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    203hyak42

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    10回目でまた新しく出てきた感想です アンナチュラルのネタバレがあるよ

    映画カラオケ行こ!10回目を見てきましたたしか公開すぐの頃に見かけた感想ツイートで、「『今度こそシャブ抜けたらいいけどな』のセリフがすごく良かった、薬物中毒になった人をもう再起不能のように扱うCMや作品が多い中、このセリフにはそういう人達を切り捨てないまなざしがあった」というようなのがあって(記憶がおぼろげなので要点は合っていても詳細は違うかと思いますが)、自分には全くない視点だったので驚いたんですよね でもたしかに知人や親族にそうなった人がいるという立場ならその感想が湧くだろうなと思って、このところよく考えていた「社会に用意された枠組から外れた人達にはマジョリティからすると思いつかないような苦しみがあって、かなり気をつけて他人の考えや立場に思いを馳せるようにしていても、そのマジョリティから見た『普通』の感覚は染みついていてなかなか剥がすことはできない」みたいなことを改めて感じさせられたんですよね

    というのは、先日から(今年公開されるラストマイルの予習として)アンナチュラルを見ていて、8話の「火災現場で発見された殺人犯と思われた遺体は、実は出火元のスナックから店員や客を救助しようとした常連客だった 彼は元ヤクザで、実家からは勘当されているため服役を終えて刑務所を出てきてから帰る場所はなく、そのスナックを自分の家のように大切にしていたので、家族のように思っていた人達を助けるため火事の中何度も救助に向かっていた」というエピソードが本作の中でも強く心に残っていて(結局彼も含めほぼ全員亡くなってしまったというのが、悲しいけれど「現実は個人の事情など汲むことはなく誰へ対しても分け隔てなく厄災、死を与える」というこの作品の肝の部分ではある)、脚本の野木さんには「一度失敗した人でも社会から切り捨てられずに心を寄せる場所があっていいんだ」という視点があるんだということが印象に残っていたこともあったので…
    映画カラオケ行こ!のオリジナルのセリフ「綺麗なもんしかあかんかったらこの街ごと全滅や」にも通ずるところはあって(野木さんが意図されたかはわからないですが)、通底する「一度社会の正しさを外れた人間は二度と許されてはならない」みたいな潔癖さへのクエスチョンというか、生きていく中で色々な傷を抱えてしまった人達を包み込んでいる社会を表現することの寛容さのようなものを感じました

    映画カラオケ行こ!に対して「ヤクザを魅力的に描いていて悪影響がある」みたいな感想も始めの頃見受けられたし、じゃあ綾野剛さんがヤクザ役として出ている2作品のもう片方、ヤクザと家族のほうなら暴対法以後の社会から梯子を外されて人でないもののように扱われるヤクザの様子がこれでもかとみじめに描かれているのでそういう人はそっちの方がいいんじゃないですかとツイートしたらそれにも「あの作品の方がよっぽど危ない」と反応があったりしたので、余計上記のようなことを感じましたね 社会経験の少ない子どもへの一言フォローは場合により必要とか反社会的な活動への誘いには乗らないとかそういう一般常識的な大前提は共有されてるものとして作品のポジティブな感想を楽しんでるんですよねファンは…

    話を戻すと、こんなふうに鑑賞10回目にしてやっと辿り着くような感想もあるし、脚本家のかたの別作品を見てそこで取り入れたものからまた新たに感じることもあるので、何度見たって楽しいよなあと思った次第です ほんと、大好きな作品を素敵な映画に仕上げてもらってハッピーだよ😭
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