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    しがない物書き

    はじめまして。「しがない物書き」やってる者です。よろしくお願いします🤲
    たま〜に絵になりきらないようなものを挙げるかもしれませんが、主に推しとその夢主書きます。暖かく見守ってくださいまし😌
    絵は描けるようになりたいけど、描けないのでプロフィール画像はnot自作です。

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    しがない物書き

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    サカズキ大将と、その彼女の🌻ちゃんのお話。

    帰宅を告げても、いつものように🌻がパタパタと駆けてくるスリッパの音が聞こえない。靴はあるのに…。首を傾げつつリビングに行くと小さな子犬と幸せそうに眠る🌻の姿があった。ほっとしたのも束の間、湧き上がってきた感情にムッと顔をしかめながら、風邪をひかないようにそっと毛布を掛ける。気配に気がついたらしい子犬がモゾモゾと動くと、つられて🌻も起きてしまった。「あっ、おかえりなさい(´-`).。o」「………ただい、ま、いろいろゆぅて聞きたいことがあるが、先にしかえてくる」と言ってリビングを後にしたサカズキは、🌻が寝ぼけ眼を擦りつつ不安げな表情を浮かべていたのを知らないー

    ムスッとしたサカズキとモジモジしてる🌻、無邪気に🌻の手に甘噛みする子犬がリビングに集まった中、最初におずおずと口が開いたのは他でもない🌻だった。
    「…子犬を拾い、ました……飼ってもいい、ですか?」私が聞いてもやっぱりムスッと腕組みをしてうんともすんとも言わないサカズキさん。これはダメか、と目を伏せた時「…餌は?」と相変わらずムスッとしたまま低く小さな声でサカズキさんが聞いた。私が?って顔をすると「…ケージは?トイレは?首輪は?……飼うんなら他にも必要なもんがあるじゃろう、適当に買ってくる」と言って、返事も聞かずに出て行った。
    言われた意味にやっと気づいた🌻が子犬とはしゃいでいるのを、サカズキは玄関先でやっぱりムスッとした顔で聞いていた。

    たくさんの荷物を抱え、小一時間程で帰って来たサカズキさんが言ったことは4つ。1つ、名前を決めること。2つ、散歩は毎日しないといけないこと。3つ、躾をすること(「待て」は絶対わしが教える、とのこと)。4つ、子犬を飼ううえでのルールを決めること。
    かくして、ポテチと命名された可愛らしい子犬との生活が始まった。

    サカズキさんはポテチに「待て」を教えて可愛くなったのか、私なんかそっちのけでポテチと遊ぶことが多くなった。目すら合わない日が続き、今になってムッとしてたサカズキさんの気持ちが痛いほど分かる。私がぽろっと「サカズキさん、拗ねてたんですね〜」と言うと「…何じゃ(・・)」と滅多に見せてくれない笑顔をポテチに向けながら聞きかえした。「…………今私、ものすごく寂しいです…」思い余ってサカズキさんの太くてがっしりした腕に顔をグリグリ擦り付けながら言うと、何かに気づいたようにポテチを撫でる手を止めた。サカズキさんはポテチを部屋から追い出した後、私を膝の上に載せて「…すまん🌻」とギュッと抱きかかえてくれた。久しぶりに名前を呼ばれてドキドキする胸をそっと落ち着けながら言葉を繋げる。「…あの時、サカズキさん怒ってたんじゃなくて、ポテチにやきもち妬いてたんですよね?私が盗られる〜、って」「……」「ズルイですよ、ポテチばっかり…」ここ最近ずっと抱えていたモヤモヤを伝えるとサカズキさんは「…すまん」と2度目の謝罪を口にした。「……何でサカズキさんはポテチに『待て』を教えたかったんですか?」「………答えんとダメか?」「もちろん」
    🌻が間髪を容れずに返すとグッと言葉に詰まったサカズキ。その反応を盗み見るのはニヤニヤしながらしてやったりという顔をする🌻。小さく息を吸って聞こえてきた言葉と、深く被り直した帽子から出ている耳を赤くするサカズキに、🌻も嬉しいやら恥ずかしいやらで耳まで真っ赤になった。 「……2人きりになりたいときもあるじゃろ(//__//)」
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    しがない物書き

    DONEパッと思いついて、すっごく書きたくなったクザン大将のお話ふと寝心地の悪さを覚えておれは目を開けた。ふぁ、と欠伸をすると月明かりがやけに眩しく眼に刺さった。モヤがかかったようにはっきりとしない視界を窓の方に向ける。空一面をどんよりと覆っていた雲が晴れ、カーテンを引いていない寝室にキラキラと降り注いでいる。

    「……まだ3時じゃない」眠りが浅い質でいつも2・3時間ほどで目が覚めるが、まだ1時間しか経ってない。まぁ早くに目が覚めた理由は火を見るよりも明らかか。腰にギュッと巻きつけられた細い腕。背中にほんのりと感じる柔らかい感触。足に絡められた滑らかな肌。いつもは小さく漏れる寝息が聞こえないとこからすると、無意識じゃないってとこか。惚れた女と密着していい気のしない男はいないだろう。もちろんおれもそこら辺は同じなわけで。巻きつけられた腕や足を剥ぎ取りはせず、暫く堪能することにした。



    ーーそろそろまずい

    そう思ったのは、時計を見てから15分ほど経ったあとだったか。これ以上引っ付いたままモゾモゾ動かれるといろいろ退っ引きならないことになる。

    「🌷ちゃん起きてるでしょ」
    「…」

    無視かよ。おれなんかしたか?また浮気疑われてる?あんなに好きって 1375

    しがない物書き

    SKIP BEAT前にTwitterにあげたハロウィンネタを手直しして載せました。ハロウィンに間に合わせるため、必死だったなぁ……。キャッキャ、と海軍本部の廊下で聞こえてくるにはおよそ似つかわしくない、楽しそうな声がこだました。声の出所は同年代だと思われる3人の女海兵。黒髪の女海兵がポニーテールを小さく揺らしながら「🌸、声が大きい」と嗜める。🌸と呼ばれた赤茶のボブの海兵はクスクスと、おかしくてたまらないとでも言うように笑っている。「緊急の呼び出しがかかったと思ったら…。『ハロウィンパーティー』なんてガープさんも変なこと考えたものね…」と呟いたのは茶髪のボブの海兵。「…絶対仮装しなきゃダメなのかな」と泣きそうに溢す黒髪に🌸がチッチッチ、と舌を鳴らす。「🌻は全く分かってないなぁ〜。彼氏に見せたくないの?チャンスじゃん!」「「!」」即座に顔を赤らめた2人を横目に見ながら「私はかわいいって言ってほしいなあ〜」と顔一杯に笑みを浮かべて続けた。「………とりあえず会議室を準備しなきゃ。私達が顔を合わせるのは海軍将校だけのはずだか「🌷〜?」」話を逸らそうとした茶髪を🌸が呼び止める。「結局仮装はするんだよね?」「………すればいいんでしょ!」🌷と呼ばれた茶髪はぶっきらぼうに言葉を放ち、靴音を響かせ廊下を渡る。🌷の返事に 3946

    しがない物書き

    SKIP BEATクザン大将と、その彼女の🌷ちゃんのお話。

    大将vs(?)癒し系動物part3
    「🌷ちゃ〜ん、どっか行きたいとこある?」誕生日が近づく🌷ちゃんに何かしてあげたい。そう聞いておきながら勝手にデートの予定を立ててニヤけていると、予想通りというか何というか「…なにゆえ?」とそっけない返事が返ってきた。
    こういうときは何か変なこと企んでると確信してる私は警戒しながらクザンさんを睨みつける。邪なことを考えるんじゃない、と。「あれ、何でおれ睨まれてんだっけ?🌷ちゃん誕生日近いよね?」「あぁ、そーゆーことか」変なことじゃなくて良かったと表情を和らげ「そうだなぁ…」と、怪訝な顔をしてるクザンさんはほっておいて考え込む。「…じゃあ、動物園に連れてって」
    🌷ちゃんが望むならどこへでも喜んで連れて行くつもりだったおれは、🌷ちゃんはしないだろうなぁと思いつつ、「気遣ってない?どこでもいいよ?」と改めて聞く。当の🌷ちゃんは頬を少し赤らめながら「…癒されたい、モフモフしたいの!」だそうだ。

    2人でワイワイとデートの予定を立てながら、デレデレな🌷ちゃんが見れる!とクザンは1人ほくそ笑んだ。

    動物園に行った🌷ちゃんのはしゃぎようといったら、付き合いの長いおれでも開いた口が塞が 1532

    しがない物書き

    SKIP BEATボルサリーノ大将と、その彼女の🌸ちゃんのお話。

    大将vs(?)癒し系動物part2
    ただいまァ〜、と言おうとして🌸の楽しそうな笑い声に気づいたボルサリーノ。声のする風呂場をそっと覗くと何かの動物と🌸の影が映っていた。ボルサリーノが「ただいまァ〜」と声を掛けると風呂場の扉が開いて、短い髪を結え可愛らしいしっぽができた🌸と雑種らしき子犬の顔が覗いた。「あっ、おかえりなさい」「そのこ、どうしたんだァい〜?」「ついてきちゃって………飼っちゃ、ダメ?」ボルサリーノは🌸の小さなしっぽに視線をずらし「…ん〜その顔はズルイねェ〜」と溢す。🌸の小首を傾げる仕草を横目に見ながら「いいんじゃなァい〜」とついつい安請け合いしてしまったーこの決断を後に後悔するとも知らずにー
    嬉しそうに顔綻ばせた🌸につられて微笑んだボルサリーノは1人、今ここに確かに存在する幸せを噛みしめていた。

    リビングでは、子犬と一緒にお風呂に入った🌸とボルサリーノで会議が開かれていた。「…名前は何にしましょう?」「ん〜、アンとかはァ〜?」「可愛いっ!よし、それにしましょう」サクサク事案が解決されていく。11時をまわった頃🌸が、大方決まったので今日はこれでお開き!と言ってアンを抱え寝室に行ってしまい1人残さ 1365

    しがない物書き

    SKIP BEATサカズキ大将と、その彼女の🌻ちゃんのお話。帰宅を告げても、いつものように🌻がパタパタと駆けてくるスリッパの音が聞こえない。靴はあるのに…。首を傾げつつリビングに行くと小さな子犬と幸せそうに眠る🌻の姿があった。ほっとしたのも束の間、湧き上がってきた感情にムッと顔をしかめながら、風邪をひかないようにそっと毛布を掛ける。気配に気がついたらしい子犬がモゾモゾと動くと、つられて🌻も起きてしまった。「あっ、おかえりなさい(´-`).。o」「………ただい、ま、いろいろゆぅて聞きたいことがあるが、先にしかえてくる」と言ってリビングを後にしたサカズキは、🌻が寝ぼけ眼を擦りつつ不安げな表情を浮かべていたのを知らないー

    ムスッとしたサカズキとモジモジしてる🌻、無邪気に🌻の手に甘噛みする子犬がリビングに集まった中、最初におずおずと口が開いたのは他でもない🌻だった。
    「…子犬を拾い、ました……飼ってもいい、ですか?」私が聞いてもやっぱりムスッと腕組みをしてうんともすんとも言わないサカズキさん。これはダメか、と目を伏せた時「…餌は?」と相変わらずムスッとしたまま低く小さな声でサカズキさんが聞いた。私が?って顔をすると「…ケージは?トイレは 1446

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