この世界には様々な特殊攻撃を仕掛けてくるモンスターがいる。8人は今、そのことをしみじみと実感していた。
いつもと違う自分の姿──まぁ平たく言えば各々の身体と中身が入れ替わってしまった……というなんとも摩訶不思議な特殊技。元に戻れる方法はいまだ判明せず。ある者は慌てふためき、ある者はなるようになるさ精神で特にいつもと変わらず。
今回はそんな旅人達の様子をご覧いただきたい。
ヒカリ(中身はアグネア)「わ……わわわ私、ヒカリ君の身体になってるーーー!?私の桃が梅干しになってるべーーー!!」
ソローネ(ヒカリ)「アグネア……、俺の姿で変なことを言うのはやめてくれないか……。それよりこの乳房……、少しの動きで揺れるし痛むしでなかなか不便だな……。サラシを巻いてもいいだろうか」
オズバルド(オーシュット)「おー!やっぱとっつぁん、背ェ高いんだな!地面が遠く見えるぞ!」
テメノス(パルテティオ)「まぁ焦ってもしゃーねーだろよ!そのうち元に戻れるって!……ところでこの姿なら騎士の兄ちゃん騙せるかな」
キャスティ(テメノス)「実行しようモンなら神の名のもとに地獄へ送りますよ」
パルテティオ(キャスティ)「困ったわね……、こんな状態異常は見たことないし……。薬で治るかしら」
アグネア(オズバルド)「…………」
テメノス(パルテティオ)「旦那、アグネアの顔で苦虫噛み潰したようなツラすんのやめろよ。アグネアのファン減ったらどーすんだ」
アグネア(オズバルド)「…………ところでソローネはどうした?」
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オーシュット(アグネア)「フフ、……モフモフ」
セルフもふもふ中