飛鳥、尊敬してた師匠が変貌してしまったことが耐え難かったのか。
師弟の時代から師匠を嫌ってたとは考えづらい。
師匠を尊敬してた反動でケイオス嫌い！ってなっちゃったのか。
飛鳥……のほうがもしかして師匠にクソデカ感情を抱いてるかもしんない。
師匠は昔も今も飛鳥くんは面白いねで一貫してっけど。
師匠が倫理観きっちりしてて弟子を弟子としてしか見てなくって、
第二次性徴を迎えた飛鳥が師匠になんとなくちょっと惹かれて、「でも少なくとも師匠は僕が大人になるまで相手にしてくれないだろうから早く大人になりたい」とか思ってたりしたのかもしれない。
でもその大人になる前後でギア細胞の開発とかで忙しくなっちゃったんよな。アリアの病気も発覚してさ、アリアを助けたくて必死だった。それにギア細胞に関することってめちゃくちゃ社外秘情報だからホイホイ研究施設の外に行くこともできなくなり、やがて若くしてチーフと呼ばれるようになり、現場をまとめる責任重大な立場に……。こんな状況じゃあ、自分の秘めた片思いをどうこうしてる暇もなかっただろうさ。
それにさ、飛鳥はフレデリックに自分の真意を告白することさえ百年以上できずにいたくらい臆病だからさ、忙しくなくたって師匠に想いを打ち明ける勇気は無かったんじゃないかな。飛鳥にめちゃ勇気があったら、惹かれてることを自覚した時点で告白して「大人になるまで待ってて」ぐらい言ったろうけど、飛鳥はそうしなかった、そうできる勇気がなかった。根っからの研究者気質で、医療目的のギア細胞開発に心血を注いでたのは揺るぎない事実だけど、対師匠への感情の件に限って言えば、飛鳥は忙しさを言い訳にして自分の思いを打ち明けることから逃げてたんじゃなかろうか。打ち明けたばっかりに師匠に気持ち悪がられでもしたら耐えられないから。

ほんで時代はくだってストライヴ本編に入り、行方をくらませた師匠が超ひさしぶりに現れたと思ったら、その師匠が各国重鎮を脅してホワイトハウス私物化してとか好き放題しはじめるから、スーパー解釈違いでめちゃくちゃ長時間悩んじゃったんだな飛鳥くん。師匠じゃないって思いたかったけど、魔法の技量も知ってる情報も師匠以外にありえないし。師匠を倒さずに現状を解決できるものならしたかったけど、考えても考えてもそんな方法は思い浮かばないし。

（……関係ないけど、冒頭でアメリカの大統領を無自覚に脅して、ホワイトハウスを最終的に私物化しようとしたという意味では、師弟のストライヴにおける行動わりかし似てるんよな）

このルートの飛鳥くん、月から地上を観察しててケイオス見付けた暁には突撃襲い受けとかするかもしれん。