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    mst77_en

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    可哀想な自分を慰めるために書いたクリスマスぬい小説です。つらい。

    可哀想な字書きとメリークリスマスあるところに可哀想な字書きがおりました。字書きは12月頭に体調を崩して以来、外出もままならず、スタライ大阪にも行けず、Amazonとネットスーパーで食いつなぎながら、おうちでリモートワークをしては寝込み、たまに病院に行っては寝込み、という日々を繰り返していました。

    そんな字書きにも12/24がやってきました。「クリスマスか…スーパーで値引きされてるチキンでも買ってこようかな…」しかし折からの咳が酷くなり、外出を諦めた字書きは、TLに流れるフォロワーたちの美味しそうなクリスマスディナーの写真を眺めながら、一人さみしくおかゆをすすっていました。

    すると玄関のベルが鳴りました。「誰だろう?今日はAmazonが届く予定もないはずだけど…」扉を開けると、赤い衣装にサンタの帽子を被ったお師ぬとみかぬがおりました。お師ぬが掲げたスケッチブックには「めりーくりすますなのだよ!」と書かれています。

    混乱する字書きを置いてけぼりに、ぬいたちはずかずかと部屋に入ってきます。ぬいたちは背中に「ぬいばーいーつ」と書かれた黒い箱を背負っていました。みかぬの背中の箱からは、クリスマスツリーやテディベアなどの装飾品が次々と出てきます。黒い箱は四次元ポケット的なもののようです。

    みかぬはいそいそと字書きの部屋を飾り付けてゆきます。お師ぬの背中の箱からは、チキンやケーキ、ローストビーフにクリームシチューと、ごちそうが次々と出てきます。机にテーブルクロスを広げたお師ぬは、ごちそうとカトラリーをきれいに並べてゆきます。

    すっかりクリスマス仕様になった暖かなお部屋の中で、字書きとぬいたちはおいしいクリスマスディナーを楽しみました。食事には不思議な癒しの力があり、字書きの咳もいつのまにか治まっていました。おなかがいっぱいになった字書きを、ぬいたちが優しく寝かしつけます。

    「あなたたちはサンタさん?それとも私の幻覚…?」ゆめうつつにつぶやく字書きの頭を、ぬいたちがふわふわと撫でました。長い間、咳が酷くて寝付けない日々を過ごしていた字書きは、久しぶりに咳に悩まされることなくすやすやと眠りにつきました。

    翌朝、目が覚めると、ぬいたちの姿はありませんでした。部屋はすっかりいつもの通り。「やっぱり夢か幻覚だったのかな…」薬を飲もうと起き上がった字書きは、枕元にプレゼントの箱が置いてあることに気が付きました。

    「夢だけど、夢じゃなかった…」混乱しながらプレゼントのリボンをほどくと、中には「フィーチャースカウト2」のみかのカードが5枚入っていました。

    メリークリスマス!

    ~HAPPY END~
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