設定と登場人物まとめ世界観
一家に一台人形制度:
人形は生活を支えるために各家庭に配給される存在。しかし「役立たない」「壊れやすい」「家族に不要とされた」場合は捨てられることがある。
人形は人間とほぼ変わらない感情・意思を持つ。ただし定期的なメンテナンス(部品交換・調整)が必要。これを怠ると機能低下や「人格の崩れ」が起こる。
世間では「人形=道具」の扱いだが、一部の人間は彼らを家族のように扱う。
組織「隠れ家」
廃工場跡地を改装した巨大拠点。外からはただの廃墟に見える。
内部には多様な施設が整っている。
- 居住区:小さな部屋が並び、人形たちが家族のように暮らす。
- スポーツジム:体の調整や力の維持のために利用。人間も一緒に使える。
- 温泉・浴場:油や金属粉を落とすためだが、結果的に癒やしの場にも。
- メンテナンス工房:技術者人形や人間が修繕を行う。
- 食堂:人形は食べなくても生きられるが、食事をすることで「人間らしさ」を感じられる。
[人形]
🌸 さくら(男性型・ひより専用)
父が遺した、ひよりだけの人形。
ひよりの心を何よりも大事にしている。保護グループの中心人物。
強さも優しさも併せ持つが、内面では「自分はただの人形で、ひよりのそばにいる資格があるのか」と揺れることもある。
💪 蓮(れん)
戦闘用に作られたが「乱暴すぎる」と恐れられて捨てられた。
小柄だが口が悪く態度が大きい。しかし仲間思い。
ひよりの「戦いに頼らない理想」に半信半疑だが、次第に心を動かされていく。
🌼 みなも
幼児の遊び相手として作られた少女型の人形。
持ち主の子どもが成長したことで不要とされ、捨てられた。
外見は子どもだが、心は「置き去りにされた寂しさ」で大人びている。
さくらやひよりに甘えつつ、施設を見守る一人。
📖 楓(かえで)
知識蓄積型の人形。家庭教師代わりとして作られた。
膨大な知識を持つが、過度に自我を持ったため「人間を導こうとしすぎる」と判断され廃棄。
物静かで哲学的。図書室に常駐し、子どもや人形たちに勉強を教える。
🛠️ シグ
技術者型人形。工房にいて仲間の修理やメンテナンスを担当。
捨てられた理由は「メンテナンス対象がいなくなったため」。
無骨で仕事人間だが、直した人形が笑うと誰より嬉しそうにする。
🎭 翔(しょう)
モデルは「社交型パートナー人形」。会話・場の盛り上げが得意。
イケメンに作られていて、軽口をたたくのが常。誰とでも仲良くなれる。
しかし本当は“必要とされなくなった”過去に傷を抱えており、寂しさを隠すためにチャラい態度を取っている。
ひよりを「お嬢」と呼び、軽いアプローチを繰り返す。だが本気で好き。
さくらをからかう発言が多く、時に小競り合いになる。
[人間]
🐤ひより
無口で静かな少女。幼少期から父の人形制作を見てきた。
母を亡くし、義母に疎まれて捨てられる。父はすでに亡くなっており、遺したのは「ひよりだけの人形=さくら」。
彼女は父の思想を継ぎ「人形のための居場所=隠れ家組織」を作る。
表向きはリーダーだが、前線に出ることは少なく、裏から守る存在。
👩 義母(名前未定)
ひよりを疎んじて追い出した張本人。
表向きは冷たいが、内心では「人形に居場所を与えすぎると、人間が置き去りになるのでは」という不安を抱えている。
再登場時に、対立の鍵になる。
🎀 結衣(ゆい)
隠れ家の存在を知る人間の少女。園長の孫娘。
誰とでも気軽にコミュニケーションがとれ、人間嫌いな人形にも優しく寄り添う。
両親は人形反対派。
🦅鷹見(たかみ)
政府の「人形管理局」の職員。
人形が社会の秩序を乱すと考えている現実主義者。
ただし根っからの悪ではなく、「人間を守るため」という信念で動いている。