ほっぺがくっついた話(マシュレイ)ほっぺがくっついた話(マシュレイ)
ご都合時系列。
「ちょっとマッシュ君!? ソレ一体どういう状況なの……?」
早起きして朝の走り込みを終え自室に戻ってきた僕を出迎えてくれたフィン君は、僕の姿を見た途端に表情を一変させた。相変わらずフィン君はころころと表情が変わって面白い。僕が今抱きかかえてる人とは大違いだ。
「いつも問答無用で扉を破壊するマッシュ君が珍しくノックするから何事かと思ったけど…僕もう無理だよ! どうして早朝一発目から友達が実の兄をお姫様抱っこして目の前に立ってる姿を見ないといけないの!? 僕が一体何をしたって言うのさ!?」
「……うるせぇ」
「いやぁ、朝からお恥ずかしいとこをお見せしまして……」
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