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    ちょこ

    主に企画参加の交流小説、絵など投稿してます
    よその子さん多め

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    ちょこ

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    くくばく
    よその子さんお借りしてます

    ##くくばく
    ##じじみと

    白いレースの布と 休日の昼下がり、家にいると同じく一緒に暮らしている慈々がみとらの名前を呼ぶ。なんだろうか、とみとらは慈々の所へとやってきた。そこにいくと、慈々がなにやら布のようなものを手にして、こちらを手招きする。みとらは近寄り、しゃがむ。しゃがまないと、身長差のせいで慈々の声が聞こえないのだ。
    「慈々?」
    「掃除してたら出てきた、どうする?」
     それは白いレースの布だった。いつ買ったか覚えてなかったが、確か目隠しで買ってみようか、と買って結局使わなかったものだったはず、とみとらは思い出す。
     じっと布を見ていたみとらは、おもむろに慈々の頭に被せた。丁度部屋から入る太陽の光で、まるで綺麗な花嫁みたいに見え、みとらは笑う。
    「慈々、綺麗だ」
     みとらがそう言うと、慈々はなにやら考え事をしたあとに、余った布をみとらに被せた後、鼻にキスをする。

    「みとらも似合うよ」
     そう笑う慈々。それに対しては本当に似合ってるかは分からなかったが、それよりも、とみとらは自身の口に、正確に言うと唇を指さす。
    「ここじゃなくて良かったのか?」
     ここだけの話だが、みとらは慈々とのキスが好きだ。自分より小さい口なのに、まるで逃がさない、と言わんばかりに情熱的なキスをするのだ。見た目とのギャップからか、みとらにしか知らない一面だからか、簡単に言うと、鼻だけでは物足りなかった。
     一方、そんなことを言うみとらに少し固まる慈々。そしてなにやら葛藤してるのか、顔に手をやり考えている。そんなに嫌だっただろうか、とみとらは不安になった。
    「だめだったか……?」
     恐る恐る聞くと、すぐに唇にキスをされた。触れるだけ、とはいかず、ぬるり、と慈々の小さな舌がみとらの舌と絡む。やはり慈々とのキスはすきだ。
     慈々の目を見る、これは我慢しているなとすぐに分かった。我慢しなくても、自分はいつでも慈々に触れて欲しいのに。なんて思う自分ははしたないだろうか。
    「慈々、我慢しなくていいから」
     みとらはそっと、慈々の手を握り笑う。もっと触れて欲しい、愛して欲しい。そう呟いて。
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    ちょこ

    DONEよその子さんお借りしてます
    二次創作
     その日は、雨が降りそうだと言わんばかりの曇天だった。昨日の天気予報では朝から晴れると言っていたはずなのに、いざ当日になったらこの天気だ。凪は頬杖をついて窓の外の風景をぼぅ、と眺めていた。この調子では晴れそうにない、凪はそう思ったあと椅子から立ち上がり、事務所に備え付けであるミニキッチンへと向かう。お湯を沸かせるくらいは出来るミニキッチンにて、お湯を沸かしコーヒーを淹れた後、コーヒーを飲み外を眺めた。
     何でも屋に定休日はない、依頼が来れば仕事の日になるし、来なかったとしても書類作業をする。ある意味気分で休みが決まると言っても過言ではなかった。そして凪は、二階にいる八重の所へ行こうかと考えていた。八重は朝から体調が優れないように見えた。凪から見たら休んだ方がいいなと感じたため、八重を休ませたのだ。当の本人は大丈夫だと言っていたが、それでも休ませた。依頼主が来る様子はない、なら八重のところに行こうと思った。事務所は二階建てのビルになっており、凪の居る一階は何でも屋の事務所で二階は居室スペースだ。コーヒーを飲み終わったマグカップを流しに置いた後、事務所を出る。
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    ちょこ

    DONEダミアさんお誕生日小説
    ダミアさんお借りしました!お誕生日おめでとうございます!
    モンブラン「ダミア、お誕生日おめでとうございます」
    「おー! ありがとな!」
     レイフが借りている拠点と言っていい住まいにダミアを呼び、目の前にケーキを出す。ダミアと前もって連絡を取っていたため、こうして呼べたのだ。ケーキはレイフの手作りだ。本当なら、料理も出そうかと言ったのだが、間髪入れずに断られてしまった。今度こそ上手く作れるような気がしたのにな、とレイフは残念そうに思いながらも、ダミアを見た。
    「このケーキ……モンブランか?」
    「そうです、アマロンを使ってます」
    「へー! 王様って呼ばれてるやつじゃん!」
     ダミアは感心したようにケーキを眺めた。アマロン、様々な栗の中で特段に甘い栗の事だ。身も大きいのだが、育てるのが難しく、しかも、大きく育てようと魔力を使うと、すぐに枯れるという性質を持っていた。なので、完全な手作業、時間をかけてゆっくりと育てる。そのため、栗の中の王様、という意味で【アマロン】と呼ばれるのだ。一粒だけでも驚くほどの高額で取引される。その高額さに、一時期偽物のアマロンが出回るほどだった。偽物のアマロンと区別を測るための道具すら開発されるほどに。
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