アゲハガウリ / 一緒に横になるふたり / R15注意:翻訳ツールの使用による誤りが存在する可能性があります
最初はお金なくて野宿ばっか。眠れないガウリが毎日見張りするのがデフォ。
で、たまたま道で出会った人の家にいた雑霊を追い払って、報酬もらって泊めてもらえることに。
家主が布団を二つ敷いてくれたんだよね。
アゲハが横になって横を見ると、ガウリが当然みたいに隅っこで座ってる。毎晩ずっと見張りしてたなあって思い出して、ちょっと悪い気になって。
「おい、今日は一緒に横になれよ」
「嫌ですけど」
秒で拒否られて「は?」って顔するアゲハ。
「なんで」
「そういうもんです」
あまりにも即答すぎて逆にムキになる。俺が絶対寝かせる。
「横になれ」
「嫌です」
「いいから」
「俺の勝手でしょ」
「いやなんでだよ」
「教授こそどうしたんですか」
「いつも俺だけ休んでるじゃん。お前寝ないの知ってるし、たまには横になれって」
そのまま立ち上がってガウリのとこ行って、手首つかんでドサッと布団に倒す。
自分も横になって後ろから抱きついて目を閉じる。
ここまでやられたらもう付き合うか…って感じで横になるけど、いきなり抱かれてちょっと動揺するガウリ。
「なにやってるんですか」
「こうでもしないと、俺が寝てからまた起きるだろ」
「寝言ひどい人とは一緒に寝たくありません」
「俺そんなのないけど」
「横で見てる人が一番わかってますよ」
「じゃあ俺が見たことないから、ないってことだな」
「は?」
「……」
アゲハが黙ったと思ったら、もう爆睡してる。
そっと抜け出そうとするけど、自分の腹の上にアゲハの手が組まれてて動けない。ため息ついて目を閉じる。
でも人って何か抱きながら寝るといろんな形になるじゃん。丸まったり、顔うずめたり。
アゲハが寝返りしながら「ん…」って体を丸めて、ガウリの首筋に顔押しつけてすりすりしてくる。
「……教授?」
返事なし。ただ首筋でスースー寝息が落ちてくるだけ。耳がほんのり赤くなるガウリ。
外は虫の声だけ。耳元にはアゲハの呼吸音ばっか。息が首筋にかかるたび意識がそっちに持ってかれて落ち着かない。
ちらっと顔を確認したらアゲハは爆睡中。
殴るか迷ってるうちに体を丸めたら、アゲハもつられて動いてきて、ガウリのうなじに顔を埋めて、さらに足の間に自分の足を差し込んで抱きついてくる。
顔は完全にくっついてる。肩口にアゲハの唇が触れてるし、下のほうはちょっと別の感触までして…。その瞬間ガウリ、顔真っ赤で飛び起きてアゲハをにらみつける。
でも結局それ、生理現象。アゲハは布団に転がって「ふー」って寝息立てながら腹かいて、反対向いて再び熟睡。
どうするか悩むけど、慣れてないし起こすのも変だし恥ずかしいしで、壁に寄って座り直して、アゲハの寝顔じっと見ながら目を閉じる。
翌朝、アゲハが「よく寝たー」って感じで伸びをしたら、隣にガウリがいなくて探したら壁にもたれて目を閉じてる。
「おはよう。結局また座ってたの?一緒に寝ればよかったのに」
「はぁ…」
「? 朝からため息って福逃げるよ」
「もう黙っててください」
そう言って部屋を出ていくガウリ。アゲハはポカンとした顔で布団片付けながら朝を迎える。