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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    kirche_is_dcst

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    ハロウィンギリギリですが前にフォロワーさんと話してたVassalordパロの千ゲ。
    吸血鬼の真祖のゲと子供の頃にゲに拾われた千の話。ゲは表向き実業家、干空ちゃんは神父でバンパイヤハンターで科学者でもある。
    まだもうちょっと書きたいとこある……

    「 ……オッケー、じゃ、今回は五万ドルで。……ああ、勿論君のところの商品は信用してるよ。」
    メイドの差し出すローブに気だるげに袖を通しながら、軽やかな口調で応えを返す。
    濡れた肌に、さらりとしたコットンの感触が心地いい。
    「 ……しっかし、色々面倒な世の中になったよねぇ。おちおち食事も楽しめやしない。
    ああ、そうだ。輸血用の血液パック、今月分の納品お願いね♬」
    『 ───………… 』
    「 え?ウチの子?げーんき元気♬
    見るたびおっきくなってて、子供の成長って早いよねぇ、びっくりしちゃう♪
    え?パーティ?……んー、まだまだウチの子には早いかな♬
    うん、また機会があればね♪」
    「 それじゃ、また♪」
    電話を切ったタイミングで、つ、とメイドが一歩側に寄って。
    「 マスター・ゲン。……お客様です」
    その言葉と同時に、ザバリと大きな水音を立てて何かが水中から飛び出してきた。
    ……速い。
    寸の間も置かず、ずぶりと腹部に重い衝撃があって。視線を落とすと、鋭い剣先が肋骨の間を縫うように突き出していた。
    がしゃんと音を立てて、手の中の携帯がタイルの床に叩きつけられる。
    わずかに動かした視線の先に見知った姿を認めて、あだめいたくちびるを歪めた。
    「 ハァイ、チェリーちゃん♬」
    火花のような、けれど理知的で怜悧な柘榴石の双眸が、冷ややかに向けられて。
    そのままニヤリと不敵な笑みを刻む。
    「 ……俺の名前は千空だっつってんだろ。長く生きすぎてボケたかよじーさん」
    毛先だけほんのり緑色がかった長いクリームブロンドをうるさげに後ろで束ね、黒いカソックを纏った青年。……いや、まだ少年と言える年頃だろうか。千空と名乗った少年の目の前で、血塗れの肢体が四散するように闇に溶け、蝙蝠の群れとなってバサバサと飛び去っていく。
    そして、飛び散った血から、ぞろりと。
    美しい少女のヒトガタが数体、這い出してくる。その爪先が地に着いた瞬間、千空は十字架を模した剣を大きく薙ぎ払った。
    一方の腕を斬り落とし、返す刀で剣に繋いだ電極を絡ませて高圧の電流を流し込む。
    「 ……Amen.
    屍人は大人しく土に還りやがれ。」
    肉の焦げる匂いはしない。鉄が燃え、酸化した時の独特の匂い。
    ……血は塵へ。
    一言そう呟いて、背後に手榴弾を投げた。
    ドオォォン、という轟音と共に、先程までプールだったモノが瓦礫に埋まっていく。

    「 マスター・ゲン、一階リビングと屋外プールが大破しました」
    淡々としたメイドの声に、へらりとわらう。
    「 いーよいーよ♬……どうせ近々リフォームしようと思ってたし。
    うーん、やっぱちょっと見ないとすぐ成長しちゃうんだなあ♪
    まぁた一段と強くなっちゃって」
    そこで、声をひとつ落として。今度は剣呑な笑みを口元に刷く。
    「 コハクちゃん、ツカサちゃん、……手加減なしで遊んであげて?」
    名を呼ぶと同時に、爆撃で四散したメイドたちのボディが復元を始める。
    「 冗談。不死者(ノスフェラトゥ)相手に消耗戦なんざ非合理の極みだろ」
    そう嘯くと、左腕を覆うプロテクターからワイヤーフックを射出して。
    そのまま痩躯を宙に舞わせた。

    「 じゃあN氏の口座に五万ドル振り込んでおいてね♪……あと今晩の会食の予定はキャンセルで♬」
    「 かしこまりました」
    「 ……さて、と」
    一礼してメイドが退がるが早いか、次の刹那には目の前に剣先が突き付けられていた。
    「 お待たせ、チェリーちゃん♬」
    ゲンの言葉にそのまま無言で剣を振り抜く千空の全身を、無数の杭が貫く。
    地に這う千空のそばに膝をついて、ゲンは物わかりの悪い子供を諭すようにわらった。
    「 ……あーあ、ダメでしょ?
    俺を倒す前に気を抜いたら。彼女たちは俺の従僕(サーバント)なんだから」
    そう言って、そっと倒れ伏した千空の手を取る。
    「 ロケットハンドは初めて見たけど、また新しいの作ったんだ?
    ……相変わらず、千空ちゃんの科学力はゴイスーだねぇ」
    彼は昔から科学と発明と研究が大好きな少年だったから、やや物騒な方向に成長してしまったが、そんなところは変わらない。
    なんだかほのぼのしてしまったところで。
    「 あ"ぁ。……それと、もうひとつ」
    そこで、一旦言葉を切って。
    ぐい、とゲンを引き寄せた。
    「 ココにもな」
    腹部を貫く棘だらけの鉄棒に、ゲンは流石に苦笑をうかべる。
    「 ククク……テメーのメイドどもを参考にさせてもらったぜ?銀と羊膜を練り込んだ特殊金属で出来た釘だ。……流石に逃げられねぇだろ?」
    どっちが悪役だかわからないような顔で、千空はそう言ってシニカルな笑みを返した。
    「 へぇ〜?……じゃあ鋼鉄の処女ならぬ鋼鉄の童貞ってわけね?
    ……千空ちゃんのエッチ♪
    でもどうせナカを掻き回されるなら、千空ちゃんのカタくてアツいのがいいなあ♬」
    あからさまに引いた視線を向けられて、冗談よ♬とゲンはまたわらう。
    千空の側は失血しすぎたらしく、先程より顔色が悪い。それを見抜いたように、ゲンは殊更に明るい笑顔を向けた。
    「 ……それで?
    二週間ぶりの帰宅の理由はなあに?
    お仕事のヴァンパイヤハント?」
    一拍置いて。
    床を染める千空の血を、指で掬うと首筋に塗りつけた。
    「 ……それとも、ゴハンの時間?」
    ごくん、と千空の喉が鳴る。
    そのまま、覆いかぶさるようにして。
    千空はしろい首筋に顔を埋めた。
    吸血鬼を養い親に持つ、神父、かつヴァンパイヤハンター。
    なんとも奇妙な関係性だが、職責上、一戦交えてからでなければ素直に食事もできない生真面目さが、たまらなくいとおしかった。

    「 ……おかえり、ボウヤ」
    ……ささやくようなやさしい声は、そのままあたりを覆う宵闇にとけた。

          ※ ※

     ……むかし、むかし。
    あるところに、ひとりの道化師の男がおりました。男はたいへん手先が器用で、また、ひとのこころの機微に敏く、物知りであったため、男の周りには笑顔が絶えませんでした。
    もっと、たくさんのひとに笑ってほしい。
    もっとたくさんのひとを、笑顔にしたい。
    そうして国じゅうに、世界中に笑顔が溢れれば、いくさなどというかなしいものもなくなるかもしれない。
    そう思った男は、たくさんのひとを笑顔にすべく、故郷を旅立ちました。
    行く先々で、男は笑顔の種を蒔いて歩き、男が通ったあとには、笑顔の花が咲き乱れました。
    男の評判はたちまち都にまで届き、男はそのまま王宮に仕えることに。
    長年のいくさに疲れ果て、笑い方すら忘れかけていた人々は、男の見せる、夢のような舞台に魅了され、王宮にはかつてのような笑顔が戻ったのでした。
     数年が経ち、すっかり出世した男は、久しぶりに故郷の村へと足を向けました。
    この成功を、大好きな友人や子供たち、大切な彼の家族に報告したかったのです。
    あれから、村はどうなったろう。
    いくさがなくなり、みんな楽しく、ささやかでもしあわせに暮らせているだろうか。
    かつて自分の芸を喜んでくれた子供たちは、ひょっとしてもう結婚して、彼ら自身が親になっているかもしれない。
    そんなことを想像しながら、足取りも軽く。
    男は生まれ育った村へと向かいました。
     ……しかし。
    ようやく故郷の村へ戻った男を待っていたのは、ささやかな幸せではなく、深い絶望でした。かつての平和な村は見る影もなく。
    無惨な焼け野原となっていたのです。
     誰か。だれか。だれか。
    誰か生きている人はいないのか。
    両親は。きょうだいは。
    近くの家の子供たちは。
    よく行く店の元気なおかみさんと、気の弱いご主人は。
    近くで牛を飼っている、牧場のおじさんは。
    いったいどこに消えてしまったのか。
    焼けただれ、崩れ落ちた家々を一軒一軒周りながら、男は必死に誰かいないかを探し続けました。
    ……からん、と石の崩れるような音がして。
    振り返ると、崩れた壁の隙間から、ちいさな手が覗いていました。
    慌てて駆け寄ると、それはどうやら近所に住む、ちいさな女の子のもののようでした。
    思い当たる名前をひとつずつ。
    よく聞こえるように呼びかけると、そのうちのひとつに少女が反応を返しました。
    息も絶え絶えな少女を助け起こして。
    話を聞くと、隣の国で小競り合いがあり、その影響で、国境沿いにあるこの村にも戦火が及んだのだと言うことでした。
    訥々と、その折のおそろしかった記憶を告げながら、少女はぽつりと。
    『 でも、おにいちゃんだけでも、無事でよかった。』
    また、たのしいお話をたくさん聞かせてね。
    そう言って、力なく笑顔を向けてくれました。腕の中にかかる重みに、男は絶叫しました。……少女は、その言葉を最後に事切れていたのです。
     どうして。どうして。どうして。
    どうしてこの子がこんな目に遭わなければならないのか。
    この世に神様はいないのか。
    お願いだ。誰でもいい。誰でもいいから、この少女を、村の人たちを助けてほしい。
    そのためなら、この命を、魂を差し出したっていい。だから。だからどうか。

    「 よかろう」
    地の底から響くような声がして、突然、あたりがまばゆい光に包まれます。
    眩しさに目を細め、次に目を開けたときには、村はかつての姿に戻っていました。
    男の願いは聞き届けられたのです。

    ほっと息をついた男の耳に、先程の声が語りかけてきました。
    「 願いは叶えられた。……ただし、君の魂と引換えだ。これから君は、私の道化として、飽きるまで私を楽しませるのだ」
    ひとつ、愛してやまない故郷を。
    ふたつ、愛してやまない家族を。
    みっつ、最愛のひとを。
    それらすべてを、男から奪うと。
    その声はおごそかに告げました。

     ……故郷も家族も蘇ったと言うのに、どういう意味なのだろう。
    その答えはすぐにわかりました。
    故郷の村の人たちは、誰一人。
    そう、男の家族さえも、男のことを覚えていなかったのです。
     そうして、死なない身体を持ち、他人の生命を……血を糧とするおぞましき化け物として、男は永劫の闇をさまようことになったのでした。

          ※ ※

     ……そんなお伽話を、どこかで聞いた気がする。あれはどこでだったか。
    滅多なことでは『忘れる』ということがない自分の記憶が曖昧なのは、珍しいことだった。
     ぴちゃ、ぴちゃ、ぱしゃん。
    薄暗い、静謐な室内に水音が響く。
    木桶の水を手のひらで掬って、もう一方の手でしろい踵を包み込むようにしながら、彼は爪の先まで整った足を丁寧に洗って。
    その爪先にくちづけた。
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