Recent Search
    Sign in to register your favorite tags
    Sign Up, Sign In

    舌根沈下

    @please_kick_ass

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💚 💻 💉 🐢
    POIPOI 208

    舌根沈下

    ☆quiet follow

    先日あったプトオク部隊でのできごとから着想して書きました。とてもヌルくてエロはないです

    #プトオク
    ptochu

    無題「偶然だ」

    「いーやわざとだね。駆け寄ってるの見たんだぞ!」

    「試合に集中しろ」

    「終わった後だ!」

    その日はまだリサーチが完璧でない新しいマップで慣れない地形、共に組んだチームでの初勝利だった。普通なら祝杯を揚げてそのまま盛り上がり、特別な夜を期待してもいい位だ。期待じゃなく、確信するほどに。

    それが何故か勝利の報せを受けてシップに回収され、シャワーを済ませて車でセーフハウスへ帰り二人きりになった今も売り言葉に買い言葉だ。

    と言うのも、その日の部隊メンバーがクリプトと関係を噂されている電気技師─ワットソンとの3人だったからに起因する。

    ─────────────

    物資の在処がまだ頭に入っておらず、つい広がって探索しがちで二人が近かったり、物資やダウン時のフォローなど、偶然二人が関わる事が重なった。これは意図的ではないのはオクタビオも理解していたが、その時のやり取りは部隊全員に無線で入ってしまう。

    「ありがとう。貴方って…優しいのね」

    「気にするな」

    なんだ?
    今の、蚊の鳴くような声は。

    言葉自体は他の仲間へのものと同じだが、まるで声色が違う。

    それはまるで……ベッドの中でオクタビオが聞く、あの低い囁きにも似ていた。

    オクタビオはそれを幾度も聞かされて若干ストレスを感じていた。
    そして残り部隊が3つになった時点で銃撃音がして、クリプトがドローンで戦闘地区をスキャンする。

    「パイロンを立てるわ!」

    ワットソンが慌ただしくフェンスをセットし、空気中に電気が満ちていくのを粟立つ肌で感じながら円の収縮と同時に銃撃を開始しようとしたその時、

    “You are the Apex champions.”

    「お?勝ったのか!やったぞクリプト!!俺たちの初勝利だ!」

    オクタビオのよく見えていない所で勝利が決したようで、慌てて駆け寄った視線の先で、クリプトはワットソンと非常に近くで勝利を喜んでいるのが目に飛び込んできた。

    気づいた時にはオクタビオは、二人の間に割って入って、クリプトの胸元へ飛び込んでいた。

    「ち、近ぇぞお前らっ」

    「?」

    「あ、ああ そうだったか?」

    頭に血が昇っていたオクタビオは、見下ろすクリプトの顔が驚きと柔い微笑みを浮かべていたのが気に入らなかった。

    何笑ってんだよ。怒ってんだぜこっちは!

    数時間ぶりに吸ったクリプトの匂いと温度は、いつも通りあたたかく心地良かった。

    ───────────

    「お前を信頼しているから、一人で任せられる」

    「でも俺、──」

    バッグに入れてたアル促、渡せずじまいだったんだぜ。

    口を噤むオクタビオに、ふっとため息を吐いたクリプトがソファへ促す。

    「おいで」

    「ん……」

    二人の膝が向かい合わせに交互に重なり、すっぽりと腕の中に収まると、胸元からクリプトの香りが微かに鼻腔を擽る。そのまま肺いっぱいに吸い込んでいるとクリプトが覗き込んだ。

    「シンジケートの息子と、関わりがあるとバレたら…お前に危険が及ぶかもしれない。それだけは……」

    ふくよかな唇が言葉を選びながらオクタビオを解そうと、不器用につぶやいているのをぼんやりと見ていたら急にその感触を確かめたくなったオクタビオは、自らの薄い唇をはっと重ねた。

    「オク、」

    「もう黙れ」

    確認するように柔らかな肉を何度も食むと、理解が追いついかない目をしていたクリプトに火が灯るのがわかった。もうこうなれば終わりまで離してくれない。

    こんな簡単にこの偏屈で堅物な男を焚き付けられるのは俺しかいないだろ。
    そんな優越感に満たされながら、差し込まれる舌に薄い舌を重ねるオクタビオだった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    ☺❤❤❤💒💒💕💒💕💒💕💒💕💒💒💒💒💒
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    _BeHa_

    DONE雇プト×オク
    裏ではテロリスト組織のシルバ製薬妄想。悪いオクタビオのアースです。
    面接に行った雇われの話の続きです。

    エロ無しキス有り
    ※何でも許せる方向け
    「ここがアンタの住処か。悪くねえな」


     廃車のスクラップ工場付近にポツンとあるトレーラーハウスが俺の現在の家だ。普通の住宅に比べれば小さいが、中に入れば一般的な住居とほぼ変わらない。勿論、外観は洒落た綺麗なものではなく内装にも拘っていないせいで無骨だが、誰かを招く予定もリフォームする気も一切無かった。
     キッチンにトイレにバスルーム。空調も完備していて不便もない。冷蔵庫やレンジなど家電製品も充実し、通常の生活を送るのに全く問題は無く、狭ささえ目を瞑れば快適と言える。ベッドもソファーもあり贅沢なくらいだ。

     彼の言葉が皮肉なのかお世辞なのかは分からないが、オクタビオは朝早くから金持ちにとってはスクラップ紛いに見えそうな俺の住居にやって来た。
     早朝からの来客に眠気まなこを擦りモニターを確認すると、そこに映り込んだ鮮やかなライムグリーンに急速に目が冴え脳が起動した。サングラスにマスク姿の雇い主に驚き携帯端末で予定を確認するが、今日までは完全にオフで間違いはない。
     今日まで、と言うのは、あのイカレた面接に合格した日。流れと勢いに身を任せて、雇い主と高級レストランのテーブルの上でセック 3196

    recommended works