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    omom_rice0407

    @omom_rice0407
    何か書きたい物があったら書いて置いておくとこ

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    omom_rice0407

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    取り敢えずマシュレイ書いてみた。
    どの辺の時空かは謎だしすべてがご都合。手探りで書いてます。


    ☔️兄様の口調、どこまで砕いていいのか分からないし、🍄くんも兄様も結構喋ってます。

    ほっぺがくっついた話(マシュレイ)ほっぺがくっついた話(マシュレイ)
    ご都合時系列。



    「ちょっとマッシュ君!? ソレ一体どういう状況なの……?」
    早起きして朝の走り込みを終え自室に戻ってきた僕を出迎えてくれたフィン君は、僕の姿を見た途端に表情を一変させた。相変わらずフィン君はころころと表情が変わって面白い。僕が今抱きかかえてる人とは大違いだ。
    「いつも問答無用で扉を破壊するマッシュ君が珍しくノックするから何事かと思ったけど…僕もう無理だよ! どうして早朝一発目から友達が実の兄をお姫様抱っこして目の前に立ってる姿を見ないといけないの!? 僕が一体何をしたって言うのさ!?」
    「……うるせぇ」
    「いやぁ、朝からお恥ずかしいとこをお見せしまして……」
    僕は腕の中でますます表情筋が死んでいくレイン君をよいしょと降ろして横に並んで貰い、今までの状況を説明した。学校敷地内の森で走り込みをしてたらつい脇見をしてしまって、これまた偶然に森の中でうさぎにエサをあげてたレイン君とぶつかってしまった事、その拍子に偶然その辺一体に掛かっていたトラップ魔法が発動してしまい、僕とレイン君のほっぺたがくっついてしまったところまで話したところで
    「えー、そんな雑な展開、本当に起こるんだ……へぇー」
    フィン君は1度遠くを見つめるようにして力なく呟いた。
    「…うちの生徒の誰かがイタズラ目的で仕掛けた物だとは思うが……トラップが発動した時に発生した魔力量を見るに、効果はせいぜい1日だろう。まぁ、心配することはねぇが、仕掛けたやつにはそれ相応の対応をしないとな…」
    どのくらいの出力で出せばいいのかなどと物騒なことを言い出すレイン君を見て、フィン君の顔が青ざめた。
    「にっ兄様、流石に傷害案件はちょっと……」
    「安心しろ、ちょっと1日保健室送りにするだけだ」
    「穏やかじゃないよ! でっでもまぁ、1日で効果切れるみたいで良かったよ。 長引いたら色々大変そうだしね。それはそうと、何でマッシュ君は兄様をその、お姫様抱っこしてるの?」
    「お姫様抱っこじゃねぇ、横抱きだ横抱き」
    ほっぺがくっつく効果が1日で済むと聞いたフィン君は安心して、そしてすぐに最初の状況について聞いてきた。うん、僕も最初はほっぺがくっついたままでも今みたいに、並んだまま歩けると思ったのですが…
    「なんか歩こうとしたら、思いっきり顔面から地面に突っ込んでしまいまして…」
    「あぁ〜、二人三脚苦手な人かな……??」
    「ほら、僕達利き手も違うし、なんか利き足も違ったみたいで……3回目まで頑張ったのですが、もうレイン君抱えて移動する方が効率いいよねという独断の上、さっきみたいな状況になった訳であります。ちなみにほっぺがくっついているので抱え方はお姫様抱っこ一択でした。不可抗力です、ハイ。僕は悪くないです」
    「横抱きだ」
    横で納得いかんと言う圧を出してるレイン君の事は気にしないようにして、僕は懐からシュークリームを取り出して頬張った。朝トレで程よく疲れた身体にシュークリームの栄養素が染み渡る。ついでにフィン君とレイン君にもシュークリームを差し出したけど、レイン君にはいらないと断られてしまった。悲しい。
    「あっ、あっそうなんだ……へぇ〜、いや、そういう事ならいいんだけど…」
    「全然良くねぇ」
    「ひぃ! と、とととところでマッシュ君、学校はどうするの。今日は単位に響く授業がある日だから、下手に休めないよ?」
    「うーむ困りましたな。僕は座学がさっぱりだから、単位直結の授業には出来るだけ出席したいのですが……」
    困り顔でレイン君の方を見る。僕達のほっぺはくっついた時に何らかの魔法のチカラのせいか、いつもより少しだけおもちの様に伸びるようになってるけど、それでも近い、顔が近い。
    「仕方ねぇ、幸いオレは今日仕事が休みだから1日お前に付き合ってやる。だが、くれぐれも下手打つなよ」
    「うす」
    レイン君はため息をついて呆れたようにそう言ってくれたので、僕はちょっとホッとした。フィン君はそのやり取りを目を丸くして聞いている。くっついたほっぺって意外と伸びるんだねーと言われたので、10センチくらいは伸びるんじゃないかなと答えたら、んなわけないだろとレイン君にジト目で突っ込まれた。相変わらず手厳しい人だ。


    地面にぶつけて怪我したおでこを魔法のハンカチを当てることで治療して、僕はレイン君を再び横抱きにして教室へと向かった。勿論その姿はすごく目立ったし、レモンちゃんをはじめ、ランス君やドット君にもいきさつを根掘り葉掘り聞かれたけど、フィン君がそれっぽい解説をしてくれたら何とか納得してくれたみたいで、レモンちゃんは「私もマッシュ君にお姫様抱っこされたいです〜」と言ってうっとりしてるし、ランス君は「先輩が不憫すぎて同情を禁じ得ないな、アンナ」などとイマジナリーアンナちゃんと会話してたし、ドット君は「ずっとお姫様抱っこしてて腕疲れたりしねーのか?」と聞いてくれた。鍛えてるので大丈夫ですよ、レイン君なんて羽みたいなもんですよと得意げに返したら、何故か思いっきり胸筋を叩かれた。ちょっと痛いし、理不尽だと思う。
    レイン君はレイン君で、登校して早々は皆に注目されて恥ずかしかったのか、両手で顔を覆ったり、僕の肩口に顔を埋めたりしてたけど、誰も深く突っ込まない事が分かったら、いつもみたいに眉間に皺を寄せたまま、大人しく僕の腕の中に収まっていた。


    「マッシュ・バーンデッド、黒板の問題を答えてください」
    「わかりませ…うぐぅ!」
    授業中に間違った答えを言うと容赦なく胸筋を叩かれたので、逆に先生が吹き出しそうになる場面も多々あったと思う。休憩中に耳元で「お前、進級とか大丈夫なのか?」と聞かれた時は全身の産毛が粟立って思わず窓を突き破って外に飛び出してしまった。
    「えぇー!? ここ3階なんだけどー!?」というフィン君の絶叫ツッコミが上から降ってきたので正気に戻り、きちんと着地した後慌てて教室まで戻ってきたけど時すでに遅し、窓の破損の為授業の続行が不可能になり、午前中の授業は以降、自習になってしまった。

    「…マッシュ・バーンデッド、あまり学校の備品を破壊するな。ここ最近レアンから苦情が来てる。弁解するオレの身にもなれ」
    「ごめんなさい」
    フィン君が買ってきてくれたサンドイッチを食べながら、レイン君が咎めるように呟いた。片手で食える物が欲しい言ったレイン君に頼まれた通り、フィン君は僕とレイン君が食べやすいものを色々と買ってきてくれたから、僕は相変わらずレイン君を抱っこしたまま昼ごはんを食べている。僕の目の前でもごもごと口を動かしながらサンドイッチを食べてるレイン君を見てると、何かうさぎみたいだという微笑ましい気持ちと、意外と口小さいんだ…控え目に口に運ぶ姿が何か…目に毒と言うか、あまり見ない方がいいのかな……などという薄ぼんやりとした気持ちがゴチャついて、どうも落ち着かない。こんな近い距離で他人とご飯を食べたことがないから緊張してるのかなと思い、もう一度レイン君をチラ見したら、丁度水を飲んでるところだった様で、「ふぅ」という息遣いとともに喉仏が上下に動くところかバッチリ見えてしまい、またドキドキしてしまった。
    「マッシュ君、さっきからサンドイッチ持ったままで止まってるけど、どうしたの?」
    フィン君の声掛けで、自分の食事が止まっていることに気がついて、急いでサンドイッチを口に入れたけど、勢いあまって喉に詰まらせてしまい、盛大にむせてしまった。
    「わ、ちょっとちょっとマッシュ君大丈夫!?」
    フィン君が慌てて目の前の水を僕に渡してくれたので、思い切り飲み干す。喉に詰まったサンドイッチを流し込むように咳き込みながらドンドンと胸を叩いたら、レイン君もお前…大丈夫か?という様な顔のまま背中をさすってくれた。この人、やっぱりさり気なく優しい人なんだよな。そんな人のことをちょっとでも変な目で見てしまった自分に少し嫌気がさす。
    「と言うかさー、メシ食う時は並んで座って食えばいいんじゃね? 今座ってるのも長椅子だし、そんなに支障でねーだろ?」
    先に食べ終わったドット君の提案に、なるほどとランス君も相槌を打つ。確かに、座ってる時はわざわざ抱っこしなくても並んで食べた方が食べやすいし効率もいいと思う。それに……レイン君の食べてる姿を見てモヤモヤする必要もないし、いいアイディアだ。そうと決まれば僕の精神衛生維持のためにも早速実行しようと、レイン君を横に座らせようとした時に
    「いや、確かに飯の時には並んだ方が良いが、その後またこいつに抱え直されるのが恥ずかしいし、何度も上げ下ろしされるのもめんどくせぇ。1日我慢すりゃいい事だ。もう腹は括ってる」
    まだ微妙に咳をしてる僕の背中をポンポンしながらレイン君はしれっとそう言った。え、この人今日ずっとお姫様抱っこに甘んじるっていう認識でいいの? 適応力早くないですか? 流石神覚者、判断が早い。
    くっついてるほっぺがちょっと暖かくなった気がしたけど、きっと気のせいだよね、うん。気のせい気のせい!

    派手にぶっ壊してしまった窓の修理が思ったより長引き、午後からの授業も自習になったから僕達は自分のペースで勉強をする事ができた。人ひとりをお姫様抱っこして学校で過ごすなんて初めてだったけど、思っていたよりも過ごしやすかった気がする。後は午後の筋トレを乗り切ったら1日は終わりだ。そんな中僕はある1つのことに悩んでいた。
    そう、本日の筋トレのメニューだ。いつもみたいな器具を使った筋トレはレイン君を抱えてするのは危ないし、腹筋や背筋も厳しいだろう。そうなると出来るメニューは限られてくる。
    「レイン君、筋トレの時間なのでちょっと失礼します」
    「え?マッシュ君、兄様抱えての筋トレはさすがに無理なんじゃ……?」
    頭に?が浮かんでるだろうフィン君とレイン君がこちらを窺っているが、筋トレは僕の日課で、いついかなる状況でも筋トレを欠かさない僕にとっては、レイン君を抱き上げての筋トレメニューを考えるのは造作もなかった。67キロの負荷は些か軽く感じるけど、まぁいいか。
    「うん、いつものメニューは出来ないから、今回は特別メニューで行こうと思うんだ。高速スクワットと、校内の階段ウサギ跳びと、学校周囲の走り込み10周でひとつ」
    そう言って僕はおもむろにレイン君を抱えたままスクワットを始めた。
    「ええぇぇえーーーーーー!? マッシュ君、ここで高速スクワットやっちゃうの!?」
    フィン君達の絶叫に周りがこちらを振り向いた時には、僕達の動きは既に目で追えなくなってたみたいで、謎の動体視力の持ち主のフィン君によって、「兄様、300回目くらいで気を失っていたよ…」と後で伝えられた。


    「お前っ、本当に、お前はっ……!!」
    「ご、ごめんなさい……」
    やってしまった。
    全てのメニューをこなした後、プロテインを飲んでからレイン君の様子を見たら僕の腕の中で真っ青な顔でぐったりしていたので、一瞬で血の気が引いた。くっついていたほっぺは相変わらず暖かかったから、恐る恐るもう片方のほっぺに触れた時にいつもの眠たそうな視線と目が合って安心したと同時に、くっついてない方のほっぺも引きちぎられそうな勢いで引っ張られてちょっとかなり痛かった。
    「マッシュ・バーデッド、普通の人間は、あの動きをされると三半規管が死ぬ。しっかり覚えておけ。うぷ、まだ気持ち悪ぃ……」
    箒に乗れなくなったらどうしてくれるんだと毒づきながらちびちびと水を飲むレイン君を見てると、ごめんねと言って包んであげて、そのまま頭をずっと撫でてあげたい気持ちが胸の奥から湧き上がってくる様な……不思議だな。
    「その時は僕が一緒に箒に乗ってあげますから安心して」
    「いらねぇ」
    せっかくの親切を秒で断られると、僕はちょっと寂しいです。
    「はぁ……今日はもう疲れたから寝たい」
    「え、晩ご飯とお風呂はどうするんですか」
    「そんなん明日起きてちゃんと動けるようになってからでいいだろ。あークソ、うさぎが恋しい。早く戻ってうさぎと触れあいたい」
    「あの、うさぎじゃないですが、僕となら存分に触れ合えますがそれで我慢して頂けないでしょうか」
    「お前とは今日1日で一生分触れ合った気がするからもういい」
    今夜のうさぎの世話をマックスに頼まないと……とフクロウ便を手配するレイン君をぎゅうと抱きしめ直して尋ねてみたけど、返ってきた返事は思ったより素っ気なくてちょっと切ない。あれ?でも別にレイン君とはすごく親しいって訳じゃないのに、なんで切ないって思うんだろう?
    「寝るならせめてシュークリーム食べてから寝てください。」
    「…ん」
    朝は断られたけど、やっぱりレイン君もお腹が空いていたのか、今回はちゃんと受け取ってくれた。制服のまま僕のベッドに並んで腰掛けて2人で無言でシュークリームを食してる。今日は色々あったけど僕はそれなりに楽しい1日だった。レイン君はどうだったかな。まあ、巻き込まれた訳だし、さっきまで気絶してたから散々だとは思うけど……
    「おい」
    頭の中で色々考えてると、突然横から声が聞こえてきた。
    「お前毎日あんな感じで学校行ってるのか?」
    「ええ、まぁ…大体あんな感じですな」
    「フィンは毎日あんなに騒がしいのか……」
    「ぼ、ぼぼぼ僕が大人しくしてたら普通です。」
    「いや別に怒ってる訳じゃねぇ。オレの知ってるフィンはもっと物静かだったからちょっと新鮮だと思っただけだ。楽しそうなのは何よりだが、学業は疎かにするなよ。神覚者の世界は甘いもんじゃねぇからな」
    シュークリームを食べながらぼそぼそと話すレイン君は相変わらず淡々とした口調だったけど、いつもの強い圧じゃなくて楽しそうな雰囲気だったから、僕はちょっと意外に思った。
    「お前、頬が熱いぞ」
    「…くっついてるから熱く感じるんですよ」
    「そんなもんか」
    「そうですって」
    もう寝る。と柔らかい雰囲気をまとったレイン君をもう一度抱き上げ、寝る前にはちゃんと歯を磨かないとね!という脳内フィン君の声を聞きながら僕は洗面所へと向かった。



    これはどうしたら……
    目が覚めたら、レイン君が僕にくっついて寝ていた。レイン君が言った通り、ほっぺがくっつく効力は1日限りだったみたいで、僕とレイン君のほっぺは離れている。でも相変わらず距離は近い。
    寝る時は2人揃って仰向けで、ベッドが狭いだのほっぺがくっついてるから寝づらいだと文句を言ってた癖に、自由に動けるようになった今、この人をここに寝かせておく必要はないはず。フィン君が気を遣ってくれてベッドを空けてくれてるから(ドット君の部屋で泊まるらしい)、そっちに運んであげようか。
    僕はレイン君を起こさない様にベッドから出ようと思ったけど、それは無理だとすぐに分かってしまった。
    「うーん……」
    シャツを引っ張られる感覚に気づきそちらに目をやると、レイン君が僕のシャツをぎゅっと掴みながら眠っている。目覚めた時は布団を被ってたからくっついてるだけだと思ってたけど、これはくっついてるとか言う次元じゃなくて、寄り添ってしがみついてると言う状態だ。どうしよう、やっぱりこの人なんか可愛い。ものすごく優しくしたいし、甘やかしてあげたいし、それに……
    「はあぁー」
    次はこっちがくっつく魔法にかからないなあ……
    僕はすやすや寝息を立ててるレイン君の唇ををそっとなぞってから、もう一度ベッドに潜り込んだ。
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