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    maru464936

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    maru464936

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    英雄の葬式でのちょっとした騒動

    孫バトル覚え書き「あ、おにーちゃん。これ、ヴィントに持ってったげて。お庭の隅っこに座り込んで何にも食べてないから」
    「なんで僕が」
    「今日のお葬式で一番大変だったからね、偉い人にいっぱい挨拶させられてたでしょ。美味しいやつ選んできたよ!これがスズキのパイで、これが子牛の…」
    「お前が持っていけばいい」
    「シア今忙しいもん、こう見えてもけーびたいちょーなんだから」
    「コルウス、私からもお願いよ。周りに不審者が居ないか、この子にずっと見てもらってるの。今日は先帝陛下だけじゃなくて、共和国の重鎮の方々もいらっしゃるからね。何かあれば大変なことになるのよ」
    「ミスイでもコクサイモンダイになるんだって。シアはキョーワコクの人がどうなっても別にいいって思ってるけどね」
    「そういうことを言わないの」
    「あとね、バンおじいちゃんの遺言でご指名なんだって」

    ***

    「何すんだ!!」
    「爺さんの遺言だよ。俺の葬式で辛気臭いツラしてるやつはぶん殴れってさ…ヘラヘラ笑って気持ち悪い受け答えしやがって、俺と爺さんは違う人間だ、知ったことかって言えばいいだろうが!」

    みたいなやり取りから取っ組み合いの喧嘩→ゾイドバトル→台無しみたいな流れなんだと思います。博士は辛気臭いって言うより、まあ派手だからええかな…って
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    Jack

    PASTレムえむ
    甘くないです
    なんならマイナス寄り
    lie like「あはは、どうでしたかね」

    それが彼女の口癖だった。へらへらと笑顔を浮かべて、少し気まずそうに軽く頭を掻く。本人は気付いているのか分からないが、エムは嘘をつく時に目を瞑ったり、斜め下に視線を逃がしたりする癖がある。あぁ、また目線が下に向いた。そんな事を思いながら、皆に囲まれて談笑する彼女を少し離れて見ていた。

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    重い身体を動かして、箒に乗る。朝から付きまとわれた堅苦しいインタビューや報道から逃げる様に、空に向かって地を蹴った。ふわりと身体が浮かんで、あっという間に木々の上。もうすっかり太陽は傾いており、夕方を知らせる。空は橙色と薄ら青のミルクたっぷりのカフェオレの様に混ざっていて、雲とのコントラストが綺麗だった。『彗星の魔導師』としての仕事が終わる。こんな日は早く帰って大好きな甘いものでも食べてしまおう。そう思って飛ぶ速度を上げた時だった。ふと下を見れば異世界から飛んできた彼女が1人歩いていた。特に何も用事は無かったものの、少し彼女に声を掛けたくなって、高度を下ろす。彼女の後ろに回り、音を立てないように箒を降りたつもりだったが、彼女は此方を振り返った。
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