わたしの可愛い悪魔 身体で愛し合うことを覚えたばかりの頃。
わたしはディアボロが好きだという気持ちだけを大事に抱えて、ただ彼の熱に翻弄されていた。
ディアボロはとても優しかったけれど、容赦のない快楽に攫われ、ただ身を任せるしか術はない、それは被食にも似た行為だった。
すぐに体は馴染んでいった。裸であの腕に抱きすくめられるだけで、わたしの体は熱を持ち、彼を求めた。
だけど心は置き去りのまま、いつも少しだけ緊張していたように思う。時々、自分はおかしいんじゃないかとか、嫌われてしまうんじゃないかとか、妙なことを心配したりもした。
ある時、散々彼の指に翻弄された後で、彼がわたしの中に分け入ってくるのをわずかな緊張とともに待っていると、彼が急にぴたりと動きを止めてささやいた。
1921