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    kirche_is_dcst

    @kirche_is_dcst

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    千ゲ生産業。左右相手完全固定。千左固定。カプ固定だけど主人公総攻めの民なので千は全宇宙抱けるとは思ってる。逆はアレルギーなので自衛。
    基本フェチ強めのラブイチャ。ワンクッション置いてるけど時々カオスなものも飛び出します。
    受けの先天性・後天性にょた、にょたゆり、パラレル、年齢操作やWパロもあり。みさくら、♡喘ぎ多め。たまにゲがかわいそうなことに。(要注意案件はキャプションに書いてます)
    最近小説AIと遊んでます。
    一時期特殊性癖チャレンジをしてた関係で触手とかなんか色々アレなやつもあります。

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    kirche_is_dcst

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    干空ちゃんハッピーバースデー!
    謎時空の千ゲです。付き合ってません。
    色々入れたい要素を詰め込んだらわやわやになった感

    #千ゲン
    1000Gens

    私に花を、あなたに歌を「 ……花ぁ?」
    「 そう。出来るだけたくさん。ちょっと大掛かりなマジックに使いたくて」
    この前、テメーはなんか欲しいもんねぇのかって言ってたでしょ?
    そう言われては、無碍にも出来ず。
    依頼通り、花を集めることになった。
    村の子供たちもはしゃいで、協力を申し出てくれた。
    この時期に咲く花と言えば。
    パンジー。ビオラ。ポリアンサ。カタバミの仲間のオキザリス。小菊。ゼラニウム。スイートアリッサム。ニオイザクラ。マーガレット。カランコエ。水仙。オステオスペルマム。プリムラ・マラコイデス。沈丁花。花梅。アネモネ。福寿草。
    地軸のズレで石化前より気温が下がっているため、どの程度の種類が自生しているかはわからない。とりあえず情報を集めて、めぼしいところを周っていく、いわゆるドイヒー周回作業だ。
     三日後までに、出来るだけたくさん。
    そう言って花をねだったゲンは、どんな花が欲しいのだろうか。
    花ならなんでもいいというわけでもないだろう。たくさん欲しいのは、種類か、数か。
    けれど大掛かりなマジックをやりたい、という言葉から、量は必要なのだろう。
    そんなことを考えながら、作業の合間を見て花を集めた。
    花を集めている間、アイツはどんな色が好きなのだろう。どんな花が似合うだろうか、などと柄にもなく考えてしまって。
    どうにも気恥ずかしかった。
     そうして、ある程度まとまった量の花が集まった、ある日。
    森の木陰で、雪に埋もれるように咲いている一輪の花を見つけた。
    すらりと伸びた茎の先に、白いしずく型の花弁が3枚、うつむきがちに咲いている。
    よく見ると、花弁だと思った白い部分は花ではなく花萼で。内側にひっそり、緑色の模様の入ったちいさな花弁が隠れていた。
    しゃんと、まっすぐに伸びた茎や、一見してその本来の姿を悟らせない強かさが、なんだかゲンを思わせた。
    そっとその花を手折ろうとして、手を引っ込める。……どこか、アイツに似た花。
    それを軽々しく手折ってはいけない気がして、花から雪を払うと、そのまま踵を返した。

    「 千空ちゃん、おっ疲〜♬こんないっぱい集めてくれてありがとう!助かったよ〜♪」
    じゃあ、せっかくの花が枯れないうちに。
    今夜、マジックショーをやるから、絶対観に来てね?
    そう言って、ゲンは含みありげにわらった。
    大掛かりなマジックショー、と言っていたが何をする気なのだろう。
    そう思いながら、ラボに戻った。
    夕食のあと、準備ができたら呼びに行くね。
    その言葉どおり、午前零時近くになって、ゲンから声がかかる。
    急かされるまま付いていくと、広場に村の連中が集まっていた。
    ゲンはその中央の高台まで進んで、気取ったように一礼する。
    「 さてさて皆様お立ち会い〜♬今から俺が、ジーマーでゴイスーにバイヤーなマジックをお目にかけちゃうよ♪」
    その言葉に、周囲は祭囃子のようにざわめいた。何が起こるのかと期待に目を輝かせながら、ステージ……その高台はゲンが口上を述べた瞬間から彼のステージだった……を見上げる。
    「 うん、じゃあみんな、空を見ててね♬」
    It's showtime ♪
    と、ゲンがウィンクした瞬間。
    ゲンの瞳と同じ色の空を、すうっと光の筋が横切った。
    ……流れ星?
    その光を視線でなぞっていると、それを追うように複数の光が尾を引いて流れ始める。
    まるでゲンに呼ばれたみたいに。
    周囲からはわあっと歓声が上がる。
    その声に応えるように、今度は空から無数の花が降り注いだ。
    星と花が空を飾って、さながら宝石箱のようだ。
    ……あ"あ、なるほど。
    これは。
    「 みんな、楽しんでくれてる〜?……そう、じゃあ、いっせーの!」
    掛け声とともに、大勢の声が重なる。
    「「「 お誕生日、おめでとう!!!」」」
    祝辞とともに、馴染みのある歌声が響いた。
    おそらく一番ポピュラーな祝いの歌。
    ……『ハッピーバースデー』。
    「 ……おう、今年も手の込んだ仕込みご苦労さん」
    そっけなく応じるが、皆は特に気にする気配もない。今日は一月四日午前零時。
    空を飾るのは四分儀座流星群。
    ちょうどこの時間から降り始め、ピークは早朝5時ごろになるだろう。
    降り注ぐ星に、ゲンはすごいんだよ!と素直に感嘆の声を上げる子供たち。
    自然現象まで自分の手柄にするとは、流石ちゃっかりしている。
    けれど、それを前もって調べて、周到に準備をして、今年もまた皆で祝ってくれたことは、素直にそう口に出せずともうれしい。
     だから。
    「 ……ゲン、テメーに見せてぇモンがある」
    喧騒が落ち着いてきた頃、そう呼びかけて。
    ゲンの手を引いて、森まで来た。
    小首を傾げながらも、ゲンはそれに従って付いてきてくれた。
    そうして、ゲンの手を引いたまま、件の花のそばまで来た。花は昼にしか開かないのか、今は花を閉じている。
    「 ……見せたいものって、これ?」
    「 あ"〜……ガラじゃねぇが……その…… 」
    いつもに比べて格段に歯切れが悪い千空に、ゲンはふんわりとわらった。
    「 ……キレイね」
    「 ……テメーに、似てると思ったんだ」
    ほとんど同時に発した言葉に、お互い硬直してしまう。顔が熱い。心臓が、ばくばく、ばくばく。うるさいくらいに鳴っている。
    首筋をじわり汗が伝って、冷えた感触に身を縮めた。
    少しだけ早く我に還ったゲンは、改めてその花を確認して。
    軽く目を見開いたあと、はにかんだようにやわらかくわらった。
    「 そっか。……千空ちゃんにとって、本当に俺がそうだったらうれしいな♬」
    「 ……だったら、じゃねぇ。俺はそう思ったんだよ」
    クッソ、柄にもねぇ。と毒づきながら、千空は赤くなった顔を隠すようにそっぽを向いた。
    「 千空ちゃん、この花の名前を知ってる?」
    「 あ"ぁ?」
    「 この花はね、待雪草。冬から春先にかけて咲いて、春を告げる花って言われてるの。
    ……なかなかロマンチックでしょ?」
    ロマンチック、という言葉に羞恥心を煽られたのか、耳の縁を赤くして、千空は片手で顔を覆う。相変わらず、こういうシチュエーションは苦手らしいと微笑ましい気持ちになった。……待雪草。春を待つ花。
    花言葉は、『逆境の中の希望』。
    君にとっての俺が、そうあれますように。
    願いを込めて、空を覆う流れ星を見上げた。

    【終】
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