んでるのに元気も何もないだろう…」
    「そ、そうでしたね…!」
    「……まぁいい、過ぎたことはどうしようもない。……七十年、待たずにお前さんたちに会えたことは……私も嬉しく思うよ、クレス、ミント。…今までよく頑張ったな」
    「……はい、クラースさん」
    「……私もお会い出来て嬉しいです」
    「よし、積もる話もあるだろう。これから時間はたくさんあるからな、ゆっくり話そうじゃないか──まだ地に足を付けている我々の仲間たちを見守りながら、な」

    〜五十年後〜

    「良かった、チェスターは無事に天寿を全う出来そうだ」
    「そうですね、アーチェさんも元気そうで良かった」
    「…そろそろすずが旅を終えた頃だな。覗いてみるか」
    「そっか!ふふ、元気にしていると良いなぁ」

    『伊賀栗流忍者頭領としておまえを仕留めて見せます!!』
    『人間風情に適うものか!!!』

    「だっ、ダメだすずちゃん!!プルート相手に一人でなんて!」
    「すずちゃん!!」
    「いかん、あれは致命傷だ!!」
    「あぁ…!!」


    「……一年ぶりですね、みなさん」
    「すずちゃん!!」
    「すずちゃん!!」
    「すず…!!!」
    「お変わりなくて良かったです。ここには父上と母上もいるのでしょうか」
    「そ、それは分からないが…自分が死んだことを冷静に受け止めすぎじゃないか…?」
    「す、すみません。あなた方が早逝されたことはアーチェさんから聞き及んでおりましたので、…お迎えが来たのかと」
    「…面目ない」
    「でもすずちゃん、きみがここに来るのはあまりに早いよ、まだ十二でしょ?帰れるものなら、お帰り」
    「…それが、もう退路はないようでした。…ご存知か分かりませんが、プルートから受けた傷で永くないのは分かっていましたし…」
    「…なんてこと。今は、痛みはありませんか?」
    「はい、まったく。みなさんを前にしていることも、傷が綺麗になくなったことも…すべて夢を見ているような気分です」
    「そうだね……でも、たった一年の時間の流れだったのに、すずちゃん、大きくなったね」
    「そ、そうでしょうか」
    「うん、とてもお姉さんになった!ねぇ?ミント」
    「はい。初めて会った時からそれは可愛らしかったですが…今は凛とした感じが増していますね」
    「少女は一夜毎に美しくなると言うからな。このまま成長すればミントに負けず劣らずの美女に」
    「あの、私もう死んでいますので成長しません」
    「「「あっ」」」
    「…すみません、事実を言っただけで気を悪くさせるつもりは…あっクレスさん泣かないで下さい困ります、ミントさんも、ああっクラースさんまで…!!」




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