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    こなもの。

    ラクガキなどをあげる予定です。

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    こなもの。

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    タイムイズマネーの極意。(🕰親子)
    原作者ツイッタのクラファンカウントダウンイラストより…🕰息子くんの「5日って、お金にするといくらかな?」を受けての妄想文です。

    ##GHS
    ##文章

    タイムイズマネーの極意。(🕰親子)「ねぇ父ちゃん。5日ってお金にするといくらになると思う?」

    タイムイズマネーが口癖の父親に、そっくりな見た目の息子が問い掛ける。どういう風に計算するのかな?と、クロックマスターの息子。マイサンは、両手の指を折って懸命に考え始めた。

    子どもの純粋な疑問に、父親はうむ…と少し考えて口を開く。

    「良いかマイサン?時間というのは有限なんじゃ。無限でないから、人は焦り彷徨うんじゃ」

    息子はウーン?と首を傾げる。父親は床に膝をついて、息子と視線を合わせた。

    「5日がいくらか。それを今、お主は一生懸命考えているじゃろ?」

    うん。という素直な返事を聞いて、父親は頷く。

    「この時間もまた、有限なんじゃよマイサン」

    つまり……どういうこと?と、頭上にハテナマークを浮かべた息子の肩に両手を置いて、クロックマスターは優しく微笑む。

    「考えてもしょうがない事はな……考えないに限る」

    父親の解に、いまいち納得のいかなかった様子の息子が、それじゃあ答えになってないよ!と頬を膨らませた。

    父親はそれを受けて笑いながら立ち上がり──息子を優しく抱き上げたのだった。

    おわり。
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    こなもの。

    DONE迷界リセット(🚖🎲)
    ※迷界のホテルが火事でリセット、ループする前提のタクルー文章です。
    (※何でもいい人向け)(※自宅設定強め)(※死描写あり)

    我が家のタクルーが仲良くなったキッカケ、かもしれないお話です。
    迷界リセット(🚖🎲)「タクシーさん、どこ行くの??」

    住人達が寝静まる深夜。ホテルの正面扉をソッと開けたタクシーに、後ろから声を掛けてきたのは、頭に大きなルーレット盤を乗せたルーレット小僧だった。
    急に声を掛けられ、タクシーは思わずドキリとしてしまう。別にやましいことをしている訳ではない。ただ、これから──。

    「……ちょっと、風に当たってくるだけですよ」

    ルーレット小僧の真ん丸の黒い瞳が、タクシーをジッと見据えていた。タクシーはその視線から逃れるように、扉の先へ一歩踏み出す。

    生暖かい風が好きだなんて、タクシーさんって変わってるね♪

    そう言いながら、ルーレット小僧はタクシーの足元をついてくる。おいおい、勘弁してくれよ…とタクシーが帽子を取って髪をかき上げると、それを見たルーレット小僧は、ちょっと悪い感じがして、そっちの方がモテそうじゃない?♪と言った。冗談はよしてくれ…と言う様に、タクシーは目深に帽子を被り直す。
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    スシダ34

    MOURNING真夏の暑さを忘れました。日射病になりそうな強い日の差す夏の昼、アスファルトの上で揺れる陽炎の向こうに、君が見えて足を止めた。
    ゆらゆらと歪む世界で君は、静かに笑っている。
    無意識のうちに足を一歩踏み出せば、君は笑いながら逃げていった。ふと、逃げ水という単語を思い出した。
    遠くの地面が水で濡れているように見える気象光学現象。近づくとそれが遠方へ逃げてしまうように見えるからこう呼ぶのだと、何で知ったんだったか。
    君に似てると思った。いつだって向こうからこっちを見て笑っていたから。逃げ水と同じで、近づこうとしても近づくたびに君は遠くへ行ってしまって、距離は永遠に縮まらない。走って追いかけても、遠くなる背に目一杯手を伸ばしても届くことは決してなくて。
    終わらない鬼ごっこだと思った。私が鬼で、君が逃げる側。
    ねぇ、死んでも追いつけない鬼ごっこは、追いかける先がなくなったから私の不戦勝になったよ。
    そう言おうとして下がっていた顔をあげれば、陽炎の向こうに立つ君は幻のように消えていた。まるで、そこに初めからいなかったみたいに。
    わかっていた。わかるはずだった。そこにいる君が本物でないことぐらい。
    君が私の前から消えてもう長 715