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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
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    ちょこ

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    アイドラ話
    日日日先生と瑪瑙の小話

    授業終わりの放課後、レッスン室へ向かう瑪瑙の前にとある人の後ろ姿が目に入る、それを見た瑪瑙はニヤリ、と口元を緩ませると足音や物音を立てずになおかつ、見失わないように歩く。そっと近くまで来るといきなり話しかけた。
    「先生、偶然ですね」
    「ばっ!? ………お前か」
    突然話しかけられ驚いた様子で身体が跳ねて慌てて後ろを向いた人物──日日日は瑪瑙の顔を見て呆れたようにため息を吐く。ふんわりとタバコの香りがした。
    「先生、またタバコ吸ったんですか? 体に悪いですよ」
    「違いますぅ〜、煙の出る棒を咥えて遊んでただけですぅ〜」
    「おや、先生ったらそんなもので遊ぶ年頃なんですね」
    「……お前……」
    顔を少し顰めた日日日に笑みを浮かべる瑪瑙、ある意味相手の反応を楽しんでいた。多分ムカつくだとか思っているのだろう、相変わらず目の前の相手は面白い反応をする。と瑪瑙はニヤニヤ、と笑いつつ要件を言った。
    「先生、今時間大丈夫ですか? ダンスを見てほしいんですが……断りませんよねぇ? 」
    「お前わざとだろ? まぁ時間あるからいいけど……」
    「ふふ、なら決まりですね。今日もご指導よろしくお願いします」
    にっこりと笑う瑪瑙をみてため息を吐く日日日、瑪瑙がどんなに厳しい練習メニューをさせても顔色はケロリとして次は、と言ってくるような相手なのを知っているからだ。瑪瑙が途中で止まるような仕草をしたことが無いゆえに、相手の挑発にのって──が多い。瑪瑙はそんな日日日の考えを読み取ったのか知らないが、笑みを浮かべたままレッスン室へと先に向かうのであった。
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