赤い花が咲いたら★衣装イメージ
千秋……丑参り
夢ノ咲隊服……熱血ドラゴン
★時代
明治時代くらい。
★場所
モデル……高尾山
★登場人物
南雲鉄虎
夢ノ咲「陣」所属の隊員。
自分の意識を他に移せる能力が使える。
表では頼れる男気溢れる青年だが、幼くして両親を亡くし寂しがり屋だったり、自分に自信が持てなかったりと、繊細な部分も見られる。
千秋(濃赤の丑使い)
紅葉山に封印されている日本最恐の妖。
夢ノ咲の「心」に消滅させられるが……。核だけ残り、弱っているとこを鉄虎に拾われ、こっそりと一緒に暮らすことになる。
天城一彩
夢ノ咲「心」所属の隊員。
一彩の入隊により、濃赤の丑使いの消滅が叶う。
公爵・天城家の次男で、箱入り息子。
鉄虎のことが好きで、時間があれば鉄虎に会いに来る。
鬼龍紅郎
夢ノ咲「心」所属の隊員。
鉄虎の憧れの存在。紅郎も弟、息子のように鉄虎を気にかける。
天祥院英智
夢ノ咲を管轄する、公爵・天祥院家の長男。
若くして夢ノ咲の管理を任されている。
英智が関わるようになってから殉職者がかなり減った。
天城燐音
一彩の実兄。次期天城家当主。
一彩が可愛くて仕方なくて、手放したくなかったけど、天城家内部で派閥が発生し、落ち着くまで天祥院家の力を借りて一彩を夢ノ咲に保護してもらう。
高峯翠
夢ノ咲「陣」所属。鉄虎と同期。
植物を自在に操る。
仙石忍
夢ノ咲「進」所属。主な役割は伝達係。
素早いが体力が無いのが悩み。
五奇人
夢ノ咲を支援する貴族筆頭。
朔間零(公爵)
日々樹渉(侯爵)
深海奏汰(公爵)
斎宮宗(伯爵)
逆先夏目(子爵)
序
日本国・東京の西側――標高およそ600メートルの山がある。その名は「紅葉山」。そこには、かつて封じられた強大な妖が眠っている。
――濃赤の丑使い
もとは天神様に仕え、丑の世話を担っていた神の眷属。しかし人間に騙され、やがて妖へと堕ちたという。
その力は凄まじく、畑を焼き、山を焦がし、集落を喰らい、水害を引き起こして村を沈め、数多の命を奪った。
陰陽師、僧侶、巫女、山伏……さまざまな術者たちが討伐に挑んだが、力を結集してなお、討つには至らず、ついに紅葉山へと封印することでしか対処できなかった。
封印されてなお、妖の力は衰えず、山から漏れる瘴気は弱き妖を強大化させ、人里に災いをもたらしていた。
それらに対抗するため、術者たちは組織を築き、代々、封印の守護と妖討伐の任を担い続けている。
――国家機関 妖討伐部隊「夢ノ咲」
「夢ノ咲」は、戦闘班「心」、支援班「陣」、救護班「診」、補給班「進」など、役割ごとに班分けされ、個々の適性に応じて配属される。構成員はすべて国家公務員である。
部隊員およびその家族には、国家が用意した専用の町での生活が許される。その町では、家賃や光熱費は無償、さらに買い物にも税がかからない。
高い人気を誇る職業である一方で、常に死と隣り合わせでもある。町は紅葉山の麓にあり、真っ先に妖の脅威にさらされる。
戦闘が発生すれば、殉職者が出ることも珍しくはない。
そのため国は「夢ノ咲」所属者に対し、可能な限りの厚遇を施してきた。
そして国民の多くも、その税金の使い道に不満を抱くことはない。「夢ノ咲」が失われれば、この国もまた滅びる――誰もがそう理解しているからだ。