看病朝起きたら、浅く速く呼吸をしながら顔を真っ赤にしている伴侶が横で寝ていた。苦しそうに伏せられた大きな琥珀色の瞳、舞う時になびく髪はじっとりとした脂汗で皮膚に張り付いている。
里の身寄りのない子供たちの看病をしたことがあるクラマにはすぐ分かった、無理が祟って風邪でも引いたな?と。
軽く肩を叩いて伴侶……スバルのことを起こす。寝起きと熱でぼんやりしているスバルの口をこじ開け、舶来品のライトで喉辺りまで照らす。
「ひゃ、ひゃひふう、え……!?」
「少しじっとしていろ」
「ひゃひ」
抵抗したスバルを大人しくさせ、喉の様子を観察してみる。
案の定喉は真っ赤に腫れていた。こんな様子じゃまともに飯が食えないだろう。
「喉、痛いか?」
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