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    にゃんこ

    @krr557

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    にゃんこ

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    太宰の本気の1週間3日目。
    朝から仕事に追われていた、その日は何故か忙しくて、中也にからかいのメールを送ることも、私自身がサボる事も出来なかった。
    「あー、やばい中也不足」
    昨日の夜が良い夜だった、中也と2人ゆっくりと過ごせたあの夜が凄く幸せだったと感じたのだ
    「恋人になれたらあんな日過ごさるようになるのかな」
    忙しいながらも私はそんな事を考えていた。
    仕事が片付かないのでお昼も食べれないと思っていた時、国木田くんにお昼に行けと言われ、やっと一息つけた。
    「中也…メールしよう」
    私はお昼を食べずに時間までフラフラして、過ごそうとしていた時、前に中也を見つける
    「中也だ」
    私は小さくつぶやき、そして、中也の元に行った
    「何してるの蛞蝓」
    「話しかけんな青鯖」
    「ひどいなぁー」
    「酷くねぇ」
    そう言って中也が私を見て固まる
    「何さ」
    「はぁ、これだからほんとに」
    そう言って私の頬に触れる中也に私は固まる
    「仕事忙しいのか」
    「な、なんで」
    「さぁ、なんでだろうな」
    そう言いつつ私の頬から手を離し目元を撫でて言う
    「目付き 」
    「それが?」
    「気が付かねぇならいいがな、これはどうするかな」
    「ねぇ、分からないんだけど」
    私は分からず中也に言っても返事を返してはくれなかった
    「太宰時間は」
    「時間?」
    「何時までに戻ればいい?」
    国木田君は1時半までには戻れと言われた、あの量だとそれでも遅いと思って早めに帰ろうと思っていたが中也に言われたので私は素直に答えた
    「1時半」
    「よし、時間はあるな」
    「中也、ほんとになんなの」
    「いいから着いてこい」
    そう言って歩き出す中也について行き、お店により、軽食を買ってまた歩き公園に付き、そしてベンチに座る中也の隣に座った
    「飯食え」
    そう言ってさっき買った物を渡された
    「食べたくないのだけど」
    私は食欲がわかないので正直に言った
    「いいから食え」
    そう言いつつ中也が同じものを1口、2口と食べてるのを見て、私も口に運ぶ
    「あっ、美味しい」
    「だろ?食えるなら食え」
    何を話す訳ではないけれど、中也と2人食べるご飯は美味しくて、あんなに食べなくてもいいと思っていたのが嘘みたいだと思った
    「ふぅ、食べた」
    「よし、全部食えたな」
    私の姿を見て頷きそしてベンチの端まで行き座り中也は膝を叩く
    「…………………」
    私はそれに覚えがある、私がイラついて居る時、私の我慢が限界までいった時たまに中也がしてくれていたから
    「早くしろ」
    私は無言だ中也の膝に寝転ぶ
    「何さ」
    「なんでもねぇよ」
    そう言って私の目を隠す中也の手は優しかった
    「中也………」
    「なんだよ」
    「忙しかったのだよ」
    私中也に話した
    「朝から仕事が入ったりして」
    「そうか」
    「うん、なんでか片付かないのだよ」
    「そんなにか」
    「私がサボれないのだから相当だよ」
    「普段からサボんな」
    「中也…………」
    「ん?」
    「疲れた」
    「あぁ」
    「なんでバレたの?」
    「なんでだろな」
    「私隠すの下手になった?」
    「まぁ、探偵社の奴らにはバレてないが俺には隠せなかったな」
    「……なんでわかったの」
    「さぁな」
    「中也……」
    「なんだよ」
    「抱きついたいい?」
    「今だけな」
    そういった中也のお腹に顔をやり腰に抱きつく
    「ちゅうやー」
    「わかってるよ」
    そう言って優しく頭を撫でてくれる中也に安心して、そして心が落ち着いた
    「頑張れそうか?」
    「ご褒美があれば」
    「ここまでしてやったのにまだ望むのか」
    「中也ならわかるでしょ?」
    「……………」
    「僕が言いたいことわかるでしょ?」
    「ちゃんと終わらせたらな」
    「ふふ」
    「なんだよ」
    「中也……好きだよ」
    「そうか」
    「好きだ、中也」
    「あぁ」
    「早く私に落ちてよ」
    「どうだかなぁ」
    「酷いんだー」
    そう言っても私の声はいつもより甘さを含んでいた、そんな私を呼ぶ中也の声も甘さを含んでいたから嬉しかった
    「頑張るからさ」
    「あぁ」
    「夜、中也の家ね?」
    「飯の希望くらい聞いてやるか」
    「中也のご飯ならなんでもいい」
    「………」
    「中也のご飯がいい」
    「わかったよ」
    「仕事入れちゃダメだからね」
    「わかってるよ」
    そう言って私の頭を撫でてくれる中也に癒されて、私はまた仕事を頑張ろうと思った、そして時間になり名残惜しく中也の膝から起きたら優しく髪を直してくれる中也の手な擦り寄れば中也が笑うので私は嬉しくなった。
    中也と別れ、また仕事に戻れば忙しいのは変わらないが、さっきよりスムーズに進んだ
    「中也のおかげか」
    そう言いつつ私は仕事を片付けて行き、約束通り終わらせて中也の家に行けば、そこには既に料理を作ってる中也がいた
    「中也」
    「おかえり太宰」
    「………」
    「おつかれさん」
    そう言ってくれる中也に私は我慢できず中也を抱きしめた
    「おい」
    「中也が悪いの」
    「はぁ」
    ため息をはくが離れろと言わない中也に私は抱きしめる腕に力をいれて言う
    「ただいま中也」
    そう言えば中也も腕を回して、背中をポンポンと優しく叩く中也
    「頑張ったんだな」
    そういって擦り寄ってくれる中也を抱きしめて私は思った
    (早く、中也も私を好きになって)
    「中也」
    「なんだよ」
    「好きだよ」
    「……知ってるよ」
    そう言う中也の声は優しかった。

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