翔玲「玲音がちっこくなるやつ」「……なんだよ、その体」
朝一で急な呼び出しを受け、玲音の部屋に駆けつけた翔平の目の前には小さくなった玲音がいた。
見た目だけでいえば12歳ほどだろうか、細身の身体に猫を思わせるような表情は普段と変わらなかったが、どこかあどけない。
普段玲音が着ていたスエットは明らかにぶかぶかで、襟元からは鎖骨と肩口がのぞき、だぶついた袖からなんとか手を出しているような有様だった。
脚元はスパッツを紐と捲ることでなんとかしているようだったが、スエットのすそに隠れて仔細はわからなかった。
「……なにって、みてわからない?」
玲音は思いっきり機嫌の悪そうにそういうと、唖然とする翔平を睨みつけた。
「……昨日受けた怪異の呪いだって。
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