昔の消えぬ思い出想像でしか作ってないので色々とやばいです。
なんでもいい方だけ!
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「──では、本日の会議はこれにて終了。各自、休憩なり資料をまとめるなりしてね。」
と、福井市の声が聞こえた。
福井市の声はわかりやすい、聞きなているから。という理由が妥当かもしれないが僕は違う気がする。
多分、僕はこの人(福井市)が苦手だからなのかもしれない。
(あー…もう、どうしよう、作業に集中できない)
僕はそう思いながらも、福井県さんから貰った資料に目を通す。福井市が仕切ってるけどぶっちゃけあれは福井県さんの代理でしかない。
僕的には福井県さんが来てくれればいいのに…。
「ほら、集中。」
「…げっ、福井市…」
「げっ って僕に対して言うのは癖?僕のこと嫌い?それだがら孤立しちゃうんだよ〜?」
…痛いとこを着きやがって…
福井市はどーぞ、と言ってコーヒーを僕に渡した。
「まぁ、僕にも非はあるよ、未だに君の事『武生』って言いそうになるし、…お互い様だって思わない?」
「どこがどうなって『お互い様』になるんだ?武生は死んだ、今は越前市。次間違えたら──」
僕が続きを言おうとした時に、誰かが扉を開けた。
「福井市はいるか?」
「いるよ、質問かな?敦賀。」
「正解、ここの経済の話なんだが…」
福井市と敦賀市が質問しあってる中、越前市は端っこにいた。
(…あ、敦賀さんだ。お話したいな…でもあいついるし…どうしよう…)
越前があたふたしていると、そのあたふたが目に入ったのか敦賀が話す。
「…そんなにあたふたしなくてもいいよ、越前。質問が終わったらお茶でもしよっか。」
敦賀の越前に対する目は優しかった。
「…!」
越前はその言葉に目が輝き、小走りで福井市の方に向かい、こう話す。
「…早く敦賀さんとの会話を終わらせて、僕に敦賀さんの時間を下さい。」と、小声で、敦賀に聞こえない大きさで。
「わーお、久しぶりの敬語だね〜、…いいよ、終わらせてあげる。」
福井市の発言の通りに敦賀と福井の質問会は10分もしないうちに終わった。
「…じゃあ、越前。行こっか。」
「はい!!僕ここに行きたくて…!」
越前市がいつも見せるクールな性格とは違って、敦賀の目の前にいる越前は甘えた子猫みたいな性格になっていた。
敦賀と越前が遊びに行く準備をしている時、福井市は敦賀をとめた。
「敦賀…あの越前が身につけてる帽子って…」
「…ああ、あれか?越前が昔誰かに貰ったって言ってた。誰なんだろうな。」
「…ふーん、そっか。きっと『港町』から頂いたんだろうね、越前市は。」
「…そうかもな。」
福井市と敦賀の今日の会話はこれにて終わった。
越前市が身につけている帽子は、
敦賀も身につけている帽子に似ていた。
「それじゃ、行ってくるよ。」
「行ってらっしゃい!!」
互いがつけている帽子は白色で、日本海の港町特有の、日本海の塩の味がした。