かき氷〜十四松味〜「十四松、これどうする?」
アイススケートで使ったかき氷を持ったまま十四松に尋ねてみる。
「一松兄さんもしかして食べる気」
「……食べていいなら」
アイススケートをしたとはいえ屋外は夏真っ盛りだ。
冷たい十四松味のシロップがかかったかき氷はさぞ美味しいだろう。
「あ!一松兄さん!今日ってはちみつの日なんだって!」
練乳みたいに黄色いシロップの上からはちみつを垂らせばシチリアのレモン()とはちみつではちみつレモンみたいに……なるわけがなかった。
「ん、でもこれはこれでいける」
「やっばいね!!」
「十四松のだからね…ふひっ」
近くにいたトド松から白い目で見られようが気にしない。
「十四松〜おかわり」
「ちょっと待ってて!!」
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