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    しがない物書き

    はじめまして。「しがない物書き」やってる者です。よろしくお願いします🤲
    たま〜に絵になりきらないようなものを挙げるかもしれませんが、主に推しとその夢主書きます。暖かく見守ってくださいまし😌
    絵は描けるようになりたいけど、描けないのでプロフィール画像はnot自作です。

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    しがない物書き

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    前にTwitterにあげたハロウィンネタを手直しして載せました。ハロウィンに間に合わせるため、必死だったなぁ……。

    キャッキャ、と海軍本部の廊下で聞こえてくるにはおよそ似つかわしくない、楽しそうな声がこだました。声の出所は同年代だと思われる3人の女海兵。黒髪の女海兵がポニーテールを小さく揺らしながら「🌸、声が大きい」と嗜める。🌸と呼ばれた赤茶のボブの海兵はクスクスと、おかしくてたまらないとでも言うように笑っている。「緊急の呼び出しがかかったと思ったら…。『ハロウィンパーティー』なんてガープさんも変なこと考えたものね…」と呟いたのは茶髪のボブの海兵。「…絶対仮装しなきゃダメなのかな」と泣きそうに溢す黒髪に🌸がチッチッチ、と舌を鳴らす。「🌻は全く分かってないなぁ〜。彼氏に見せたくないの?チャンスじゃん!」「「!」」即座に顔を赤らめた2人を横目に見ながら「私はかわいいって言ってほしいなあ〜」と顔一杯に笑みを浮かべて続けた。「………とりあえず会議室を準備しなきゃ。私達が顔を合わせるのは海軍将校だけのはずだか「🌷〜?」」話を逸らそうとした茶髪を🌸が呼び止める。「結局仮装はするんだよね?」「………すればいいんでしょ!」🌷と呼ばれた茶髪はぶっきらぼうに言葉を放ち、靴音を響かせ廊下を渡る。🌷の返事に満足そうに頷き、次に🌻の顔を覗き込み「🌻は?」と尋ねた。何も言わずにコクンと首を縦に振ったのを見届けて🌸の目は悪戯っ子のように輝き出した。「何に変身させようかな〜。ネコとか?きっと真っ赤になるね、🌻の彼。」「‼︎ま、待ってよ!自分で考えるからっ!」
    早歩きで会議室に向かう🌷と、楽しそうに逃げる🌸、それを慌てながら追いかける🌻。3人の長い1日はまだ始まったばかり。



    ハロウィン仕様に飾り付けされた会議室の中、息が詰まるような大男達の中でネコに仮装した3人はとっても目立っていた。🌻はベンガル、🌸はミケ、🌷は黒猫をモチーフに各々ネコミミとしっぽを付けていた。チラチラ見られて恥ずかしそうにもじもじしだしている🌻、男達の輪に入りちゃっかりお菓子を貰っている🌸、どこか怒ったような表情のまま微動だにしない🌷の3人は、それぞれの想い人を待っていた。

    やっと、センゴク元帥と言い出しっぺのガープ中将、その2人の同期でもあり海軍のお母さん的存在のおつるさん、海軍の最高戦力である3大将が登場し、会議室は飲めや歌えやの宴会騒ぎとなった。3人は自分達もちょこちょこ飲みながら、忙しくお酒を注いでまわった。この時ばかりは誰もが立場を忘れて酒を交わし、束の間の和やかな時間を楽しんだ。

    1人、2人とお酒がまわり酔った足取りでふらふらと会議室を後にする。一転して水をうったように静かになった会議室に残ったのは、昔話に花を咲かせているセンゴク、ガープ、つるの3人と、ゆっくりお酒を味わいながら楽しそうにお喋りする🌻、🌷、🌸の他に、自分の彼女を卑猥な目で、あるいは慈しむように、はたまた純粋に可愛いと思いながら眺める3大将だけだった。

    突然、ガープがダンッとお猪口を机に叩きつけた。一同の注目を浴びる中、だいぶ酔ってる顔で「わしらはもう一杯外で引っかけてくる‼︎」とセンゴクの肩を寄せ、豪快に笑った。「おい、ガープ!まだ行「疲れただろう、今日は早く休みな」」慌てるセンゴクを遮り部下達を労った後、つるは子供のように駄々をこねるガープの頭をはたき、会議室を後にした。

    その後もお酒がなくなるまで続くと思われた宴だったが、1人明らかに限界量を越えた者がいた。「🌸、もうやめたほうがいいよ」と🌻にお猪口を取り上げられても、「いやら〜」と呂律の回らない舌で酒をねだる。もっともっとぉ〜、と喚く🌸を止めたのは大将黄猿だった。「🌸ちゃん〜?そろそろ帰るよォ〜」「あ〜、ぼるさりーのさんだぁ〜」ボルサリーノに見つめられへにゃっ、と笑う🌸。「帰るよォ〜」「う゛ー、だっこ!」「いいよォ〜」ボルサリーノはニコニコしながら、たかいたかい!とはしゃぐ🌸を抱え、おやすみィ〜、と言い残して消えた。

    「飲み過ぎだよォ〜、はいお水」「もー、もっと飲みたかったのにぃー」部屋でボルサリーノに介抱されながらも🌸はブスくれて言った。
    「それはそうと、今日はとっても可愛いねェ〜」ず〜っと気になってたんだけどねェ〜と言われ「えへ///」と頬を赤く染める🌸。「三毛猫かァい〜?」「そうれす〜」酔いがまわって眠たそうな🌸を膝の上に乗せ、ミミやらしっぽやらを触りながら会話を続ける。「随分とリアルだねェ〜」「がん、ばりましたぁ…」ボルサリーノと向かい合ってなかったうえに心地良い眠気に襲われていた🌸は、ボルサリーノの声が随分近く、耳のすぐ側まで近づいてきていることに気がつかなかった。ボルサリーノが一瞬、🌸の首筋にキスを落とすと「うひゃっ!?」と跳ねる。驚いた🌸が、ぼるさりーのさんっ!と顔を向けると「ん〜?」とすっとぼけながらチュッと音を立てた。「なにして「えェ〜、我慢しろっていうのかァ〜い?」」「やめっ、そうです!///」お腹に巻きつけられた腕を解こうとするもお酒のせいで力が入らない。ボルサリーノは、恥ずかしそうな顔をする🌸の、力の抜けた両腕を片手で捕まえ「言ったでしょォ〜飲み過ぎだってェ〜」と、今度は🌸の小さな耳に口づけをした。 



    🌸がいなくなった会議室では順調にお酒が減っていた。🌸ほどではないが幾分か酔いがまわったらしい。抱っこされるのはイヤだからもう帰ろうと、🌷が大将青キジの袖を引くも当の本人に帰る気がない。自分の周りに纏わりついてくる🌷を置いて大将赤犬と酒を煽る。「クーザーンー、帰ろーよー」「もーちょっと」ここ5分は同じやりとりを続けている2人。見かねた🌻が「青キジ大将、そろそろ連れて帰らないとベロベロに酔っ払ってめんどくさいですよ」と脅しても「あらら、最高だなそれ」とニヤニヤして🌷に酒を勧める次第。下心見え見えのクザンと帰ることを諦めたように🌷がおやすみなさい、とトボトボ会議室を出ると慌ててクザンが後を追う。ブツクサ言い合いながら2人は帰路についた。

    家に着くと、おずおずといった感じで似合う?と聞いてきた🌷。素直に可愛いと言うとすごく嬉しそうに顔を綻ばせる。ただ、嬉しそうだったのも一瞬で「…せっかく仮装したのに目移りばっかしちゃって…」と🌷には珍しく拗ねたような表情をした。クザンがニヤニヤして「何、妬いたの?」と意地悪く聞くと「そうですー|( ̄3 ̄)|」と嫉妬を隠そうともしなかった。後ろからふわっと覆いかぶさるように🌷を抱きしめ、「1番可愛いかった……………今すぐヤリたいぐらい」とたっぷり間を開けてから言うと、🌷はキッとクザンを見上げた。🌷のその仕草は、いつにも増して魅惑的で色っぽく、かえってクザンの情欲に火をつけた。「なんでそーゆーことしか頭にないの?」見るからに不機嫌な口調でクザンに詰め寄る🌷。そりゃあ愚問だなぁ、とは云わずに「好きだから」と事も無げに答えると、🌷は耳まで真っ赤にして黙り込んだ。ふと、頬を赤く染めながらも🌷の瞳が何か言いたげに揺れていることに気がついたクザンは一度ぎゅっと🌷を強く抱きしめる。🌷は安心したのか小さく息を吸った「…時々ね、なんでこんな変態と付き合ってるのかなって思うの。」「変態って酷くない?」「事実だし…。けどね、彼女になれてよかったなぁって思う時もあるの」恥ずかしそうに小さくなる🌷の姿はクザンをその気にさせるには十分だった。「……ヤる?」「やっ、なんでそーなるのっ!」
    🌷の断末魔の叫び声が、決して狭くない部屋こだました。



    テキパキと会議室を片付け「みんないなくなっちゃいましたねー」と、🌻が少し寂しそうに呟く。かなり強い酒をあれだけの量飲んでも頬が赤くなってる程度の🌻にサカズキが声を掛けた。今日初めて名前を呼ばれ🌻が顔を向けると、🌻同様に顔を少し赤くして自分の膝をポンポン叩くサカズキと目が合った。ドキドキしつつ大人しく座りにいくと角刈りの頭が🌻の肩口に擦り付けられた。内心ひゃーと思っても平静を装う🌻。サカズキはそんな🌻を知ってか知らでか、スリスリしながら「ぶち可愛いのぉ」と溢した。🌻が赤くなって振り向くとサカズキはボーっとした顔で首を傾げる。(あぁ、この人分かってないんだ…)天然はこれだから心臓に悪い、なんてサカズキに言っても伝わるはずがなく、🌻はただ首を横に振った。不思議そうな顔を見せながらサカズキはポロポロと言葉を溢す。服が可愛いだとか、クザンに見せたくなかったとか、🌻が赤くなることしか言わない。普段おいそれと感情を表に出さないサカズキさんが!嬉しいのと恥ずかしいのがごちゃ混ぜになって、🌻 の心臓は破裂寸前だった。なのに、「リンゴみたいに顔が真っ赤じゃのぉ」なんて面白そうに言われたら、サカズキが見聞色の覇気を使えることも忘れて心の中で叫ぶほかなかった。(っ〜〜恥ずかしいっ!嬉しいけどっ!サカズキさんのばかぁ。あなたのせいです!わぁぁ〜〜〜〜好きぃぃぃ)
    「…🌻///」赤くなった頬のサカズキに名前を呼ばれ🌻は自分の失態に気付いた。パニックになった🌻を幾分か乱暴に引き寄せ、サカズキは🌻のその愛らしい唇にかぶりつくようにキスをした。くてっとなった🌻をバツが悪そうに見下ろしながら「抑えらりゃぁせんのじゃ」と言い訳をした。「こ、ここ、会議室ですよ…」と🌻が抵抗の素振りを見せるも虚しく、ちょっと意地悪な顔で「家ならええんじゃの?ならちゃっちゃゆぬるぞ」と軽々と🌻を抱え、家へ足を向けた。
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    DONEパッと思いついて、すっごく書きたくなったクザン大将のお話ふと寝心地の悪さを覚えておれは目を開けた。ふぁ、と欠伸をすると月明かりがやけに眩しく眼に刺さった。モヤがかかったようにはっきりとしない視界を窓の方に向ける。空一面をどんよりと覆っていた雲が晴れ、カーテンを引いていない寝室にキラキラと降り注いでいる。

    「……まだ3時じゃない」眠りが浅い質でいつも2・3時間ほどで目が覚めるが、まだ1時間しか経ってない。まぁ早くに目が覚めた理由は火を見るよりも明らかか。腰にギュッと巻きつけられた細い腕。背中にほんのりと感じる柔らかい感触。足に絡められた滑らかな肌。いつもは小さく漏れる寝息が聞こえないとこからすると、無意識じゃないってとこか。惚れた女と密着していい気のしない男はいないだろう。もちろんおれもそこら辺は同じなわけで。巻きつけられた腕や足を剥ぎ取りはせず、暫く堪能することにした。



    ーーそろそろまずい

    そう思ったのは、時計を見てから15分ほど経ったあとだったか。これ以上引っ付いたままモゾモゾ動かれるといろいろ退っ引きならないことになる。

    「🌷ちゃん起きてるでしょ」
    「…」

    無視かよ。おれなんかしたか?また浮気疑われてる?あんなに好きって 1375

    しがない物書き

    SKIP BEAT前にTwitterにあげたハロウィンネタを手直しして載せました。ハロウィンに間に合わせるため、必死だったなぁ……。キャッキャ、と海軍本部の廊下で聞こえてくるにはおよそ似つかわしくない、楽しそうな声がこだました。声の出所は同年代だと思われる3人の女海兵。黒髪の女海兵がポニーテールを小さく揺らしながら「🌸、声が大きい」と嗜める。🌸と呼ばれた赤茶のボブの海兵はクスクスと、おかしくてたまらないとでも言うように笑っている。「緊急の呼び出しがかかったと思ったら…。『ハロウィンパーティー』なんてガープさんも変なこと考えたものね…」と呟いたのは茶髪のボブの海兵。「…絶対仮装しなきゃダメなのかな」と泣きそうに溢す黒髪に🌸がチッチッチ、と舌を鳴らす。「🌻は全く分かってないなぁ〜。彼氏に見せたくないの?チャンスじゃん!」「「!」」即座に顔を赤らめた2人を横目に見ながら「私はかわいいって言ってほしいなあ〜」と顔一杯に笑みを浮かべて続けた。「………とりあえず会議室を準備しなきゃ。私達が顔を合わせるのは海軍将校だけのはずだか「🌷〜?」」話を逸らそうとした茶髪を🌸が呼び止める。「結局仮装はするんだよね?」「………すればいいんでしょ!」🌷と呼ばれた茶髪はぶっきらぼうに言葉を放ち、靴音を響かせ廊下を渡る。🌷の返事に 3946

    しがない物書き

    SKIP BEATクザン大将と、その彼女の🌷ちゃんのお話。

    大将vs(?)癒し系動物part3
    「🌷ちゃ〜ん、どっか行きたいとこある?」誕生日が近づく🌷ちゃんに何かしてあげたい。そう聞いておきながら勝手にデートの予定を立ててニヤけていると、予想通りというか何というか「…なにゆえ?」とそっけない返事が返ってきた。
    こういうときは何か変なこと企んでると確信してる私は警戒しながらクザンさんを睨みつける。邪なことを考えるんじゃない、と。「あれ、何でおれ睨まれてんだっけ?🌷ちゃん誕生日近いよね?」「あぁ、そーゆーことか」変なことじゃなくて良かったと表情を和らげ「そうだなぁ…」と、怪訝な顔をしてるクザンさんはほっておいて考え込む。「…じゃあ、動物園に連れてって」
    🌷ちゃんが望むならどこへでも喜んで連れて行くつもりだったおれは、🌷ちゃんはしないだろうなぁと思いつつ、「気遣ってない?どこでもいいよ?」と改めて聞く。当の🌷ちゃんは頬を少し赤らめながら「…癒されたい、モフモフしたいの!」だそうだ。

    2人でワイワイとデートの予定を立てながら、デレデレな🌷ちゃんが見れる!とクザンは1人ほくそ笑んだ。

    動物園に行った🌷ちゃんのはしゃぎようといったら、付き合いの長いおれでも開いた口が塞が 1532

    しがない物書き

    SKIP BEATボルサリーノ大将と、その彼女の🌸ちゃんのお話。

    大将vs(?)癒し系動物part2
    ただいまァ〜、と言おうとして🌸の楽しそうな笑い声に気づいたボルサリーノ。声のする風呂場をそっと覗くと何かの動物と🌸の影が映っていた。ボルサリーノが「ただいまァ〜」と声を掛けると風呂場の扉が開いて、短い髪を結え可愛らしいしっぽができた🌸と雑種らしき子犬の顔が覗いた。「あっ、おかえりなさい」「そのこ、どうしたんだァい〜?」「ついてきちゃって………飼っちゃ、ダメ?」ボルサリーノは🌸の小さなしっぽに視線をずらし「…ん〜その顔はズルイねェ〜」と溢す。🌸の小首を傾げる仕草を横目に見ながら「いいんじゃなァい〜」とついつい安請け合いしてしまったーこの決断を後に後悔するとも知らずにー
    嬉しそうに顔綻ばせた🌸につられて微笑んだボルサリーノは1人、今ここに確かに存在する幸せを噛みしめていた。

    リビングでは、子犬と一緒にお風呂に入った🌸とボルサリーノで会議が開かれていた。「…名前は何にしましょう?」「ん〜、アンとかはァ〜?」「可愛いっ!よし、それにしましょう」サクサク事案が解決されていく。11時をまわった頃🌸が、大方決まったので今日はこれでお開き!と言ってアンを抱え寝室に行ってしまい1人残さ 1365

    しがない物書き

    SKIP BEATサカズキ大将と、その彼女の🌻ちゃんのお話。帰宅を告げても、いつものように🌻がパタパタと駆けてくるスリッパの音が聞こえない。靴はあるのに…。首を傾げつつリビングに行くと小さな子犬と幸せそうに眠る🌻の姿があった。ほっとしたのも束の間、湧き上がってきた感情にムッと顔をしかめながら、風邪をひかないようにそっと毛布を掛ける。気配に気がついたらしい子犬がモゾモゾと動くと、つられて🌻も起きてしまった。「あっ、おかえりなさい(´-`).。o」「………ただい、ま、いろいろゆぅて聞きたいことがあるが、先にしかえてくる」と言ってリビングを後にしたサカズキは、🌻が寝ぼけ眼を擦りつつ不安げな表情を浮かべていたのを知らないー

    ムスッとしたサカズキとモジモジしてる🌻、無邪気に🌻の手に甘噛みする子犬がリビングに集まった中、最初におずおずと口が開いたのは他でもない🌻だった。
    「…子犬を拾い、ました……飼ってもいい、ですか?」私が聞いてもやっぱりムスッと腕組みをしてうんともすんとも言わないサカズキさん。これはダメか、と目を伏せた時「…餌は?」と相変わらずムスッとしたまま低く小さな声でサカズキさんが聞いた。私が?って顔をすると「…ケージは?トイレは 1446