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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    kirche_is_dcst

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    手打ちうどんさんちのヒビが入れ替わった千ゲちゃんが可愛かったので勝手に続きを書きました。
    ヒビが生きてて喋りますよしなに。
    元ネタ:
    https://twitter.com/teuti_dcst/status/1361976512279236608?s=21

    ……朝からなんだか夢見が良くなくて。
    眠い目を擦りながら、ゴソゴソと身支度をした。夢の内容は、よく覚えていない。
    何だか誰かにお説教されたような気がする。
    「 ……ふぁ〜あ…… 」
    おおあくびをこぼしたところで、見慣れた薄緑の髪が視界に入って。
    思わず口を覆った。
    「 千空ちゃん、おは〜〜」
    「 おう。……なんだテメー、やたら眠そうじゃねぇか」
    「 うん、よく眠れなくてさ〜……あれ?千空ちゃんもなんか疲れてない?」
    いつもより、幾分精彩を欠く態度に、表情を覗き込む。
    「 あ"〜……どうも、なんか顳顬あたりでボソボソうるさくてな……夢見が悪りぃ」
    おや。いつもはパフォーマンスが悪化すると言って、快眠し、しゃっきり目を覚ましている千空にしては珍しい。
    それに、なんだか症状に覚えがあるような。
     どちらからともなく、互いに顔を見合わせて。……そこでふと、違和感に気付く。
    「 ……千空ちゃんのヒビ、なんかいつもと違わない?」
    「 あ"ぁ?……そう言うテメーも、なんか変だぞ?」
    千空は道具袋から2枚、鏡を取り出す。
    予備のフィルムとして常備していたものだ。
    それで、互いに相手と自分の顔を見比べて。
    違和感の正体を知った。
    「 ……これってまさか」
    「 ……あ"ぁ」

    「「 俺たち(のヒビ)入れ替わってる!?」」

    図らずも同時に叫んでしまう。……これは一体どう言うことなのか。
    特に入れ替わったからと言って日常生活に支障があるわけではないが、だからこそ意味がわからなかった。
    何者かが仕掛けたにしても、意図が全く読めない。そもそも、傷が相手に転移するなどオカルトかさもなければ脳機能障害による誤認だ。
    まあ、混乱はしたが、先にも確認した通り、実際に何か支障があるわけではない。
    幸い、互いのヒビの形が極端に異なっているわけではないため、一見して違和感もそう強くはないだろう。……多分。
    ひとまず様子を見ることにして、お互いの作業に戻った。

     夜になって。昨夜の睡眠不足を補うように早めに床に入ると、ふいに。
    また、顳顬のあたりからぼそぼそと声が聴こえる。昨日と同じ声だが、なんだか馴染みのある誰かの声に似ていた。
    「 ……誰だテメー。このヒビと、なんか関係あんのか?」
    低く潜めた声で問いを投げると、気配が動く。
    「 やっぱり千空ちゃんってジーマーでゴイスーだね♬これだけで俺に気づいちゃったんだ?」
    耳のすぐそばで聞こえた声に、視線を動かして気配を探った。馴染みのある誰かも何も、この声の主とは今日も一日一緒だった。
    しかし、この部屋にその誰かはいない。それは間違いない。
    「 ああ、違う違う、千空ちゃん。そっちじゃないってば。……鏡を見れば、わかるよ」
    鏡、と言う言葉で思い当たった。非科学極まる話だが、現実に起こっている以上それは事実なのだ。
    声に従うのは少し癪だったが、言われた通りに鏡を覗き込む。
    「 あ"〜、やっぱテメーかよ」
    「 ピンポーン!大正解!百億万点♪」
    「 うるせぇ。……耳の上ででけぇ声出すな」
    げんなりしながらもう一度鏡を見ると、目の上から瞼にかけて走ったヒビ……ゲンのヒビが、持ち主さながらに喋っていた。
    声のたびに、笑うようにヒビの形が動く。
    「 で、これはテメーの仕業ってことでいいんだな?」
    何が目的だ?と問いかけると、ヒビはまたわらった。
    「 うん、まあそうね。……ゲンの感情浴びすぎてなんか意思を持っちゃった?みたいな?」
    「 ほーん。……んで?」
    「 まあその感情ってのが、千空ちゃんへのクソデカ感情なんだけどさあ」
    「 あ"ぁ?」
    なんだか話がおかしな方向になってきた。
    とりあえず、最後まで聞いてみることにする。
    「 そんだけクソデカ感情垂れ流してるくせに、一ミリも進展しやがらねぇモンだから、ここはひとつ、無理矢理にでも進展してもらおうと思って、千空ちゃんのヒビと入れ替わってみました☆」
    ちなみに千空ちゃんのヒビも俺と同じ状態だから、今頃ゲンが布団でのたうち回ってるんじゃないかな?
    などと、さらりととんでもないことを言われた。
    つまり、このヒビ野郎と同様に、自分のヒビもゲンに……自覚したことはないが……クソデカ感情とやらをぶつけている、と言うことだろうか。……それは、どうにも笑い事ではすまない。
    「 ……どうやったら元に戻る?」
    「 古今東西、悪い魔法使いの魔法を解く方法は一つでしょ?」
    そこで、思わせぶりに一度言葉を切って。
    「 千空ちゃんが、ゲンにキスしてくれたら元に戻るよ☆」
    「 ……テメーあとで覚えてろよ」
    「 えっ?あれっ?もう解いちゃう感じ?葛藤とかそう言うのないの?」
    逆に戸惑った様子のヒビに、ニヤリと笑う。
    「 こんなんでアイツのパフォーマンスが落ちるわきゃねぇが、可能性はさっさと潰しとくのが効率的だろ」
    そう言い捨てると、すたすたとゲンの寝床に向かった。
    「 オイ、起きてるかメンタリスト」
    声をかけると、頭まですっぽり布団にくるまったゲンがさらに縮こまる。
    「 起きてねぇなら起きろ」
    言葉と同時に、ばっと布団を剥ぎ取った。
    「 ……千空ちゃん、ドイヒー…… 」
    布団の下のゲンは首筋まで真っ赤にして、胎児のような形に丸まっている。
    「 ヒビにセクハラでもされたかよ?」
    「 千空ちゃんのヒビがそんなことするわけないでしょ!」
    ゲンはずるずると布団を引き寄せながら起き上がってそう切り返した。……なんだこの信頼感。逆にちょっと居心地が悪いレベルだ。
    「 ……せんくーちゃんの声が近すぎて、恥ずかしくなっただけだもん…… 」
    ごにょごにょと小さい声で言われて、居た堪れなさ百億パーセントだ。
    なんだこれ。ヒビの野郎に毒されてんのか、俺も。そう内心ひとりごちて、顔を覆って天を仰いだ。
    「 ……あ"〜、すぐ元に戻してやっから、ちょっと待ってろ」
    同じ目線の高さに座り込んで。
    ぐい、とゲンを引き寄せると、右の頬にちゅ、と軽くくちづける。
    「 せ、せせせせんくちゃ……!!!???」
    動揺するゲンを宥めるように背を撫でて。
    もう一度、表情を覗き込むと、ヒビはあるべき場所に戻っていた。
    ……なんだか、どことなくヒビが残念そうな顔に見える。

     しかし、元に戻ったのはいいが、その場には状況がわからないまま真っ赤になったゲンがいて。そして。
    ……柄にもない行動をした自分が、何だか今更ながらに恥ずかしくなった。

     もし、ここまで織り込み済みだったのだとすれば、本人よりヒビの方がよほどタチが悪い。千空はため息をつくと、そう独白して。
    ……依然、混乱中のメンタリストをそっと抱き寄せた。
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