アンダーウェア「ななみぃ!!!も、もしかして、おまえぇ!!」
「何ですか?朝から……」
「これ!どういうこと?!」
プルプル指先を震わせながら、五条が指さしたのは七海が自宅で使っている私用のノートパソコンであった。
証券会社に勤めていた七海は、呪術師として復帰した後も、余剰資金で資産運用をしていた。趣味の域を出ない程度ではあったが、着実に資産は増えており、この分なら早めのリタイヤをして海外移住も考えられる額となっていた。
現実的には、恋人である五条悟は呪術師として、今の日本に必要な人物であり、出張程度ならともかく、海外移住など考えられない。七海は五条にベタ惚れであり、五条が日本にいるなら、己ひとりでのんびりとリゾート地での余生など天秤にかける価値すらないのであった。
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