夢うつつの自覚　――ああ、やらかした。
　目を覚ましたときに暁人の頭をよぎったのはそんな言葉だった。
　昨日はKKとは別行動の日で、一人でちょっとした祓いのバイトが入っていた。暁人一人に任されただけあって現場の状態はさほど悪いものではなく、ただこのまま放置すると良くない物が増えるだろうなと思えるものだった。悪霊になりかけの幽霊の瘴気をそっと祓ってやればすぐに自ら成仏したようなので、普段からすればずいぶんと聞き分けの良い相手だったと言える。そういう意味でやはり凛子の采配は間違っていない。
　問題はその後だ。スマホでアジトへの終了報告をすませば直帰の許可がでたので帰途についたところ……ゲリラ豪雨に遭遇してしまった。一瞬どこかで雨宿りすることも考えたものの、すでに

器材室要圭觉得自己快要窒息了。

落锁的器材室里，只有一扇小小的窗户透着光，昏暗的环境让他的感官变得异常敏感。耳边的喘息声被无限放大，放在他腰上的那双手因为长期训练结了厚厚的一层茧，每抚摸过后腰一次，触电的感觉就会从后脊攀上大脑。

事情怎么会发展到这种地步——要圭已经无法分出多余的精力去思考这件事，他只能用已经卸力的双手虚虚地环着身前人的脖子。

明明一开始只是在收拾训练结束后的器材，叶流火突然闯进来给器材室的门上了锁。

“小叶...流...？”没等自己完全说出他的名字，要圭就已经被对方一步一步逼到墙角。

离得太近了...！直到感受到叶流火的呼吸打到颈侧，要圭才发现他额头上细密的汗珠和不正常的呼吸频率。

易感期...提前了吗？只能想到这一种可能，要圭抬脚想要去翻叶流火放在包里的抑制剂，一时忘记顾及到眼前的人。