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    いもようかん(よこ)

    @imo_yk
    Twitterに流しにくいもの置き場(予定)

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    POIPOI 14

    AIのべりすとが神展開してくれたので記念!
    ほぼ手直しなしでこの仕様、ありがとう最高だった…
    流しで見ると展開がおかしかったりもするけど、ローコストで推しカプ話が見れるの楽しい

    AIのべりすと産イデジェイ(略)

    そんなギャップにコロリと転がされた僕は、新しい推し活にたいそう浮かれていた。
    まあつまりそういうわけで、僕はジェイド氏に対して結構好意的になっていたのだ。
    だからこうして二人きりでも緊張せずに話せるようになったし、彼からのお願いにも応えてあげようという気になった。
    「じゃあ、お言葉に甘えて」
    「ええ、どうぞ」
    「…………えっ?」
    「?どうかされましたか?」
    ジェイド氏が首を傾げる。
    僕はそれに答えることができなかった。
    だって目の前にあるのは僕のベッドだ。
    ジェイド氏の部屋にはもっと大きいのがあるだろうけど、なんでわざわざ僕のところに……。
    「あの……ここで寝るの?」
    「はい」
    ジェイド氏は躊躇うことなく答えた。
    それからマジカルペンを取り出して一振りすると、手早く布団を敷いてしまう。
    「えーっと……」
    「さぁ、イデアさん。どうぞ」
    「ど、どうして!?」
    思わず声を上げると、ジェイド氏はきょとんとした顔になる。
    「僕と一緒に寝るのは嫌ですか?」
    「そ、そうじゃないんだけど!」
    むしろ一緒に寝られるならそれはそれで最高なんですが! 問題は、何故このタイミングなのかということだった。
    「えっと、ジェイド氏って確か人魚なんだよね?」
    「ええ」
    「人間と違って体温低いんだろ?それなのにこんなところで寝たら風邪ひくよ」
    「心配してくださっているんですね」
    ふわりと微笑むジェイド氏に胸を撃ち抜かれながら、僕は必死に冷静さを装った。
    だっておかしいじゃん!拙者みたいな陰キャがジェイド氏と添い寝とか、それなんてギャルゲー展開だよ!!
    「大丈夫ですよ。これくらい慣れていますから」
    「そうなの……?」
    「はい。ですからご安心ください」
    「で、でも、もし風邪引いたら大変だし……」
    「ではこうしましょう」
    ジェイド氏は少し考える素振りを見せると、おもむろに服を脱ぎ始めた。
    そして下着姿になると、そのままベッドの中に潜り込む。
    「えっ!?ちょっ!!」
    「これで寒くありませんね」
    そう言って笑うジェイド氏は無邪気そのものだったが、僕にとっては刺激が強すぎた。
    「じぇ、じぇ、ジェイド氏!!!」
    「おやすみなさい」
    それだけ言うとジェイド氏は目を閉じてしまう。
    僕は混乱したまま、とりあえず部屋の電気を消した。
    「……マジでどういうこと?」
    呟きに応えるものはいない。
    暗闇の中、聞こえてくるのは規則正しい呼吸音だけだ。……本当に寝ちゃったのかな。
    恐る恐る布団に手を入れると、冷たい感触があった。
    やっぱり寒いんじゃん……。
    でも当人は平気だと言っているし……。
    このまま放っておいていいものだろうか。…………いや待て。そもそもこれは夢なのではないのか? そうだ。きっとそうに違いない。
    だってこんなイベント起こるはずがないもん。しかし夢にしてはリアルすぎる。というか、ジェイド氏が着ている寝間着も僕のものだし、枕カバーもシーツも僕のものを使っている。……えっ、まさか現実? 嘘でしょ? もしかして僕、ジェイド氏と付き合ってたりする?
    「……んっ」……ヤバい。変なこと考えたら勃ちそう。落ち着け僕。素数を数えるんだ。1、3、5、7、11、13……だめだ、余計に興奮してきた。
    「……」
    駄目元で頬っぺたをつねると普通に痛かった。どうやらここは現実のようだ。
    ということは、今ここにいるジェイド氏は本物ということになるのだが……。
    「どうしよう……」
    いくら考えても結論が出なかった。
    僕はジェイド氏のことが好きだけれど、それはあくまで推しているというだけであって、恋人になりたいわけではない。
    それに彼はオクタヴィネルの副寮長で、モストロ・ラウンジの副支配人ともなれば、今後ますます忙しくなっていくだろう。そんな中で僕なんかと遊んでいる暇はあるまい。
    だからといって、彼を手酷くフるのは気が引けるし……。
    「……」……よし決めた。
    今日はこの心地よい関係に甘んじよう。
    幸いにも僕は明日休みである。夜更かししても問題ない。
    せっかくの機会なのだから、このシチュエーションを最大限に楽しまなくてどうする。
    そうと決まれば話は早い。
    僕はいそいそとベッドに横になった。
    「お邪魔します……」
    小さく呟いて、そっと隣に滑り込む。
    ジェイド氏の身体はひんやりしていた。
    「……つめたい」
    「んんっ……」
    「あっ、ごめん」
    つい本音が漏れてしまった。慌てて口を塞ぐが、もう遅い。
    「いえ……」
    ジェイド氏は眠そうな声で言った。
    「イデアさんこそ、あたたかくて気持ち良いですよ」
    「そ、そっか……」
    「ふぁあ……」
    ジェイド氏は大きな欠伸をした。
    「すみません。なんだか……急に……」
    「うん……わかるよ」
    僕だって同じだったから。
    「ねぇ、ジェイド氏」
    「なんですか?」
    「手、繋いでもいい?」
    「ええ、もちろん」
    ジェイド氏が腕を伸ばしてきたので、その手を掴んで指を絡める。するとジェイド氏もまた握り返してくれた。
    「おやすみなさい」
    「……おやすみ」
    僕はゆっくりと目を閉じる。
    やがて意識が遠ざかり、深い眠りへと誘われていった。

    「おはようございます、イデアさん」
    「……えっ?」
    目が覚めると、目の前には美しい顔があった。
    しかも裸だった。
    「じぇ、ジェイド氏!?」
    驚いて飛び起きると、「どうかしましたか?」と言われてしまう。……あれ?僕がおかしいのかな? だってこの状況はどう見ても事後だよね? どうしてそんなに冷静なわけ?
    「……えーと、服着たら?」
    「ああ、すみません」
    ジェイド氏はそう言うなり、ベッドから降りて服を着始める。
    その姿を眺めながら、僕は頭を抱えたくなった。……これって、もしかしなくても拙者が襲った感じですかね!? 何やってんの拙者!童貞こじらせ過ぎだろ!!
    「……あのさ、昨日のこと覚えてる?」
    「はい。あなたと添い寝をしたところまでははっきりと」
    「あ、そう……」
    「ところで、イデアさんはいつお目覚めに?」
    「……結構前だよ。30分くらい前に起きて、それからずっと君のこと見てた」
    「そうでしたか。起こしてくださればよかったものを」
    「だってよく寝てたし……」
    「お気遣いありがとうございます。……それで、僕の寝顔をじっと見ていて何か面白いことはありましたか?」
    「えっ?いや別に何も……。ただ、綺麗だなって思っただけ」
    「それは光栄ですね。……では朝食にしましょうか」
    ジェイド氏はそう言って微笑むと、僕の手を取って部屋を出ていく。
    その後、一緒にシャワーを浴びて、二人で仲良く朝ご飯を食べてから、再びベッドに戻ってきた。
    「じゃあ、今日は何をする?ゲームでもする?それとも映画観る?」
    僕が尋ねると、ジェイド氏は少し困ったような表情を浮かべた。
    「実は、お願いしたいことがあるんです」
    「……いいけど、何?」
    「イデアさんのご両親に会わせてください」
    「……えっ?」
    予想外過ぎる要望に僕は固まった。
    「ど、どういう意味?」
    「言葉通りの意味です。僕はあなたと家族になりたい」
    「ええっと……」
    僕は混乱しながらも、必死に頭を働かせる。
    これは夢だろうか。それとも現実?……多分、現実だと思う。だってジェイド氏の瞳がいつも以上にキラキラ輝いているから。
    それにしても、いきなりこんなことを言い出すなんて……。もしかして、これが世に聞くプロポーズというやつなのか? だとしたら、どう答えればいいんだろう。
    僕としては嬉しいけれど、彼の将来を考えると素直に喜べない。
    「イデアさん」
    考え込んでいると、ジェイド氏が優しく名前を呼んできた。
    そして、そのままぎゅっと抱きしめられる。
    「あなたの気持ちはよくわかります。僕も同じことを考えていましたから」
    「……そっか」
    「ええ」
    「ねぇ、ジェイド氏」
    「はい」
    「……やっぱりダメだ」
    「なぜ?」
    「君はまだ学生だから」
    「そんなの関係ないでしょう」
    「あるよ。だって君は副寮長だし、モストロ・ラウンジで働いているし、これからもっと忙しくなっていくと思う。そんな中で僕なんかと付き合っていたら、君の時間を無駄にしてしまう」
    「……つまり、僕との交際を断るということですか?」
    「うん」
    「……そうですか。残念です」
    ジェイド氏は小さく呟くと、僕から身体を離す。
    そして、寂しげに笑った。
    「でも仕方ありませんね」
    「えっ?」
    「あなたが決めたことです。僕はそれを尊重いたしますよ」
    「そ、そうなの?」
    「ええ。ただし、条件を付けさせていただきたいのですがよろしいですか?」
    「う、うん」
    「もし、この先もずっと僕と一緒にいてくださるなら、その時は結婚していただけませんか?」
    「けっ!?」
    僕は驚きすぎて変な声を出してしまった。
    するとジェイド氏はくすりと笑う。
    「もちろん、今すぐとは申し上げておりません。まだお互いに知らないことがたくさんありますし、まずは恋人としてお付き合いをさせていただこうと思っています。いかがでしょうか?」
    「……」
    僕は返事に窮してしまった。……正直、すごく迷っている自分がいる。
    だって、彼と結婚できるなんて夢のようだもの。
    「……わかった。約束する」
    「ありがとうございます」
    ジェイド氏は嬉しそうに微笑むと、僕の唇にキスをした。
    「では、今日のところはこれで失礼いたします。また明日会いましょう」

    彼はそう言うなり立ち上がり、さっさと部屋から出て行ってしまう。……なんだかあっけなく終わってしまったなぁと思いつつ、スマホを見るとメッセージアプリの新着通知が表示されていた。
    『イデアさん。愛しています』……どうしよう、ニヤけるんだけど!
    ***
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