ふと、窓の外に輝く三日月が目に入る。
配信が終わり、そのままパソコンに突っ伏して提出物などを片付けていたときだった。
少しだけ疲れて、「んー…」と背筋を伸ばしたとき、カーテンの隙間から見えるきれいな三日月。
うちは、気づけば窓を開けて、ベランダへと出ていた。
涼しい風が、うちの肌をくすぐる。
ビルやらお店やら、人工物で照らされる景色のせいで星なんかは見えにくいけれど。
うちの瞳に雲一つない夜空が広がって、なんだか見惚れてしまう。
AZKi「ミオちゃん」
ミオ「わわっ!」
ふと、あずちゃんの声が後ろからした。
AZKi「あ、ごめん………ノックしたんだけど、返事なかったから…」
びっくりさせてごめんね、と申し訳なさそうに微笑みながらいってくるあずちゃんに、うちも申し訳なくなる。
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